No matter how many times you save the world,
何度世界を救ったって、愚かにもすぐ又、危険が迫ってしまう!
Mr.インクレディブル(2004年)
Being Super in Suburbia Is No Picnic
郊外に住んでヒーローでいるのも楽じゃない!木の上に上って降りられない猫ちゃんを下ろしてあげたり、ロケット・ブーツを履いたIncredi-Boy(インクレディブル・ボーイ)にお引取りを願ったり(いや、コヤツの取り扱いには要注意!)、壊れた線路に落ちないように列車を止めたりと善良な市民のために人助けをして活躍していたのですが、助けて欲しくない人を助けたばかりに自殺願望者に告訴されるなどして騒ぎとなったため国家からヒーロー活動を禁止され、郊外に住んで保険会社勤務となります。 ボブの上司のGilbert(ギルバート)は黒髪の小男なんですが、何だかIssey Ogata(イッセー尾形)に似ています。
Mr.Incredible(Mr.インクレディブル)は2004年に公開されたWalt Disney Pictures(ディズニー)とPixar(ピクサー)が共同製作したアニメです。 Brad Bird(ブラッド・バード)が監督する上映時間が115分というかってなく長いCGアニメ・アクションコメディで、ピクサーでは史上初の「PG」レイト映画です。(Parental Guidance Suggeested(条件付き指定)保護者の指導が望ましい)って? 大人用のアニメなんですかね。 どうりで、アニメが苦手の私でもスリルを覚えたほど迫力ある展開のストーリーでした。
アニメ映画「Mr. インクレディブル」は活動を禁じられていたヒーローのMr. インクレディブルことボブさん一家のお話しです。 ボブの家族はミセス・インクレディブル(奥さん)のヘレンも子供たちもみんな特殊な能力をもった超人なのです。 家族はみんなスーパーマン! 悪者をやっつけても身を隠して市民生活をしなくてはなりません。 だけどひとたび悪者が現れるとのんびりしてはいられません、一家全員で黒マスク!
そんな”インクレディブル一家”を描いたアニメ映画「Mr. インクレディブル」の監督は脚本も手掛けたアニメ界のBrad Bird(ブラッド・バード)で、シェイプアップしたボブがブカブカになった特殊スーツの代わりを注文しに女デザイナーのエドナを訪ねますが、ブラッド・バード監督がそのエドナ役で声も担当しています。 20余年の監督人生で劇場公開映画(主にアニメ)はたった5本程度というブラッド・バードですからいい仕事してます。 「Mr. インクレディブル」は2004年のアカデミーで長編アニメ賞を受賞する他にいくつもの賞を獲得した話題作です。
キャラクターはユニーク、怪力でたくましいパパのMr. インクレディブルはもとより、ラストには落下する赤ちゃんをキャッチすると長く伸びた腕でパラシュートとなり無事に着地した奥さんのヘレンは誰でもが「こんなママが欲しい!」と思うくらいに頼りになります。(伸びるといえば1976年頃発売された金髪キン肉マン風のジェル入りアクション・フィギュア”Stretch Armstrong”がありました) そして、タフなヒーローのボブの声を担当したCraig T. Nelson(クレイグ・T・ネルソン)は1982年の「Poltergeist(ポルターガイスト)」の父親役で有名ですが、最近私が観たのは2007年の「Blades of Glory(俺たちフィギュアスケーター)」で、フィギュア・スケートの鬼コーチを演じていました。 「ポルターガイスト」といえば美少女キャロルを演じたヘザー・オルークが12歳で急死したという怪奇な報道がありました。
さて、優しくて家族思いのミセス・インクレディブル(ヘレン)の声はHolly Hunter(ホリー・ハンター)で、いたずらっ子が吹きかけた水でも警官の銃撃でも凍らせてしまうMr. インクレディブルの友人のフロゾン(ルシアス)の声をSamuel L. Jackson(サミュエル・L・ジャクソン)が担当している他、2006年にアニメ「Monster House(モンスター・ハウス)」でBonesの声を担当するJason Lee(ジェイソン・リー)も出演しています。 インクレディブル一家には子供のヴァイオレットとダッシュと赤ちゃんのジャック=ジャック・パーがいて他の登場人物同様にそれぞれ特殊能力を備えているのだそうです。 特にヘレンお母さんの伸びたりペタンコになる伸縮自在の身体は超便利!モーターボートにもパラシュートにもなってしまうのです。 そちて、誰も知らない赤ちゃんの特殊技能はラストで分かります。 すっげー! (ほんとは秘密ですが、ベビーは怒ると怪物に変身、目からレーザー光線発射、全身が高熱の炎、体を金属化!)
保険会社の利益だけを追求する社長に「クビだっ!」と言われてしまうボブはブラッド・バード監督の体験を重ねているそうです。 そんなボブのもとにスーパー・ヒーローとしての仕事が密かに舞い込んだ! ディスクの中の謎の女。 その名はシンドロームのMirage(ミラージュ) そしてオムニドロイド08との闘い。 ムスターファ☆
Mr. インクレディブルの予告編が観られる!
ディズニーのオフィシャルサイトはThe Incredibles – The Official DVD Website(サイトで上のメニューからVIEO CRIPSをクリック)
The Incredibles – YouTube
The incredibles – Unreleased Trailer- YouTube
☆Mr インクレディブルの2Dキャラクタ製作方法については「フォトレポート:「Mr.インクレディブル」製作の舞台裏」
The Incredibles Soundtrack
Mr.インクレディブルにもサントラが有ります。 「カーズ2」や「レミーのおいしいレストラン」などを手掛けたTV界の若手作曲家であるMichael Giacchino(マイケル・ジアッキノ又はジアッチーノ)の長編映画デビューです。 ジアッチーノ作曲の音楽はアニメらしからぬ大人の雰囲気でまるでレトロなサスペンス・アクション映画もしくはジェームズ・ボンド映画のBGMのようです。
2004年発売の輸入盤サウンドトラック
The Incredibles
試聴はThe Incredibles (Score) [Enhanced][Soundtrack] – Amazon.com
こちらは国内盤のマイケル・ジアッチーノのサントラCDです。
Mr.インクレディブル オリジナル・サウンドトラック
The Incredibles DVD
ページトップの画像はアメリカのAmazon.comにある「The Incredibles」のDVDですが、こちらは日本で2006年に発売された日本語字幕版DVDです。
Mr.インクレディブル
☆ピクサーのアニメは1995年の「Toy Story(トイ・ストーリー)」に始まり、1998年の「A Bug’s Life(バグズ・ライフ)」、1999年には「Toy Story 2(トイ・ストーリー2)」、2001年に「Monsters, Inc.(モンスターズ・インク)」、2003年の「Finding Nemo(ファインディング・ニモ)」、2006年には「Cars(カーズ)」、2007年にグルメなアニメの「Ratatouille(レミーのおいしいレストラン)」、2008年に「WALL•E(WALL・E/ウォーリー)」、2009年には泣ける「Up(カールじいさんの空飛ぶ家)」、2010年にToy Story 3(トイ・ストーリー3)も公開、といつも子供だけでなく大人にも人気と話題作を提供しています。
Incredibles 2 (2018)
「Mr. インクレディブル」から14年、ブラッド・バードが再び監督する続編「インクレディブル・ファミリー」が公開されます。 ヒーロー活動を禁止されたMr.インクレディブル(ボブ・パー)が主夫で妻のヘレンが活躍していたがヒーロー達が一致団結して悪を倒し、再びMr.インクレディブルが公に活動することが許されます。