ヴィレッジ・ピープル Village People

The Village People: the hottest act in show business.
Can’t Stop the Music

Village People(ヴィレッジ・ピープル)の”Can’t Stop the Music”がタイトルとなったミュージカルコメディの「ミュージック・ミュージック」はNancy Walker(ナンシー・ウォーカー)が監督しました。 エンターテイナーの家系に生まれてブロードウエイ出身のナンシー・ウォーカーは1944年のブロードウエイ・ミュージカル「On the Town(踊る大紐育/踊るニューヨーク)」でデビューして一躍脚光を浴びました。(1949年にGene Kelly(ジーン・ケリー) とFrank Sinatra(フランク・シナトラ)で映画化) 1973年にはLiv Ullmann(リヴ・ウルマン)主演のコメディ「Forty Carats(エーゲ海の旅情)」にも出演したナンシー・ウォーカーはTVスペシャル番組の「Magic Night」と共に、ヴィレッジ・ピープルが出演した映画 「ミュージック・ミュージック」も監督しています。 光栄にも1980年のラジー賞(ゴールデン・ラズベリー賞)でワースト作品賞及び脚本賞を受賞してしまいましたが、ヴィレッジ・ピープルのYMCAは観ごたえがあるようです。  「ミュージック・ミュージック」には、ローラースケートをするCher(シェール)やパジャマ姿のHugh Heffner(雑誌プレイボーイ編集長のヒュー・ヘフナー氏)や、テレビシリーズの「ペイトン・プレイス物語」に出演していたBarbara Rush(バーバラ・ラッシュ)も出演し、ヴィレッジ・ピープルの歌をフィーチャーした「Magic Night」で紹介されたそうです。(未見につき詳細は不明)
Can’t Stop The Music (1980) – YouTube
Can’t Stop The Music – Milkshake – YouTube

Can’t Stop the Music Soundtrack
ページトップの画像は「Can’t Stop the Music」の輸入版VHSですがAmazon.comにはDVDがあります。
こちらは1980 年リリースのCan’t Stop the Music(ミュージック・ミュージック)のサウンドトラックです。 1万円以上もするヴィンテージ価格ですがディスコダンス・マニアには垂涎のアルバムらしいです。
Can't Stop the Music SoundtrackCan’t Stop The Music: The Original Motion Picture Soundtrack Album


Y!M!C!A!, I said, I was down and out with the blues !
70年代のディスコ界へ踊り出たマッチョ軍団のVillage People(ヴィレッジ・ピープル)はヴォーカルのヴィクター・ウィリス以外全員ゲイ!なんだそうです。
YMCAはヴィレッジ・ピープルの出世作ですが、ソロ歌手のVictor Willis(ヴィクター・ウィリス)のフランス人プロデューサーであるJacques Morali(ジャック・モラーリ)が、グリニッジ・ヴィレッジのディスコで見たインディアンスタイルなどで踊る若者からインスピレーションを得て、 1977年に「マッチョ・ルックの若者求む!」広告を出し、応募してきた本物のゲイ6人組マッチョマン(Macho Man→Macho Men)がこのヴィレッジピープルと名づけられたそうで、デビューアルバムの「Village People」がリリースされました。

☆ヴィレッジ・ピープルのオフィシャルサイトはOfficial – Village People

Village People by The Village People
ジャンルがファンクやソウルに入るデスコ・スタイルのボーカル・グループであるヴィレッジ・ピープルのCDはオリジナルのリマスター盤です。
オリジナルは1977年にEPレコードでリリースされたファーストアルバムです。 収録曲目は”San Francisco (You’ve Got Me)”、”In Hollywood (Everybody Is a Star)”、”Fire Island”、”Village People”の4曲を収録しています。 当然この後の大ヒットである”YMCA”や”Macho Man”などは収録されていません。
Village PeopleVillage People (CD)


