Richard Gere and Jennifer Lopez in Shall We Dance?
満ち足りている筈なのに、何か物足りないって感じているアナタ!
ちょっと刺激が必要ですよ! さぁ、ダンスを始めましょう!
♪ Gere and Lopez Dance Scene in Shall We Dance (del Buen Ayre) – YouTube
シャル・ウィ・ダンス? 2004年
Shall We Dance?といえば古くはFred Astaire(フレッド・アステア)とGinger Rogers(ジンジャー・ロジャース)のダンスコンビが共演し、Ira GershwinとGeorge Gershwinが作った”Shall We Dance”がオープニングのバレー・シーンで使用された1937年の「踊らん哉(今宵二人で)」というミュージカル・ロマコメ映画がありました。 私の年代で”Shall We Dance?”といえば1951年のブロードウエイ・ミュージカルを1956年に映画化したYul Brynner(ユル・ブリナー)主演の映画「The King and I(王様と私)」の挿入歌でしたが現在では映画のタイトルとなりました。
2004年のアメリカ映画「Shall We Dance? 」のオリジナルは周防正行が1996年に監督した日本の「Shall We ダンス? 」です。 それをPeter Chelsom(ピーター・チェルソム)監督がハリウッド版ラブコメに仕立て上げました。
役所広司が演じたサラリーマンの役にはJohn Clark(ジョン)としてRichard Gere(リチャード・ギア)、草刈民代が演じたダンスの先生役はPaulina(ポーリーナ)としてJennifer Lopez(ジェニファー・ロペス)です。
ページトップの画像は「シャル・ウィ・ダンス?」の中でサラリーマンのジョンとダンス教師のポーリーナが夜の教室でタンゴ(ゴタンプロジェクトのサンタマリア)を踊るセクシーなシーンです。 ですが、タンゴ好きな私から見ると何とも嘘っぽいダンスでした。 ま、サラリーマンがダンスを習いに来ているんだからそれでいいでしょう。 ラストシーンはジョンが妻を職場に訪れ赤いバラを一輪贈って僕のパートナーは君だけ。 Shall We Dance? そのあと夫妻がパーティー会場に駆けつけるとポーリーナは言う。 Shall We Dance, Mr. Clark?
映画でセクシーなタンゴといえば1972年にMarlon Brando(マーロン・ブランド)が見知らぬ女に妻の身代わりを求めた中年男を演じ上映禁止処分を受けたという「Ultimo tango a Parigi(ラストタンゴ・イン・パリ)」や、Al Pacino(アル・パチーノ)が盲目の大尉を演じた1992年の「Scent of a Woman(セント・オブ・ウーマン夢の香り)」やMadonna(マドンナ)とAntonio Banderas(アントニオ・バンデラス)が踊った1996年の「Evita(エビータ)」や1997年の「The Tango Lesson(タンゴ・レッスン)」、Robert Duvall(ロバート・デュバル)が初老の殺し屋を演じ監督した2002年の「Assassination Tango(愛と暗殺のタンゴ)」などがあります。異例といえば1970年の「Il conformista(暗殺の森)」で教授夫人のDominique Sanda(ドミニク・サンダ)と暗殺者の妻Stefania Sandrelli(ステファニア・サンドレッリ)が踊った女性同士のタンゴ”Tango di rabbia”(Georges Delerue作曲)でした。
幸せな筈なのに何か満たされないと感じた仕事人間が、衝動的にダンス教室の扉をたたき、ダンスの魅力に取り付かれてしまう。 そして猛レッスンを受けて、ついにダンス大会に出場するまでのストーリです。 オリジナルと違う点は、日本では社交ダンスを習うのは恥ずかしいが、アメリカではそうではないということでしょう。
「Shall We Dance?」のトレーラーが見られるShall We Dance? Trailer – IMDb
Shall We Dance? Trailer – YouTube
1996年公開後には、ちょっとしたダンス・ブーム現象を起こしたこの映画のオリジナルである日本版は周防正行監督のShall we ダンス?です。 1997年に全米で公開され、アニメ以外の日本映画としては興業収入がナンバーワンだったそうです。
全米では2004年10月公開で、日本は2005年4月です。
☆プロモで来日したリチャード・ギアと小泉首相がシャル ウィ ダンスしたことで話題になりました。
50万円相当のネックレース盗難の怪!
