The Texas Sensation: Hamilton Loomis – Blues & Soul
モダン・テキサスブルースのハミルトン・ルーミスは若い!なんたって若い!こんな若いブルースマンは聴いたことがない! いつもは今は亡きブルース・レジェンドの面々の演奏を聴くきことが多いのですが、たまにはピチピチギャル、ならぬピチピチボーイのブルースもいいなぁと思う歳になりました。
テキサスの港町のGalveston(ガルベストン)で生まれ育ったブルース歌手のハミルトン・ルーミスはOtis Redding(オーティス・レディング)、Aretha Franklin(アレサ・フランクリン)、Booker T.(ブッカー・T)などを聴いて育ったそうですが、Prince(プリンス)のファンでもあるところがハミルトン・ルーミスがファンキーたる所以でしょうか。
十代にして家族とDoo-Wop(ドゥワップ)バンドを結成していたハミルトンはDelta Blues Festival(デルタブルース音楽祭)にも出演したことがあるそうです。 歌だけでなくギターを弾きますがリズムギターやベースギター及びスライドギターも演奏します。 さらにキーボードやオルガンを演奏しブルースハープも吹くというまさにマルチタレントのハミルトン・ルーミスは年齢不詳、不思議なことに私はいまだにハミルトンの正確な年齢を見つけられません。 かろうじて”twenty-something”ということが分かったので恐らく20歳代後半から現在は30歳くらいと思われます。 珍しい例ですが、ハミルトン・ルーミスは自分がブルース(ブルーズ)のレジェンドたちに受けた恩恵を返すという趣旨で、ブルースを学校で教えたり、ハーモニカやギターをビデオで講義するなどとブルースで地域社会に貢献しているそうです。 2000年にはVH1のTV青春ドラマのAt Any Cost(ロック・アンド・ドリーム)でEddie Mills(エディ・ミルズ)と共演してTrevor役を演じ演技にも挑戦したそうです。
ハミルトン・ルーミスは作詞、作曲及び編曲もこなすと同様にエネルギッシュなギタリストですが、楽器演奏にかけてはマルチタレントで子供時代にドラムやピアノを始め、ギターに続いてハープ(ハーモニカ)もマスターしたそうです。 ハミルトン・ルーミスが使用しているギターは’75 Gibson Les Paul Custom・・・つまりギブソン。 ハミルトン・ルーミスは文明の利器「Vocoder(ボコーダー・キーボード)」も使用します。
※Akonの”Locked Up”を歌っているラップ出身のT-Pain(Tペイン)も使用しているというロボットボイスを作り出すエフェクターのヴォコーダーは音声圧縮技術の一種だとか。
※レスポール・モデルについては関連記事のI’m A Fool To Care by Les Paul & Mary FordとMartin Guitar & Gibson
☆ハミルトン・ルーミスのバイオグラフィや写真などが見られるオフィシャルサイトはHamilton Loomis
※ ボー・ディドリーの四角ギターの手ほどきを受けるハミルトン・ルーミスの写真はオフィシャルサイト内のHamilton Loomis & Bo Diddley Photos – Hamilton Loomis.com
Blind Pig Records 内のハミルトン・ルーミスのページはHamilton Loomis – Blind Pig
Hamilton Loomis and Bo Diddley
ハミルトン・ルーミスが音楽活動中に出合ったブルースレジェンドの一人に四角いギターで有名なミシシッピ出身のギタリストの”ボ・ディドリー”がいます。 「創造するんだ、真似するんじゃない」と直接ハミルトンにアドバイスしたというボー・ディドリーは1994年のHam-Bone Recordsからリリースしたハミルトンデビューアルバム”Hamilton”でI Know Bo Diddleyにゲスト出演しています。
ロックンロールの創始者の異名をとるボ・ディドリーはミシシッピ州出身のユニークなサウンドのギタリスト&シンガーです。 The Twang Machineというエフェクト付きGretsch(グレッチギター)の他にも四角いギターでジャングルビートを奏でるボ・ディドリーはジョン・リー・フッカーに触発されてギター(Gibson L5)を手にしたそうです。 なぜ四角いギターなのかというと、独特のリズムに合わせて腰を振り、大きなギター片手に所狭しと舞台を跳ね回っていると身体(あそこ)に当たって痛いから1958年頃に四角にしてつり紐も短くしたのだそうです。 1958年のデビュー曲のBo DiddleyはR & Bチャートで空前のヒット曲となり、この1曲が他のロックンローラーに多大なる影響を与えました。 ボ・ディドリーの来日は1988年、1992年、1997年と2001年のブルーノート出演があるそうです。 ちなみにフェンダー系のグレッチというとモデルは色々あるそうですが、テネシー出身のカントリー・ギタリストであるChet Atkins(チェット・アトキンス)が使用したことからカントリー界やロカビリアンに人気だったギターです。
Ain’t Just Temporary
ページトップの画像は2007年5月にリリースされたハミルトン・ルーミスの1番人気のアルバムではBo Diddley(ボー・ディドリー)と共同作曲したYou Got To Waitを歌とギターで共演していますが、他にもJohnny “Guitar” Watson(ジョニー・ギター・ワトソン)でお馴染みの”Bow Wow”などが収録されています。 アルバムは上記のハミルトン・ルーミス・オフィシャルサイトで試聴出来ます。
What It Is – Hamilton Loomis – YouTube
Hamilton Loomis Live At The Bugle Boy – YouTube
Kickin’ It
2003年にBlind Pigから初めてリリースされたハミルトン・ルーミスのモダンブルースとファンクのミックスアルバムはBo Diddleyお墨付き!(Vocoderも使用)
Kickin’ It
All Fired Up
2000年にリリースされた”What It Is”がファンキーな3枚目のアルバムはハミルトン・ルーミスの顔写真じゃない! なんとフィラメントがギター型のアンプの真空管!
All Fired Up
ちなみにエフェクターとして真空管式オーヴァードライヴ・ペダルを使用しているのは”Western Flyer”のEric Johnson(エリック・ジョンソン)
Live in England
☆日米ともにAmazonでは販売されていませんが、2002年にリリースされたハミルトン・ルーミスのアルバム「Live: Highlights」にはTake A Number (Stand In Line)、Hip-Shakin’ Woman、Suspicions、Voodoo Doll、Mojo Workin’などが収録されています。
2010年に「Live in England」(ASIN : B0039S8GHO)が発売されました。
♪ 試聴はLive in England – Qobuz.com
さすが!
若いモンにも目を光らせてますね~(笑)
最近の情報に疎いので、、、頼りにしてます!あはは。
で、
この人、なかなかファンキーで良いですね。
レスポールで、こういう風に音を出す人は少ないと思います、Niceです。
「ken-sann」さん、毎日聴いているヤフーのインターネットラジオから若いモンの情報を得ております。売り出しのアーティストをガンガン流します。
さすがブルースマンのken-sann!
ハミルトン・ルーミスのギターがレスポールって分かるのですか。
あ、いやいや
リンク先のYouTubeで観たんですよ!
せっかく貼ってあるのに、見なきゃね~。
わざわざ探さなくて済むんですからね、、、ありがとうございます。
ちなみに、
レスポール・カスタムって、レギュラー・モデルと外見が違うだけじゃなくて、木の材が違ったりしてビミョーに音が違うんですよ。
彼の拘りも感じますね、わはっ。
「ken-sann」さん、それ!それのことですよ!
私も何かでレスポールと聞いたのでレスポールの記事にリンクしたのですが、ギターを見て”レスポール”と判断できることが・・・すごい!