PVでは女性とキャデラックに乗り込んだ毛皮コート姿のVictor Willis(ヴィクター・ウィリス)が歌い、他のメンバーが”ジゴロ、ジゴロ”と間の手を入れるレアな”Just A Gigolo”が収録されている1978年のセカンドアルバムです。
Macho ManMacho Man
試聴はMacho Man – Amazon.com
1978年の映画「Schöner Gigolo, armer Gigolo(ジャスト・ア・ジゴロ)」に使用された”Just A Gigolo”は古くからあるタンゴ曲をシャンソン歌手のLucienne Delyle(ルシエンヌ・ドリル)が1952年に”C’est mon gigolo(私のジゴロ)”としてリヴァイバルさせた曲です。

Cruisin’
「Macho Man」に続く1978年秋のアルバムは大ヒットのY.M.C.A.と他のアルバムには滅多に収録されていない”The Women”を収録!だがもう見つからなくなるかも。
cruisin.jpgCruisin’
試聴はCruisin’ – Amazon.com

ヴィレッジ・ピープルのメンバーは、初期のリードヴォーカルは警官の扮装でヴィクター・ウィリスでしたがステージ前にコカインをやるようになったので1980年からはRay Simpson(レイ・シンプソン)に代わりました。 David Hodo(デイヴィッド・ホードー、又はデイビット・ホド)が日雇い土方、Randy Jones(ランディ・ジョーンズ)がカウボーイ、今もアメリカ・インディアンのFelipe Rose(フェリペ・ローズ)、現在もGIのAlexander Briley(Alex Briley/アレックス・ブレイリー)は”In The Navy”でセイラー姿でリードを務めました。 そして、ライダー(バイク野郎)のGlenn Hughes(グレン・ヒュー)は惜しくも51歳で肺がんのため亡くなりましたが、ハードゲイ・スタイルの黒革スーツも一緒に埋葬されたそうです。

videoオリジナルのヴィクター・ウィリスの警官、インディアン、カウボーイ、GI、ライダー、建築現場の土方(工事人)とビレッジピープル全員がマッチョなコスプレで歌うY.M.C.A賛歌
さあ、みんな~、隠れることはないよ、カミングアウトしよう!
Y.M.C.A.
ヤングマン 落ちこむ必要はない!
ヤングマン 最低から抜けるほうを取るんだ!
ヤングマン ニュータウンに不幸なんてないから!
Young man, there’s no need to feel down … と歌われるYMCAの歌詞はY.M.C.A. Lyrics – Genius.com

ヴィレッジピープルのYMCAは2001年のリヴ・タイラー主演映画「ジュエルに気をつけろ!」で使用されています。

The Best of Village People
Y.M.C.A.、Macho Man(マッチョ・マン)、Go West(ゴーウエスト)、In the Navy(イン・ザ・ネイヴィー)などのビレッジ・ピープルの代表曲が収録されている2006年リリースのCD
VillagePeopleベスト・オブ・ヴィレッジ・ピープル
2001年にリリースされたオリジナルは「20th Century Masters – The Millennium Collection: The Best of the Village People」

1979年にピンク・レディーが歌った「ピンク・タイフーン」はヴィレッジ・ピープルの”IN THE NAVY”のカバーだったそうですが、2003年に発表されたNTT docomo 505is(NTTドコモ 505iシリーズ)のコマーシャルでイメージキャラクターの加藤あいのCMソングはヴィレッジ・ピープルの「Go West(.ゴー・ウェスト)」だとか。 この曲はPet Shop Boys(ペットショップ・ボーイズ)もカバーも大ヒットしました。

FOOO!!~
お馴染みのヴィレッジ・ピープルのYMCAは、過去に1979年にYOUNG MANとして西城秀樹がカバーして人気となりましたが、ハードゲイのレイザーラモンHGも2006年2月にYMCAでCDデフォー!( CDデビュー)するそうです。 Man Young Lazor Ramon HG PV
Hard Gay – Young Man- YouTube
☆西城秀樹がオリジナルのYMCA 日本語の歌詞 Uta-Net

ヴィクター・ウィリスがヴォーカルのライブ盤(試聴6~11)とヴィクター・ウィリス脱退後のレイ・シンプソンがヴォーカルを担当しているアルバムで、Y.M.C.A.、Macho Man、In the Navyが収録されているCD