John Travolta as Gabriel Shear
ソードフィッシュ(2001年)
「ソードフィッシュ」はJohn Travolta(ジョン・トラボルタ又はトラヴォルタ)が出演するのならと監督を引き受けたDominic Sena(ドミニク・セナ)の新しいタイプ(ハイ・スピード)のクライム・サスペンスで、なくても良いシーンも盛り沢山です。 このアクション全開映画はハッピーエンドじゃないし悪人が勝利を収めるのでリアリズムをとことん追求しているようです。(つまりクソじゃない)
2000年の「Battlefield Earth(バトルフィールド・アース)」でラジー賞を受賞してしまったジョン・トラボルタですが、同年にNora Ephron(ノーラ・エフロン)が監督してTim Roth(ティム・ロス)など豪華キャストなのに盛り上がらないコメディ「Lucky Numbers(ラッキー・ナンバー)」ではナンバーくじでサギを計画するお天気お兄さんです。 ノーラ・エフロン監督の1996年の「マイケル」ではなんと巨漢の天使になります。 ジュークボックスで流れるAretha Franklin(アレサ・フランクリン)の”Chain of Fools”に合わせて躍る姿が異様でした。(Joe Southのギター・イントロがユニーク!)
今作「ソードフィッシュ」では政府(DEA)の秘密作戦で残された巨額の資金を狙う首謀者を演じています。 「ソードフィッシュ」は2001年1月のアメリカ公開当時には1位となりましたが運が悪いことに、ビル爆破シーンがあるため2001年9月の同時多発テロ発生直後にお蔵入りとなってしまった粉飾決算、ではなく粉飾映画です。 ちなみに2002年の「バイオハザード」はオリジナルタイトルが’「Resident Evil: Ground Zero(バイオハザード)」から「グラウンド・ゼロ」を外したとか。
ちなみに「ソード・フィッシュ作戦」とは、80年代初めにDEA(米国麻薬取締局)が実行し、1986年に作戦終了した麻薬撲滅極秘囮作戦のことで、その際の利益がそれから15年後には利子が利子を生んで95億ドル(約1兆330億なんちゃら円)にもなっているという設定です。 その政府の闇資金を狙い、ジョン・トラボルタが演じる元モサドのスパイで二億のアメリカ市民の自由を守る戦いに挑む犯罪者のガブリエル・シアーの一味がテロ撲滅のためのテロ、その闘争資金を得るために国防省のコンピュータへのハッキングを計画します。
ソードフィッシュのあらすじ
以下のあらすじにはストーリーが細かく書かれてほぼネタバレしているのでまだ観ていない方はご注意下さい。とは言えども謎解きが難解で完全には理解できません。 1998年にブライアン・デ・パルマが監督した「スネーク・アイズ」でも数多くの謎がありましたがその一つが最後のシーンというかエンディングクレジットの背景に写された赤いサファイアの指輪石なんて!(THE ENDの左)
冒頭は大写しで元エリート・スパイ(トラヴォルタ)が要請したバスを待ちながらリアリズムが欠如したハリウッドのクソ映画について語ります。 葉巻に火をつけインターネットがなかった時代のパチーノの映画についてひとしきり喋る。「倫理の問題だから悪者は勝てない」と言ったスタンリー (ジャックマン)を伴ってガブリエルは「もう時間だから行く」と狙撃兵が狙う包囲陣の中カフェを出て行く。 装甲車で突撃した向かいの世界銀行には爆弾を巻かれて27人の人質、その中の一人で体に爆発物を巻かれた若い女が外に連れ出されるがガブリエルが爆破スィッチを握っているので警察も手が出せない。 歩く対人地雷! SATT隊員による救出成功かと思いきや首輪(首枷)により範囲を超えたことで女の人質は大爆発。 スローモーションの爆散VFX(Bullet-time)場面。 ガラスの破片の中に倒れたスタンリーの目の前に転がってくる球ひとつ。
場面が変わり四日前に戻ってロス空港の税関、怯えた風情のフィンランド人ハッカーのトーバルズが捕まるが弁護人を排除してボスは誰かを尋問するロバーツ捜査官(チードル)の取り調べ中にトーバルズは何者かによって聴取室のブラックミラー越しに射殺される。(ロバーツの脅しなんてトーバルズにとってはボスの比ではない、犯罪対策委員会の上院議員とはどんな関係?黒幕?彼のボスは夢を現実にしてしまうあの男)