過去に3作品でアカデミーにノミネートされていましたが1995年の「Dead Man Walking(デッドマン・ウォーキング)」でアカデミーの主演女優賞を受賞したスーザン・サランドンは1988年の「さよならゲーム」以降交際してきたTim Robbins(ティム・ロビンス)と良きパートナー関係にありました。(2009年にダブル不倫で別離) 同年、ジュード・ロウ主演の「アルフィー」では金持ち女社長を演じています。
かってベトナム戦争時代にはジェーン・フォンダが反戦活動をしていましたが、スーザン・サランドンは2002年に発足した米国の女性反戦組織である”CODEPINK(コードピンク)”が2006年に提案したイラクからの外国軍の撤退などを求める署名運動「女性の要求」の賛同者にもなっていて戦争反対声明をしているそうです。 そんなサランドンは2015年の性転換映画「3 Generations(アバウト・レイ 16歳の決断)」でエル・ファニングが演じる男の子として生きると決心する三世代家族同居の”レイ”のレズの祖母を演じますが映画はR指定となり本国では1年ほど公開延期後再編集で2017年に限定公開されるようだが、日本では公開中止の模様。
John Travolta(ジョン・トラボルタ)の映画で有名な「グリース」のロンドン公演でデビューしたリチャード・ギアですから、歌や踊りはお手のものですね。 2002年にRob Marshall(ロブ・マーシャル)が監督したアルカポネ時代のショービジネスを描いたミュージカル映画「Chicago(シカゴ)」では5000ドルを要求する強欲な敏腕弁護士のビリー・フリンを演じています。 歌って踊ってまるでGene Kelly(ジーン・ケリー)のようだったリチャード・ギアはゴールデン・グローブのコメディ・ミュージカル部門で男優賞を受賞しました。(タップダンスもすごい) アカデミーの助演女優賞を獲得したママ・モートン役のQueen Latifah(クイーン・ラティファ)が素晴らしい。(特におっぱいがゥワーオ!縮胸してこれ!) 2000年にTVドラマシリーズの「(アリー・myラブ)」でジャクソン弁護士を演じていた色男のTaye Diggs(テイ・ディグス)がバンドリーダーでピアノ弾きを、同じくリンを演じていたLucy Liu(ルーシー・リュー)が3Pの彼氏を殺した富豪の令嬢キティー役で出演しています。 ミュージカル出身のイギリス女優のCatherine Zeta Jones(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)がヴェルマ・ケリーを演じてアカデミーで最優秀助演女優賞を獲得しました。 とはいえ「シカゴ」はRenee Zellweger(レニー・ゼルウィガー)が演じた美貌の殺人犯でやり手の”ロキシー・ハート”が主人公ですが、ステージでロキシーとビルの二人が演じる腹話術が最高に笑えます。 Betty Boop? Sophie Tucker? Marilyn Monroe?
1990年に「Pretty Woman(プリティ・ウーマン)」で一躍女性のハートを掴んだリチャード・ギアですが、私が最初にリチャード・ギアを観たのは1977年の「Looking for Mr. Goodbar(ミスター・グッドバーを探して)」のチンピラ役でした。
1970年代ディスコミュージックのDonna Summer、Commodores、O’Jays、Diana Ross、そしてTheme Repriseの他に映画のテーマソングでMarlena Shaw(マリーナ・ショー)の”Don’t Ask To Stay Until Tomorrow”を収録した「Looking for Mr. Goodbar(ミスター・グッドバーを探して)」のサウンドトラックはお勧めです。
