ウエディング宣言(2005年)
ジェーン・フォンダとジェニファー・ロペスがモンスター・イン・ロウ!
Jane Fonda(ジェーン・フォンダ)が映画界に戻ってきました。 今作「ウエディング宣言」への出演は2001年に引退宣言をして以来、つまり1989年の「Stanley & Iris(アイリスへの手紙)」から15年ぶりの映画出演になるそうです。
日本では劇場未公開のようですが、映画界復帰で話題のジェーン・フォンダが出演する「ウエディング宣言」は同じく2005年の「An Unfinished Life(アンフィニッシュ・ライフ)」 でヒロインを演じたJennifer Lopez(ジェニファー・ロペス)が主演するラブコメ、というかドタバタ喜劇で、日本でいうところの”嫁姑の確執”を描いた映画です。 ジェーン・フォンダの役は、ロスアンジェルスのテレビ・レポーターを突然解雇されたばかりのViola(ビオラ又はヴァイオラ)です。 なんたってレポーターも若いほうが受けますからね。 そんなところに、ハンサムな息子の「若くて美しい」ガールフレンドが出現! 気が動転したビオラは最愛の一人息子を失うのではないかという恐怖からジェラシーの鬼と化して必死に若い二人の仲を裂こうとします。
さぁ、ゴングが鳴り響きます! グオ~ン! 試合開始! 二人の女性の大乱闘が始まります。 どっちが勝利を得るでしょう? なんたってジェーン・フォンダは元女闘志!
映画の題名にある「Mother-in-Law」とは「(意地悪な)継母(ままはは)」の意味ですが、「Monster-in-Law」はそれをもじってつけたようで、「鬼しゅうとめ」みたいな意味合いでしょうか。 これは永遠の課題ですから、多くの同じような境遇の方々は共感を覚えるでしょう。
監督するのは2001年にリース・ウィザースプーンが人気者となった「Legally Blonde(キューティ・ブロンド)」のRobert Luketic(ロバート・ルケティック)です。 何度ものブラインド・デートの挙句にやっと「Mr. Right(白馬に乗った王子様)もしくはA Prince on a White Horse(白馬に乗った王子様)」を見つけたCharlotte ‘Charlie‘ Cantilini(チャーリー)の役はジェニファー・ロペスです。 そして、運命の彼、Dr. Kevin Fields(外科医のケヴィン)をMichael Vartan(マイケル・ヴァルタンもしくはミシェル・ヴァルタン)が演じます。 「ウエディング宣言」の前2002年にはロビン・ウィリアムズが孤独な写真プリント(DPE)の店員を演じた「One Hour Photo(ストーカー)」で制裁の対象となる浮気亭主の役でした。 テレビシリーズの「Friends(フレンズ)」や「Alias(エイリアス)」でもお馴染みのフランス出身のかっこいいマイケル・ヴァルタンは60年代のイエイエ娘「Sylvie Vartan(シルヴィー・ヴァルタン)」の甥だそうです。 2011年に「アバター」のゾーイ・サルダナと「コロンビアーナ」で共演したマイケル・ヴァルタンはエイリアスで共演した「Elektra(エレクトラ)」のJennifer Garner(ジェニファー・ガーナー)と交際があったとか。 1999年のコメディ「Never Been Kissed(25年目のキス)」ではドリュー・バリモアや「Sin City(シン・シティ)」のJessica Alba(ジェシカ・アルバ)と、又2000年の「The Next Best Thing(2番目に幸せなこと)」ではマドンナなど大物女優と共演しています。
ヒロインのチャリーがバイトのワンちゃんお散歩で見つけたナイスガイをなんとバンケットのバイトで出向いたパーティの会場でも彼を見た。 Hi! 二人は自己紹介。 彼は医師でケビンといいます。 そこにケビンの連れの女性がチャーリーにこっそり教えてくれたこと。 「彼はゲイよ。」 それは、うっそー!っていうことで二人は恋人同士になります。 一方、ジャーナリストだったケビンのママのビオラは職場で世代交代を強いられます。 「そう、お休みが必要ね。果たせなかった息子との約束。 アフリカ!」 と気を取り直したところ、付き人の言うには「ケビンは新しい彼女ができたわよ。」 グワ~ン! そんなママのもとにケビンがチャーリーを連れて来ます。 そして突然のプロポーズ。 驚くチャーリーとママの二人、特にママは普通じゃいられない。 「どうか、私の邪悪な心を救いたまえ。」と、呪いを始めたが、何を企んだか「そう、婚約パーティを開くのよ!」 何も知らされなかったチャーリーはBBQバーティ並みの服装で出向いちゃったから、オーマイゴッド。 用意されていたゴージャスなドレスに着替えることに。 どうなっちゃてるの?このドレス。まるでサイズが合ってないじゃん。うんうんよいしょっ!あっちゃ!ビリッ。 半べそで部屋の外を覗くともっと最悪、「ケビンはゲイよ。」とちくった女がケビンに強引キス。
ビオラは日を改めてランチに呼んだ席で黒魔術の呪い用にチャーリーの髪の毛をゲット。 結婚の準備を全て取り仕切ろうとしたが、チャーリーはきっぱりと全てお断り。 その途端、なんとビオラは心臓発作で倒れて入院、神経はズタズタ。 介護を引き受けたチャーリーも疲れ果ててヨレヨレ。 介護に?とんでもない。 ありとあらゆるビオラの嫌がらせにです。 ビオラが服用していた精神安定剤の件からチャーリーの反撃開始。 グワ~ン! とうとうビオラの追い出しに成功。
さて、ラストに登場する老夫人の謎は? さて、花嫁のブーケトスを受け取ったのは?