そして場面は変わりテキサス、ただのハッカーなんかじゃない、かっては国家安全保障局も恐れた男スタンリー。 FBIによるアメリカ市民のメール監視システムを破壊したとしてロバーツに逮捕され2年間刑務所暮らしをした後に仮釈放中のスタンリーの元にボスの使いでセクシー美女ジンジャー(ハル・ベリー)現る。(昨今では政府による監視といえばSNSも要注意) 現在は妻に離縁されて子供とは会えない元ハッカーの帝王は手付金の10万ドル(一千万円)を受け取ってジンジャーとボス(ガブリエル)のところに。(甘い餌は愛娘) トーバルズ同様にボスの命令、国防省のデータベースに60秒でアクセスしろと脅す。 下半身は美女に、頭には拳銃を、でハッキング成功! この時銃を突きつけている手下のマーコはVinnie Jones(ヴィニー・ジョーンズ)、2008年の「ミッドナイト・ミート・トレイン」で解体屋マホガニーを不気味に演じています。
このハッキングはテストでスタンは合格! トップレスのジンジャーから車を借り受け接近を禁じられている娘のホリーに会いに学校へ行ったスタンリーはお迎えにやって来ない妻の再婚相手の家まで送るとそこで元妻を張っていたロバーツたちに捕まるがスタンリーの勘違いでこれは逮捕ではなかった。
場面変わって、ボスの元に戻ったスタンは盗聴器を身に付けたジンジャーに秘密を打ち明けられた後、ガブリエルと今回の仕事の核、ネットワーク接続のクラスタを管理する世界銀行の前の喫茶店でトリプロのエスプレッソ・コーヒーを飲みながら麻薬捜査局のソードフィッシュ計画が生み出した金が15年間利息を生んで95億ドルになっているから頂戴する話を聞く。 これが映画の冒頭シーンにつながる。
一千万ドル(9億強)の大仕事を引き受けたスタンがワイン片手にヒドラ破壊ワームを作成している時、空になったボトルを持って地下のワインセラーに行き同じボトルを探した。 そこでスタンが見たのはビックリ仰天のよく冷えたガブリエル。(後で使用か) この訳を聞こうとするスタンを車に乗せて生のガブリエルは象を消した魔術師を引き合いに出しミスディレクション(先入観)を説く。 ドライブと称しスポーツカー(英国製カメレオンカラーのTVR Tuscan)に乗ると何者かに後をつけられているとスタンにハンドルを握らせてガブリエルは二丁拳銃で追っ手を撃ちまくり、さらに車を止めてトランクから機関銃を取り出すとぶっ放して8人を殺傷。 このシーンのトラボルタがページトップの画像。
危うく殺されるところだったガブリエルはこの落とし前をつけにレイズマン上院議員が渓谷で一人フライフィッシング(釣り)をしている川にヘリでひとっ飛び。 ガブリエルはFBIに嗅ぎつけられたから抹殺しようとしたと宣うレイズマンを撃ち殺す。
仕事が完成したスタンはガブリエルにディスクを渡すが銀行から大金を奪うまではまだ解放されない。 アメリカを守るためテロリストと戦うというガブリエル。 知ったことかと逃走したスタンは娘のいる元妻の家にタクシーで急行するが夫婦は殺され娘はいない。スタンはポケットからロバーツ捜査官の名刺を取り出す。
そして装甲車共々車諸共突っ込んだ冒頭の銀行のシーン、戻ったスタンリーが離せ!と叫んでいた人質が爆破されてしまったあのシーン、伏せたスタンの目の前に玉が転がってくる。 その前にガブリエルが出て来てロバーツと互いに相手の責任だとやりあう。 ガブリエルは25分後に飛行機を用意しろと捜査陣に要請。 スタンがディスクを使ってコンピューターにアクセスし銀行の金を取る作業。(各講座に同額) 娘は取り戻したがプログラムはガブリエルの望みとは逆に設定したので金が消えてしまう。 人質を解放すれば金の抽出方法を教えると言うスタンに対しジンジャーをウィンチで首吊りにして1分でプログラムを直せと強要するガブリエル。 ジンジャーが死んでは大変と頑張って金(95億)を戻すスタンだったが仕事が終わったらガブリエルはジンジャーに1発ぶち込む。(そいつはDEAだと捨て台詞で立ち去るがジンジャーの体から血は流れていない)