その頃はフランスのセクシー女優のヴァレリー・カプリスキーとゴダールの勝手にしやがれハリウッド版「Breathless(ブレスレス)」に出演するなど、70年代と80年代はハリウッドの男性セックスシンボルでした。 2008年には「きみに読む物語」のニコラス・スパークスの小説を映画化した「最後の初恋(Nights in Rodanthe)」で、1984年の「The Cotton Club(コットンクラブ)」や2002年の「Unfaithful(運命の女)」でも共演したDiane Lane(ダイアン・レイン)が恋のお相手です。 この後も次々と話題作に出演してきたリチャード・ギアが投資家ロバート・ミラー役で主演する2012年の「Arbitrage(キング・オブ・マンハッタン 危険な賭け)」で再び妻役のスーザン・サランドンと共演します。
☆ミスター・グッドバーでのリチャード・ギアの若い時代の写真も沢山あるRichard Gere’s Gallery – Milams.com
☆リチャード・ギアが破廉恥なチンピラを演じるハリウッドのヌーベルバーグ、ゴダールの「勝手にしやがれ」のリメイク「ブレスレス」関連はAudio-Visual Triviaのヴァレリー・カプリスキー
Shall We Dance? Soundtrack
「シャル・ウィ・ダンス?」のサントラ音楽はGabriel Yared(ガブリエル・ヤーレ)とJohn Altman(ジョン・アルトマン)で、映画の題名になっているのはリチャード・ロジャースとオスカー・ハマーシュタインのコンビが作った名曲である”Shall We Dance?(シャル・ウィ・ダンス?)”をアレンジしたそうです。 この曲は1959年のミュージカル「The King And I(王様と私)」で使用されました。
※ちなみに家庭教師を演じたデボラ・カーの吹き替えをしたのは「West Side Story(ウエスト・サイド物語)」でマリア役を演じたNatalie Wood(ナタリー・ウッド)の吹き替えも担当したアメリカ最強のゴーストシンガーだという(Marni Nixon(マーニ・ニクソン 1930-2016)ですが、「The Sound of Music(サウンド・オブ・ミュージック)」では尼僧役で女優として出演しました。
サウンドトラックには、Stanley Black(スタンリー・ブラック楽団)のEl Choclo、Perez Prado(ペレス・プラード)のMambo Ni Hablar(マンボ 問答無用)は無いみたいだが映画音楽を手掛けたジョン・アルトマン編曲のQuien Sera(Sway)やPerfidiaなどのラテン・ナンバーやHenry Mancini(ヘンリー・マンシーニ)作曲のMoon Riverなどと懐かしい曲がいっぱい!
ジョンとポーリーナが夜の教室で踊った時に流れるSanta Maria (Del Buen Ayre) は今話題のGotan Project(ゴタン・プロジェクト)の必聴のタンゴ曲です。 ラストシーンで赤いバラを手にリチャード・ギアが妻の職場を訪れてダンスに誘う時に流れたPeter Gabriel(ピーター・ガブリエル)が歌う”The Book Of Love”も収録されています。
※スタンリー・ブラック楽団はエキゾチックなラテンナンバーで知られ、Temptationなどが「Intimate Percussion/Exotic Percussion」で、又JealousyやMalaguenaが「All-Time Top Tangos/Spain」で試聴できます。
PerfidiaはTropical Moonlight/Cuban Moonlightに収録されています。
※スタンリー・ブラック楽団はエキゾチックなラテンナンバーで知られ、Temptationなどが「Intimate Percussion/Exotic Percussion」で、又JealousyやMalaguenaが「All-Time Top Tangos/Spain」で試聴できます。
PerfidiaはTropical Moonlight/Cuban Moonlightに収録されています。
アルバムの試聴はTropical Moonlight/Cuban Moonlight – Amazon.com
Gotan Project – Epoca – YouTube
Gotan Project – Santa Maria (Del Buen Ayre) – YouTube
シャル・ウィ・ダンス?のサウンドトラックCD
Shall We Dance?