「ウエディング宣言」のオフィシャル・サイトは消滅しましたが、トレーラが観られるTrailer Monster-in-Law (2005) – 2m29s – CineMagia.ro
2005年5月に全米公開、日本は未定です。
アメリカにおける2005年5月現在の興業成績はトップだそうです。
☆ページトップのDVD画像は2005年最初にに発売された時の輸入版”Monster-in-Law”の画像ですが輸入版です。
下記の画像は2005年発売のDVD画像ですが入手困難になったためリンクは2009年発売のDVDになっています。
ウエディング宣言 (特別編) [DVD]
Monster-in-Law Soundtrack
Monster-in-Law
♪ 13曲を収録したサントラの試聴はMonster In Law – JPC.de
映画の音楽は1930年代から活躍しているAlfred Newman(アルフレッド・ニューマン)の息子のDavid Newman(デヴィッド・ニューマン)ですが、R&B歌手のEtta James(エタ・ジェームズ)が1968年に歌った”Tell Mama”の他にも現在話題のアーティストたちの曲がサントラで使用されています。 Jem(英国女性シンガー・ソングライターのジェム)、 Rachel Yamagata(ハスキーヴォイスの日系3世のレイチェル・ヤマガタ)、Nellie McKay(ニューヨーカーの才女と呼ばれるネリー・マッカイ)、 Tegan and Sara(シンプルなカナダの双子の姉妹デュオのテーガンアンドサラ)、Madeleine Peyroux(癒し系・弾き語りのマデリン・ペルー)、Dar Williams(一味違うフォークシンガーのダー・ウイリアムス)、 Ivy(low-fidelityローファイ・サウンド・バンドのアイヴィー)、Esthero(ラテン・ポップのエステロ)、Magnet(ノルウエーの才人マグネット)など。
Jane Fonda
ジェーン・フォンダは若い時代にパリに遊学したこともあって、フランス人監督のRoger Vadim(ロジェ・ヴァディム)と結婚し、1964年の「La Ronde(輪舞)」ではその素晴らしい肢体を銀幕にご披露して話題ととなりました。 1960年代にはベトナム反戦の女闘志となったジェーン・フォンダですが、1967年にRobert Redford(ロバート・レッドフォード)とラブコメ「Barefoot in the Park(裸足で散歩)」に出演した後、1968年にはキャンピー映画と呼ばれたセクシー路線のSF映画「Barbarella(バーバレラ)」で話題となり、1971年の「Klute(コールガール)」と1978年の「Coming Home(帰郷)」でオスカーを受賞したほどの演技派です。 元々しなやかな美しいボディラインのジェーン・フォンダは1981年にはフィットネスブームの火付け役となり、1990年代の「Workout Program(ワークアウト・ヴィデオ)」で大成功しました。 そんなフィジカルなジェーン・フォンダもかって美乳を誇ったKim Novak(キム・ノヴァク)同様に2010年秋に70歳を過ぎて乳がんに侵されて手術しましたが、長年のワークアウトが功を奏してかラッキーにも非浸潤性だったため腫瘍の切除後は治療なしだとか。(実際に非浸性乳がんの女性が病院での治療の代わりに気功で完治した例ありとか) この後すぐに「Primetime Fitness」というDVDをリリースする他、2011年には映画「Et si on vivait tous ensemble ?(みんなで一緒に暮らしたら)」や、Catherine Keener(キャサリン・キーナー)と出演する新作映画「Peace, Love, & Misunderstanding」が公開されるとか。 ジェーン・フォンダ、お元気。 Let’s Dooo Fitness Workout!