愛娘は逃したが未だ解放されないスタンと人質共々ガブリエル一味は装甲バスに乗り込んで先導でも護衛でもない何台ものパトカーに包囲されながら空港に向かう。 と聞いたはずだったが”ミスディレクション(思い込み)”だったようでバスの天井窓が開き上空に待機していた大型輸送ヘリコプターがバスをスリングで釣り上げてダウンタウン方向へ飛び去る。 が、風が強くて予定通りにはいかず後方の釣具が外れて垂直になったバスはビルを破壊していく。 なんと体に爆弾を巻かれた人質の中には落下しながら爆死。 ようやくビルの屋上に下ろされたバス、輸送ヘリは飛び去り、ガブリエルは待機していた別のヘリに乗り込む。 これじゃ終わらないゾとスタンはバスに置き去りにされたロケットランチャーでガブリエルのヘリを撃ち落とす。 後日、スタンはロバーツと共にガブリエルの死体を確認すると歯型もモサドのガブリエルと一致していると検死官から聞かされる。 ただし、DEAにはジンジャーなる人物は存在しないとも。 そしてジンジャー の遺体は忽然と消え失せた。 ここでスタンはワインセラーの冷えたガブリエルとガブリエルが言った”思い込み”を思い出す。 スタンの脳裏にあの時ビルの屋上の階段を駆け下りる人の頭がよぎった。 ラストは娘とトレーラーで旅するスタン、娘のホリー曰く「大丈夫、うまくやっていけるよ」 普通はこれでめでたしめでたしだけど、そうではなかった。 ところで「思い込み」の例としては良い人のイメージがある俳優が悪人を演じるなど、観客を欺くストーリー展開の映画があります。
パスワードはソードフィッシュ
次のシーンではジンジャーそっくりの金髪女がモンテカルロの銀行の窓口で「雇用主の口座からお金を振り替えたい」と分散させてある金を全額一口座に集める要請をし、銀行の外に出るとガブリエルそっくりの白髪男とヨットで合流。 テロリストがまたもや3人殺害されたと国際ニュースが流れ沖合の豪華客船が爆発! で、で?果たしてガブリエルとジンジャーはどうなった?と疑問が残る中「終わり」
Final Password: Vernam ベル研究所のヴァーナム氏が1900年代に特許出願した絶対破られない暗号方式に由来する。(鑽孔紙テープを見たことある?)
Password Accepted!
背後に政府の大物が絡む元モサド(Mossad)の諜報員とやらのエリート・スパイ!だという謎の男のGabriel Shear(ガブリエル)をジョン・トラボルタが演じます。 イスラエル諜報特務庁のモサドといえば、アメリカの9.11同時多発テロでの関与を噂され、Frederick Forsyth(フレデリック・ フォーサイス)の小説を基にした1973年の映画「The Day of the Jackal(ジャッカルの日)」が有名。
さて、ガブリエル軍団にコンピュータ・ハッキングを強要される腕利きのハッカーのスタンリー・ジョブソンをHugh Jackman(ヒュー・ジャックマン)、そして敵か味方か? スタンリーには麻薬取締局(DEA)の潜入捜査官であると打ち明けた謎の美女ジンジャーにはHalle Berry(ハル・ベリー又はハリー・ベリー)、サイバー犯罪を取り締まるFBI捜査官ロバーツとしては2004年に「Hotel Rwanda(ホテル・ルワンダ)」で主演するDon Cheadle(ドン・チードル)が出演しますが御大トラボルタと魅惑の左耳ピアスのヒューがメインなのであまり活躍していません。 とはいえセナ監督はロバーツ役は絶対チードルと決めていたそうです。
モサドとはアメリカが支援してきたユダヤ国家イスラエルの秘密諜報機関のことだそうで、 Jean-Claude Van Damme(ジャン=クロード・ヴァン・ダム)とMickey Rourke(ミッキー・ローク)が出演した1997年の「Double Team(ダブルチーム)」というアクション映画や2005年の「The Constant Gardener(ナイロビの蜂)」などにも登場します。
コンピュータを使って犯罪を行ったりする人間はクラッカーでハッカーはコンピュータシステムに精通している人のことだとか。