※ついでにペレス・プラードのMambo Ni Hablarが収録されている4枚組「ペレス・プラード全集 (1) これぞマンボ! PEREZ PRADO DELUXE 1. MAMBO SUCCESS」
Amazon.co.jpにもあった”Mambo Ni Hablar”
Perez Prado (CD)
Que Rico el Mambo、Patricia、Corazon de Melon、Mambo No. 5、Cerezo Rosaなども収録。
2005年発売のリチャード・ギア主演の「シャル・ウィ・ダンス?」国内版DVD
Shall we Dance ?(初回限定版)
秀逸な日本のオリジナル、周防正行監督で役所広司主演の「Shall we ダンス」DVD
Shall We ダンス? (初回限定版)
大貫妙子が歌う”Shall we dance?”などを収録した「Shall we ダンス? 」オリジナル・サウンドトラックもあります。
ちなみにこの映画が縁で結婚した周防正行監督とバレリーナの草刈民代のコンビはフランスの大御所であるRoland Petit(ローラン・プティ)が振り付けを手掛けて出演したドキュメンタリー映画「Dancing Chaplin(ダンシング・チャップリン)」を2011年4月に発表します。 2012年には安楽死をテーマにした周防の「終の信託(ついのしんたく)」で喘息患者の役所広司と再共演します。 ちなみにトレーラーで流れる挿入歌はGiacomo Puccini(ジャコモ・プッチーニ)作曲のアリアの”O mio babbino caro(私のお父さん)”でKiri Te Kanawa(キリ・テ・カナワ)のこの歌は1985年の「A Room with a View(眺めのいい部屋)」で流れました。
GoTan⇔tango
「シャル・ウィ・ダンス?」のサントラにもあるバンド、リーダーのPhilippe Cohen Solal(フィリップ・コーエン・ソラル)がプロデュースするフランスの”GOTAN PROJECT”は、ジャンルを超えたアコースティックとエレクトリックの融合音楽で、特にタンゴを世界に再認識させたことで評価を得て、現在大人のクラブ・ミュージックとして世界的に絶大な人気を博しています。
♪ Gotan Project Remix – Sarah Vaughan – Whatever Lola Wants
☆タンゴといえばサリー・ポッターの映画「タンゴ・レッスン」でも素晴らしいタンゴのビデオが観られます。
ある国際線の機内で上映されたいた、Shall we dance?を観ました。邦画の同タイトルを観たことが無いので、比較は出来ませんが、楽しく、うれしく、時に悲しくなる内容で、観た後に満足感が残りました。ジェニファーロペスのファンでもあるので、彼女のセクシーさにも魅入り、また、見たいと思わせる内容です。
pakuさん、コメント有難うございます。 日本のオリジナルのほうはもっとユニークかつ奇妙奇天烈なキャラが多いですよ。 アメリカで評判を取り、リメイクされるなんてすごいですね。
アリスさん、コメント有難うございます。 かっては小津、黒沢そして森田、最近では中田など多勢の日本人監督が海外で取り上げられてきて、日本映画(監督)のスゴサが広まってますね。 アニメ・ブームもしかり、真似していたのがマネサレルようになるなんてネ
こんばんは♪
観てきました。Shall we dance?。
やはり、日本版のほうが、内容にわびさびがあって、良いですねー♪
草刈民代さんの方が、背筋が、ぴしっとしていて、社交ダンス向き!!!
またまた、トラバさせてくださいね。
宜しくお願いします。
chandelier さん、”スマート”と”ロマンチック”という点ではハリウッドですが、やはりオリジナルの日本映画は迫力がありますね。 草刈さんはバレリーナだから品があるし、女優でないのにあそこまで演じられたのは今ご主人の監督の力量かも。
(Marni Nixon(マーニ・ニクソン)で、The Sound of Music(サウンド・オブ・ミュージック)のJulie Andrews(ジュリー・アンドリュース)の吹き替えもマーニでした。 上記の記述ですが、ジュリー・アンドリュースは映画の中で、自分で歌ってるのでは、ないでしょうか。マーニ・ニクソンはサウンド・オブ・ミュージックの中で尼僧の一人で出演し、ウエスト・サイド物語のマリアと、マイ・フェア・レディのイライザで吹き替えをしてます。王様と私のデボラ・カーも。デボラ・カー、ナタリー・ウッド、オードリー・ヘップバーンは、それぞれアカデミー主演女優賞にノミネートされましたが、受賞しませんでした。吹き替えでは、受賞できない、とゆうジンクスが出来ました。 ところで、シャル・ウィ・ダンス?と レッスン!のタンゴシーンの音楽が気になってました。今回、こちらのページで知る事ができました。Santa Maria (Del Buen Ayre)の事。有り難うございます。
ご指摘ありがとうございます。さっそく該当の文言を削除訂正致します。
吹き替えが多かったマーニ・ニクソンは「The Sound of Music」で珍しく女優として尼僧のソフィアを演じましたが歌はMaria””というコーラス曲だけに参加していたようです。
調べ直したところ、ブロードウエイのミュージカル「My Fair Lady」でジュリーアンドリュースがヒロインのイライザを演じたのですが、映画化された時はオードリー・ヘップバーンに配役されました。そのヘップバーンの吹き替えをマーニ・ニクソンが担当した関係上「サウンド・オブ・ミュージック」でのマーニとアンドリュースの共演は複雑な感じだったそうです。