過去にも色々していますが76歳にして美容整形、今回は最近ハイネックの服装で隠し続けてきた首のシワも含む若返りを成し遂げたジェーン・フォンダです。 現在は地球資源の保護運動を推奨し、「一人っ子政策」を支持しているそうです。
60年代には宇宙的セックスが話題になったセクシーなジェーン・フォンダのBarbarella(バーバレラ)のトレーラーが観られるBarbarella Trailer – VideoDetective
☆それにしても大物女優「ジェーン・フォンダ」がなにゆえこのようなコメディで復帰したのか? は謎ですが旬のジェニファー・ロペスが霞むほど存在感があります。 サッスガ!
ちなみに「ウエディング宣言」に似たような、というか逆バージョンの映画ではRobert De Niro(ロバート・デ・ニーロ)が元CIA勤務の頑固オヤジを演じた「Meet the Parents(ミート・ザ・ペアレンツ)」(2000年)がありました。 ユダヤ教徒の看護師が結婚したいと同棲している女性の気難しいパパに気に入られようと努力するが墓穴を掘るグレッグ、「本当に好きだから今度の彼には優しくね。」とパムはパパに釘を刺すくらいすごいパパで、過去にお眼鏡に叶うボーイフレンドはいなかった。 でもGaylord Myron “Greg” Focker(ベン・スティラー)がミドルネームがマーサのパム(パメラ)と結婚したら、パム・バーンズの名前がPamela Martha Focker(mother fucker)に! おまけに失くしたバッグの受け取りにゲイロードはゲイ・フォッカーとサインしてみんなの失笑を買うなんておまけつき。 Randy Newman(ランディ・ニューマン)が音楽を担当したサントラではPeter Paul & Mary(ピーターポール&マリー)の”Puff the Magic Dragon”、The Surfaris(サファリーズ)の”Wipe Out”、Lee Dorsey(リー・ドーシー)の歌う”Ya Ya”など懐かしい曲も聴けます。
ジェーン・フォンダがヒロインのアイリスを演じ、1989年にロバート・デ・ニーロと共演したStanley & Iris(アイリスへの手紙)は”やれば何でも出来る!”というメッセージを込めた一種のサクセス・ストーリーです。 「アイリスへの手紙」では惨めな貧乏生活やそれ故の文盲の克服を通して成功を手に入れるという愛の物語ですが、年取った親の面倒を見られない状況ほど辛いことは無いと実感した次第です。 なぜタイトルが「アイリスへの手紙」かというと、仕事のため離れ離れになった二人でしたが連絡は電話ではなく二人を結びつけた読み書きの勉強を思い起こす「手紙」でというわけです。 「アイリスへの手紙」に出演した時点でジェーン・フォンダは既に52歳でしたから、Monster-in-Law(ウエディング宣言)では62歳ということになるのですが、実に若く見えます。
そして62歳のジェーン・フォンダがこの2年後にGarry Marshall(ゲイリー・マーシャル)監督の「Georgia Rule(幸せのルールはママが教えてくれた)」にジョージア州に住むおばあちゃん役で出演します。 夏休みにやって来る孫はとかく、2007年に「I Know Who Killed Me」でストリップ嬢を演じるLindsay Lohan(リンジー・ローハン又はリンゼイ・ローヘン)が出演していますが、レズの噂や酒と麻薬漬けの私生活の方が話題になっています。 ゲイリー・マーシャル監督といえば、1990年の「Pretty Woman(プリティ・ウーマン)」や「The Princess Diaries(プリティ・プリンセス)」シリーズで有名ですが、2005年のアニメの「チキン・リトル」も監督しました。
Audio-Visual Trivia内のジェニファー・ロペスの出演映画
Shall We Dance?(Shall we ダンス?)
An Unfinished Life(アンフィニッシュ・ライフ)
Audio-Visual Trivia内のジェーン・フォンダの出演映画
おかしな泥棒ディック&ジェーン
ジェーン・フォンダくらい、その生き様がドラマチックに変化してきた女優さんもなかなかいないですよね~私は「コールガール」が好きで、当時の彼女のヘアスタイルを真似したもんです。
このころってドナルド・サザランドとつきあっていたんでしたっけ?
anupam さん、”コール・ガール”はジェーン・フォンダがアカデミ主演女優賞を受けた映画ですね。 サザーランドと共演していますから、一時お付き合いしていたという話は本当でしょうが、反戦劇団なるものを結成したりして結構精神的なつながりなのかもしれませんね。