オープニング・シーンではトラボルタが演じる「ガブリエル」が葉巻に火をつけて『今のハリウッド映画に足りないのはリアリズムだ、ハリウッドはクソみたいな映画を作ってる、云々』とハリウッド映画制作の傾向に対する批判とウンチクをひとしきり、それが終わり席を立つと!なんたるシチュエーションでしょう! グルっと警察に囲まれていたのです。 そしてその直後に始まるCGと実写の入り混じったタイムスライス、度肝を抜く360度のスローモーションの爆破シーン(人質が装着させられた爆弾が警官のミスで)から、めくるめくアクション・クライムの世界にに引き込まれラストのバス吊り上げシーンまでま、意味ありげな伏線が多く目を離せません。 ですが観終わっても不可解な点が残り考え込んでしまいます。 正義に名を借りた犯罪、どっちサイドが良いんだか、悪いんだかは観る人次第。 おまけに、三人(死体と偽物の二人?)の「ガブリエル」が観客を混乱させます。(勝手に思い込むようにミスディレクション?) この映画でテロ撲滅のための資金をゲットするガブリエルは善玉か? 悪玉か? 映画「ソードフィッシュ」で動いているのは本物のガブリエルか? FBIに対抗してにっちもさっちもいかない身の上ゆえにハッカーとしてガブリエルのアジトに連れて来られたスタンリー(ヒュー・ジャックマン)が見てギョッとした死体(トラボルタ)は終盤に遺体収容所で使われたヤツ? この映画はハッピーエンドなの? 違うの?って。(誰にとって?) 本当のテロリストって??? 何度観ても私はスッキリしませんゼ。 なんたってDVDの特典には、劇場版でガブリエルとジンジャーが大金を手に逃げおうせるのですが、「ガブリエルが手に入れた現金をスタンリーがハッキングで引き落す」など3種類ほどの異なるラストシーンが収録されているそうです。(私は最後の最後までは観ていませんがVHSビデオだったのでそれは無いみたい) 最もこういったシーンの別テイクは国別に違うマクドナルドやセヴンイレブンのメニューのようによくあるのだとか。 マジックショーの観客は種や仕掛けを知りたいわけじゃない。 ただ騙されていたいんだとかでショーの事故を期待してるのかも。 そういえばヒュー・ジャックマンが出演した2006年の映画に、百回のマジック公演でコピーされた百人の溺死体が衝撃だったクリストファー・ノーラン監督の「The Prestige(プレステージ)」で”観客は何も観ていない、騙されていたいのだ”とか”だまされている方がいいのだ、タネは知らないほうがいい”なんてセリフもありました。
Password: Swordfish
映画のタイトル「ソードフィッシュ」はその言葉自体の意味としてメカジキ(太刀魚はSaberfish、Hairtail 又はScabbard fish)のことですが米国海軍の潜水艦にもその名が付けられています。 映画においては、1932年のマルクス兄弟の映画「Horse Feathers(御冗談でしョ )」で禁酒法時代の闇酒場へ入るPassword(合言葉)として「ソードフィッシュ」が使われて以来、映画でも御馴染みとなっているそうです。
トラヴォルタの映画「ソードフィッシュ」でもクラブに入る合言葉と、最後のシーンでの銀行のパスワードが「ソードフィッシュ」でした。 ですが一方、「ソードフィッシュ」は間違った方向に誘導するという意味をも持っているのだとか。
Was Harry Houdini murdered?
1918年ごろ、観衆の面前で巨象を消して見せたハンガリー出身のカリスマ魔術師で脱出王と呼ばれた”The Illusionist: Harry Houdini(ハリー・フーディーニ)”は脱出マジックも数多く手掛けたそうです。 1926年に謎の死を遂げたハリー・フーディーニと像の写真はElephant and Harry Houdini Photos – loc.gov
マジシャンの使う「ソードフィッシュ」、つまりMisdirection(目と耳からの「誤誘導」、又は「錯覚」)に惑わされないで下さい。 ”人は見たいものだけ見る”とは「プレステージ」でのセリフ。 巨象は本当に消えたのではありませんゾー!
