♪ Meiko Kaji – Urami Bushi
Kaji Meiko
クエンティン・タランティーノ監督が惚れる!女だって惚れる梶芽衣子の壮絶な美しさ!
梶芽衣子は日活映画から「太田 雅子」名でデビューし、1969年の「残酷おんな私刑」で主演した後すぐの「日本残侠伝」に出演した際にマキノ雅弘監督が梶芽衣子と名付けたそうです。 1970年の「野良猫ロック」シリーズや1972年の「女囚さそり」シリーズで人気を得て、主題歌などもヒットしました。 1973年の「修羅雪姫」シリーズのヒットの後はテレビにも数多く出演して、特に1974年の「寺内貫太郎一家」が有名です。
私は梶芽衣子は美しいとは思いましたが当時の女囚シリーズはいっさい観ておりません。 ソフトポルノのエマニエル夫人は映画館で友達と観たのですが、梶芽衣子の「ズベ公シリーズ」や「女囚シリーズ」は現在でいえばエログロのアダルトAVの感があったため、劇場には観に行くことはありませんでした。 ビデオなど一般的ではなかった時代ゆえ私の目にふれることなく今日に至りました。
“さそり”がはめられるシーンは芝居の回り舞台のような設定になっていて斬新ですがなにしろ壮絶な場面もあるのでリンクする気にはなりません。(”Female Scorpion” で検索をかけるとヒットするかも) 「サソリ」前の梶芽衣子が樋口ナミを演じた1972年の「銀蝶渡り鳥」には渡瀬恒彦、梅宮辰夫、南原宏治、小山明子、美空ひばりと養子縁組した和也の生みの親だった円山理英子などが出演しています。
Quentin Tarantino(クエンティン・タランティーノ)監督の映画「Kill Bill Vol.1(キル・ビル1)」は日本でもアメリカとほぼ同じ時期の2003年4月に公開されても話題となりました。 なんといっても「キル・ビル1」では日本の映画や音楽が沢山取り入れられていました。 特に梶芽衣子の主演映画「修羅雪姫」にヒントを得ているようで、ヒロインの鹿島雪と仇役の北浜おこのとの壮絶なるラスト(観念して首吊り自殺したおこのを雪が真っ二つに)を彷彿させるユマ・サーマン演じるヒロインの「Bride(ブライド)」とルーシー・リューが演じるOren Ishii(お連)の青葉亭での雪庭の対決がハイライトです。 そのシーンで流れた曲が梶芽衣子の修羅の花(Flower Of Carnage)で、壮絶な親の恨みを晴らした雪の日のラストシーンで使用されていました。 そしてエンディング・クレジットでも梶芽衣子の「女囚さそり」の主題歌「恨み節(My Grudge Blues – Urami Bushi)」が流れました。
修羅雪姫 1973年 主題歌「修羅の花」
Lady Snowblood (syurayuki-hime) Trailer – YouTube
Meiko Kaji – Lady Snowblood (Shura no Hana) – YouTube
1973年の「けもの部屋(Female Prisoner Scorpion: Beast Stable)」で成田三樹夫が演じた刑事に手錠をかけられた松島ナミが刑事の腕を手錠ごと切り落とし、血の滴るその腕を振り回しながら逃走する壮絶シーンは後世語り継がれた。 ナミに腕を切り落とされた権藤刑事を演じた成田三樹夫は1990年、看守を演じた室田日出男は2001年、刑務所所長を演じた渡辺文雄は2004年、看守を演じた沼田曜一は2006年、ナミを騙した杉見刑事を演じた夏八木勲も2013年、悪役で出演した男優の多くが亡くなりました。
LiLiCo(りりこ)も女囚の蒲生役で出演したという梶芽衣子主演の「女囚さそり」のDVD
女囚さそり けもの部屋
女囚701号 さそり(じょしゅう・ななひゃくいちごう さそり)
女囚さそり 第41雑居房
女囚さそり 701号怨み節
梶芽衣子が主役のズベ公の「マコ」を演じるこれらの野良猫シリーズでは野良猫ロック・セックスハンターが傑作だとか。 この他1970年の野良猫ロック・マシンアニマルなどには後の「Empire Of Passion(愛の亡霊)」でも受賞した1976年に大島渚監督の「In the Realm of the Senses(愛のコリーダ)」で共演する藤竜也と天井桟敷在籍だった松田瑛子も端役で出演していたとか。(和田アキ子も出演した「野良猫ロック コンプリートDVD-BOX」あり)
☆梶芽衣子の歌がサントラに使用された映画についてはAudio-Visual Trivia内の「キル・ビル1」をご覧下さい。