Albert Burbank & Raymond Burk
♪ Albert Burbank and Raymond Burke – Albert’s Blues (New Orleans Traditional Jazz Legends, Vol. 5) – Amazon.co.jp (MP3 Download)
Albert Burbank – Burgundy Street Blues – YouTube
アルバート・バーバンク(1902年~1976年)
Clarinetist: Albert Burbank plays Burgundy Street Blues
クレオール・クラリネット奏者のAlbert Burbank(アルバート・バーバンク)は当時の白人プレーヤー達とは一味違った伝統的なニューオリンズ・ジャズのブルース(ブルーズ)を受け継いでいるそうです。 クレオール・ジャズ・バンドのトロンボーン奏者であるKid Ory(キッド・オリー)などとも演奏し、両者とも1940年代のNew Orleans Jazz(ニューオリンズ・ジャズ)のリバイバルに乗って復活しました。 ちなみにキッド・オリーは1920年代にLouis Armstrong(ルイ・アームストロング)の楽団だったHot Five(ホット・ファイヴ)に所属(オーケーと契約)して当時のアームストロングの妻だった歌手のLil Hardin(リル・ハーデン)とコロンビアで”New Orleans Wanderers”として録音したそうです。
ニューオリンズ出身のクラリネット奏者のGeorge Lewis(ジョージ・ルイス)の一番有名な1950年代のオリジナルであった”バーガンディ・ストリート・ブルース”はルイスが1944年に波止場の積荷事故で療養中だった時に仲間のバンジョー奏者のLawrence Marrero(ローレンス・マレロ)とベース奏者のAlcide “Slow Drag” Pavageau(アルシド”スロウ・ドラッグ”パヴァジョー)とで演奏したものを同郷の音楽家の作曲家でジャズ愛好家のBill Russell(ビル・ラッセル)が録音したそうです。 この曲はジョージ・ルイス(1900 – 1968)の存命中は誰も演奏することはなかったそうです。 彼の死後に友人ルイスへのトリビュートとしてアルバート・バーバンクが演奏しました。 ルイスの演奏に近づけようとした他のミュージシャンと違ってアルバート独自の演奏だそうです。
ちなみに曲のタイトルのBurgundy Street(バーガンディ・ストリート)は”buh-GUN-dee”と発音され、Louisiana(ルイジアナ州)のNew Orleans(ニューオリンズ)にある通りの名前のようです。 Burgundyはフランス東部の赤ワインの名産地の州名のBourgogne(ブルゴーニュ)から名付けられたそうで、色名にブルガンディ・レッド(ワイン・レッドより暗い茶系)があります。
♪ Albert Burbank – Burgundy Street Blues (1969) – YouTube
George Lewis – Burgundy Street Blues (1962) – YouTube
Preservation Hall Jazz Band – Albert Burbank sings Basin Street Blues – YouTube
☆ニューオリンズ・リバイバルについてはHot’n Cool内の「ボブ・スコビー Bob Scobey」
JCCD-3076: Albert Burbank-Burgundy Street Blues
バーガンディ・ストリート・ブルース一曲のためにこのアルバート・バーバンクのレコードを買うので残りの曲はおまけのようなもんだそうですが(シツレイ)、このレコードは1969年にアメリカ・コネティカット州のThe Materese Restaurantでのコンサートの録音だそうです。 アルバム「Albert Burbank-Burgundy Street Blues」のレーベル「JAZZ CRUSADE」のプロデューサーはBig Bill Bissonnette(ビッグ・ビル・ビソネット)です。
日本やUSAのAmazonでは販売されていないし、「Louisiana Music Factory」のオンライン・サイトでも現在は削除されたようですが、有りました!Amazon.co.jpに! Jazz CrusadeレーベルのCDが2002年に発売です。
Burgundy Street Blues – Amazon.co.jp
☆アルバート・バーバンクのクラリネットがむせび泣く”Burgundy St. Blues”の演奏メンバーはトランペットがJack Fine、トロンボーンがGeorge Edward Stevenson、サックスがNoel Kaletsky [、ピアノがBill Sinclair、バンジョーがDave Duquette、ベースがJohn Toumine、そしてドラムがMike Burgevinとなっています。
ライヴ盤ゆえの演奏者と客の雑音については批判があるようですが、アルバート・バーバンクのクラリネットは文句無し!
「ルイジアナ・ミュージック・ファクトリー」のサイトではジャズやスイング(スウィングジャズ、ビッグバンド)などは勿論、特筆すべきはそのルイジアナという地方色豊かなNew Orleans(ニューオリンズ・ジャズ)、Cajun(ケイジャン又はケジャン)、Zydeco(ザディコ又はザイダコゥ)、Swamp Pop(スワンプ・ポップ)、Mardi Gras Music(マルディグラ音楽)など滅多にお目にかかれないジャンルのLPレコードやCDが色々ありますから検索してみてください。
アルバート・バーバンクが演奏する「Burgundy Street Blues(バーガンディ・ストリート・ブルース)」の作曲者であるジョージ・ルイスは1944年に初めてこの曲をレコーディングしました。
♪ ”Darktown Strutters Ball”を歌うアルバート・バーバンク!
Albert Burbank with Duke Ellington Big Band (1971) – YouTube
さぁ、ニューオリンズのホットなFM放送The WWOZ Live Broadcastを聴こう! Listen Now!
☆ 詳細はWWOZラジオ – Hot’n Cool
New Orleans Traditional Jazz 5
ページトップの画像はアルバート・バーバンクと同時代のニューオリンズ・クラリネット奏者のRaymond Burke(レイモンド・バーク)とのアルバムです。(試聴可)
”バーガンディ・ストリート・ブルース”は収録されていませんがバーバンクの曲の試聴があります。
☆レイモンド・バークは自己流とはいえ1920年代からクラリネットを演奏していたニューオリンズのミュージシャンです。 ニューオリンズジャズ復興時期の1960年に建てられたPreservation Hallの専属バンドとなり、1980年代まで現役で活躍していました。
Sounds of New Orleans, Vol. 3 – Albert Burbank
“Burgundy Street Blues”は収録されてはいませんが、オリジナルが1954年のアルバート・バーバンクのアルバムは「Sounds of New Orleans, Vol. 3」(ASIN: B0000022GD)です。
☆The so-called The New Orleans Revival was not really a revival of the music itself, it was a revival of interest in New Orleans jazz by outsiders, who finally took notice of what had been going on in New Orleans all along.