HOUDINI LIVES! Is it TRUE? Alive 40 years past his burial ! – YouTube
「ソードフィッシュ」のトレーラー
Swordfish Trailer – VideoDetective
Trailer – Swordfish – YouTube
Good job! Halle Berry
この映画で客寄せのためか、快諾したハル・ベリーは黒レースの下着姿や意味の無いトップレスになりました。(ジンジャーが日光浴で読書のシーン。 ハル・ベリーは出血大サービス!ちなみにテレビのダイジェスト版では下半身とトップのアップは見えませんってか、米国のテレビ放映時は水着だったとか。気の毒にラジー賞獲得でしたが誇らしく受賞会場に現れ、直にトロフィーを受け取った初めての女優だそうです。 ちなみにこのヌード写真はハル・ベリーとブルース・ウィリスが共演した2007年の「Perfect Stranger(パーフェクト・ストレンジャー)」で使用されています。(ヒロインのストーカーだったコンピュータ達人マイルスの隠し部屋内) ちなみにブルースウィルスとハルベリーは1991年の「ラスト・ボーイスカウト」で共演しています。
Halle Berry in SwordFish – YouTube
オスカーとラジーの保持者ハル・ベリーはテレビ出演も多く1999年にTV映画の「Introducing Dorothy Dandridge(アカデミー 栄光と悲劇)」を製作総指揮して黒人シンガーで女優のDorothy Dandridge(ドロシー・ダンドリッジ)役を演じています。 1959年のミュージカル映画「Porgy And Bess(ポギーとベス)」で有名な ドロシー・ダンドリッジは黒人としては初めてアカデミー賞にノミネートされた女優です。 そしてその映画製作の2年後にハル・ベリーは2001年の人種差別がテーマの「Monster’s Ball(チョコレート)」で第74回アカデミー賞で主演女優賞と2002年の銀熊賞(女優賞)に輝いたのです。(ちなみにアカデミーを受賞したのは1963年のLilies of the Field(野のユリ)ではSidney Poitier(シドニー・ポワチエ)が黒人初のアカデミー最優秀主演賞を受賞しています) 「ソードフィッシュ」の後2002年にボンドガールとして「Die Another Day(007 ダイ・アナザー・デイ)」に、そして2004年には超セクシーな「Catwoman(キャットウーマン)」に出演した他には2005年のアニメ「Robots(ロボッツ)」ではキャピーの声も担当しています。
ビデオを何度見直しても分からないかも知れない「ソードフィッシュ」をテレビ名画座でサンザンちょちょ切ったのを観てもチンプンカンプンでしょう。
ソードフィッシュ 特別版
Blu-ray(ASIN: B003GQSY3A)もあり。
Swordfish Soundtrack
Swordfish: The Album(歌詞が露骨だからかサントラがアダルト商品に仕分けられて年齢確認あり)
サウンドトラックはChristopher Young(Chris Young/クリストファー・ヤング)と、英国ダンスニュージック・シーンのトップアーティストでプログレッシブ・ハウスDJのPaul Oakenfold(ポール・オーケンフォールド又はポール・オクンフォールド)のリミックス音楽です。 サウンドトラックの最後に収録されているポール・オーケンフォールドとPlanet Perfection(プラネット・パーフェクション)による”Get Out of My Life Now”は映画のラストシーンで使用された曲です。 ”Swordfish Mix”としてヒップホップDJのAfrika Bambaataa(アフリカ・バンバータ)による”Planet Rock”が使用されています。
「Swordfish The Album (Original Motion Picture Soundtrack) [Explicit]」の試聴はかろうじて何曲か聞けるSwordfish The Album (Original Motion Picture Soundtrack – Last.fm
ポール・オーケンフォールドについて書かれたクラブミュージックのDJ/Producers – Paul Oakenfold – higher-frequency.com
Paul Oakenfold – Get Out of My Life Now – YouTube
1番の”イントロ”ではジョン・トラボルタの冒頭のシーンでハリウッド映画のAl Pacino(アル・パチーノ)についてのセリフが聞けます。
The introduction of Swordfish; Travolta talks about Hollywood and Al Pacino – YouTube
“Take Dog Day Afternoon, for example. Arguably Pacino’s best work, short of Scarface and Godfather Part 1, of course. Masterpiece of directing, easily Lumet’s best. The cinematography, the acting, the screenplay, all top-notch. But… they didn’t push the envelope. Now what if in Dog Day, Sonny REALLY wanted to get away with it? “
「ハリウッドはクソみたいな映画を作ってる … たとえば、「Dog Day Afternoon(狼たちの午後)」は「Scarface(スカーフェイス)」と1972年の「The Godfather(ゴッド・ファーザー)」を除けばアル・パチーノの傑作だが…er… ルメット監督の傑作だ。 技術は一流だが限界に挑んじゃいない。熱い午後に主人公のソニーは本当に強盗したかったなら…ahem… 云々ムニャムニャと言っているそうです。 アル・パチーノといえば同じくBrian De Palma(ブライアン・デ・パルマ)が監督した1993年の「Carlito’s Way(カリートの道)」も壮絶でした。 ちなみにシドニー・ルメット監督の「狼たちの午後」に言及した映画には2006年の「インサイド・マン」があります。
トラボルタのセリフが聴けるSwordfish Sound Clips – Wavsource.com
Christopher Young
(Chris Young)クリストファー・ヤングが手掛けたサウンドトラックには1995年にKevin Bacon(ケヴィン・ベーコン)の「Murder In The First(告発)」、1996年の「Head Above Water(真夏の出来事)、2001年のBandits(バンディッツ)」の他に児童虐待を扱った1987年の「Flowers In The Attic(屋根裏部屋の花たち)」などミステリーやサスペンス映画の音楽をたくさん手掛けています。
Hugh Jackman
2006年には「The Prestige(プレステージ)」で手品師を演じたシドニーの芸大出身のヒュー・ジャックマンは舞台から映画に進出し、2000年にハル・ベリーも出演したブライアン・シンガー監督の「X-MEN(X-メン)」で主役デビューしました。 翌年の2001年には「ソードフィッシュ」でコンピューターのハッキングした後、ロマンス・コメディの「Someone Like You…(恋する遺伝子)」の他、ジェームズ・マンゴールド監督のロマコメ・ファンタジー「Kate & Leopold(ニューヨークの恋人)」でMeg Ryan(メグ・ライアン)のお相手の白馬に乗ったロマンチックな王子さま、英国貴族の”レオポルド”役を演じて女性の人気を集めました。 2004年には「Van Helsing(ヴァン・ヘルシング)」でモンスター・ハンター役で主演、2006年のアニメ「Happy Feet(ハッピー フィート)」では主人公のペンギンの父親の声も担当していますが、2000年に「ヴァージンハンド」に出演したWoody Allen(ウディ・アレン)が監督する「Scoop(タロットカード殺人事件)」に出演します。 本来なら英国俳優限定の007のジェームスボンド役にオファーがあったほどハンサムでジェントルマンなヒュー・ジャックマンは映画俳優というだけではありません。 2004年にはゲイだったPeter Allen(ピーター・アレン)の伝記的ミュージカル「The Boy from Oz(ザ・ボーイ・フロム・オズ)」でピーターを演じた時は”火の玉ロック”風にピアノを弾き歌い踊ってトニー賞のミュージカル部門で主演男優賞を受賞しています。 ちなみにピーター・アレンとは「The Wonderful Wizard of Oz(オズの魔法使い)」で知られたJudy Garland(ジュディ・ガーランド)と映画監督のVincente Minnelli(ヴィンセント・ミネリ)の娘であるLiza Minnelliライザ・ミネリと1967年に結婚したが5年後に離婚し、1992年にエイズによる合併症で死去したオーストラリア出身のシンガー・ソングライターです。 ピーター・アレンの役を演じたおかげでゲイの噂も出たヒュー・ジャックマンでしたが、2008年にはコケたともいわれる「Deception(彼が二度愛したS)」を初プロデュースして、”S”に殺したいほどトロけそうな陶酔を味あわせてくれると言わせたセレブなワルを演じたその年に「PeopleMagazine」でHugh Jackman: The Sexiest Man Alive(2008年の最もセクシーな男性)に選ばれたそうです。 2009年の第81回アカデミー賞授賞式の司会をつとめたヒュー・ジャックマンですが、オープニングでのアン・ハサウエイとダンスは見ものでした。 そのアン・ハサウエイとヒュー・ジャックマンは名作を映画化した2012年のミュージカル「Les Misérables(レ・ミゼラブル)」で共演します。 ヒュー・ジャックマンはジャン・バルジャン、アン・ハサウエイはコゼットの母親のフォンティーヌ、ジャベール刑事はRussell Crowe(ラッセル・クロウ)、少女コゼットはAmanda Seyfried(アマンダ・セイフライド)です。
Jackman forced to hack into government computer while getting a blow job (2001) – YouTube
Hugh Jackman – Oklahoma! (1998) – YouTube
Hugh Jackman and Sarah Jessica Parker – The Boy from Oz (2004) – YouTube
Hugh Jackman’s opening number at the Oscars (2009) – YouTube
Audio-Visual Trivia内のジョン・トラボルタの記事
サタデー・ナイト・フィーバー(1977年)
ゲット・ショーティ(1995年)
炎のメモリアル(2004年)
ママの遺したラヴソング(2004年)
ビー・クール(2005年)