ウィリス・ジャクソン  Willis Jackson

Call of the Gators
Call of the Gators by Willis Gator Jackson
The Saxman: Willis “Gator” Jackson (1932-1987)

Willis “Gator Tail” Jackson With Cootie Williams Orchestra
See you later alligator, after a while crocodile!
1940年代からの同じ単音のブルーズリズムを延々と吹き狂うというド派手なパーフォマンスのジャンプブルースやR & Bホンカーから70年代ソウルシーンに移行したテナーサックス奏者のWillis Jackson(ウィリス・ジャクソン)は80年代にオルガン・コンボのソウル・ジャズ演奏で知られています。 最初にビバップのアルトサックス奏者であるCharlie Parker(チャーリー・パーカー)に傾倒し、次に豪快なサウンドのテキサステナー奏者であるIllinois Jacquet(イリノイ・ジャケー)から影響を受けたウィリス・ジャクソンのテナーは豪快に吹く濁った野太い音や高音の悲鳴のようなきしみ音にイリノイ・ジャケーの影響がみられるといわれますが、1949年のフィルム・ノワール「D.O.A.(都会の牙)」に出演したイリノイ・ジャケーのプレイはまさしくウィリス・ジャクソンがお手本にしていることが分かります。
ウィリス・ジャクソンが自ら”Gator Horn”と名づけたConn 10Mを首から提げて振り回しながら吹くという過激なパーフォーマンスは非常に独特な前衛的演奏法でした。 もっとも1940年代後期には同じくイリノイ・ジャケーに影響を受けたジャンプブルースのブローテナーマン”Big Jay McNeely (ビッグ・ジェイ・マクニーリー)”はもっと過激で完璧R & Bだそうです。 アドリブの効いた刺激的なR & Bのテナーサックス奏者としての1948年から1955年の間は断続的にジャングル奏法で有名となったトランペット奏者のCootie Williams(クーティ・ウィリウムズ)と演奏しています。 ※ Conn 10MとはDexter Gordon(デクスター・ゴードン)、Jay Mc Neely(ジェイ・マクニーリー)、Georgie Auld(ジョージー・オールド)、Gene Ammons(ジーン・アモンズ)など当時のジャズテナーマンが使用していた主流のテナーサックスで野太いサウンドが出るそうです。 ホーンの上部に女が彫ってあるテナーをNaked Lady(LadyFace)モデルというそうですが現在でもヴィンテージとして50万円ほどすとか。

“Gator Tail” with “Cootie”
「Gator Tail」はクーティ・ウィリウムズとウィリス・ジャクソンの作曲だそうですが、ツーホーンをフィーチャーした1948年の”Gator Tail” with “Cootie”での激しいテナーの演奏をご披露した「Gator Tail Parts 1 & 2」はウィリス・ジャクソンのGator Tail(ゲイターテイル)というニックネームを永遠のものにしました。 その後1950年にはウィリス・ジャクソンがリーダーとなってWillis “Gator Tail” Jackson and His Bandとしてもアルバムを吹き込んでいます。 とはいうものの残念ながらウィリス・ジャクソン自身の曲でチャートインしたヒット曲は一つもないそうです。

Gatortail
演奏曲目にあるGator Tail とは鰐(ワニ)の尻尾(しっぽ)という意味で、ゲイターとはアリゲーターのことです。
アリゲイターはワニのなかでも比較的温和なタイプだそうで人に噛み付いても喰わないとか。 クチ先が丸みを帯びている5m級の大型アリゲーターの生息する米国マイアミ州のフロリダの住民をGator(ゲイター)と呼ぶことあるそうですが、ウイリス・ジャクソンがフロリダ出身ということですからあながちニックネームがGatortail(ゲイター・テイル)とかGator(ゲイター)となったのは曲のタイトルのせいだけでもないのでしょうか。 ちなみにワニのなかでも南米やオーストラリアに多いクロコダイルは口先が尖って歯が外にも出ているので凶暴に見えます。 ワニのシッポを意味する英語のGator Tailは鰐皮製の長靴の代名詞となっているそうですが、Gator-Tail Mud Motorというルイジアナなどの南部のスワンプ(沼地)をホーバークラフトではないですが、ほぼ水面操行可能なすごい馬力のモーターボートエンジンがあるそうです。 ふむ、馬力のあるウィリス・ジャクソンなんですね。
“Shuckin'”は1962年から1968年のPrestige時代の”Shuckin”などからウィリス・ジャクソンの曲を集めたソウルジャズCDの「At Large」にArrivederci RomaやI Left My Heart in San Franciscoと共に収録されています。
Willis Jackson – Nuther’n Like Tuther’n
ウィリス・ジャクソンが演奏している”Nuther’n Like Tuther’n”はアシッドジャズの重要人物であるGilles Peterson(ジャイルス・ピーターソン)がプロデュースした1999年の2枚組みのアルバム「The Incredible Sound of Gilles Peterson」のDisc.1の6番に収録されています。 他にJimmy Smith(ジミー・スミス)の”Who’s Afraid Of Virginia Woolf”、Andy Bey(アンディ・ベイ)の”River Man”、Freddie Hubbard(フレディ・ハバード)の”Little Sunflower”、The Isley Brothers(アイズレー・ブラザーズ)の”Ohio”など。

Willis Jackson & Ruth Brown
1950年代中頃にポップスを黒人音楽のR & Bに取り入れたという歌手のRuth Brown(ルース・ブラウン)とウィリス・ジャクソンとは短期間ですがロマンスがあったそうです。 Lucky Millinder(ラッキー・ミリンダー)楽団にも一時籍をおいたことがあるルース・ブラウンは、何度もの結婚歴があったらしいですがウィリス・ジャクソンがパートナー関係にあった8年間はルース・ブラウンの録音のバックを務めたそうです。

Cootie Williams
ウィリス・ジャクソンが一緒に演奏したクーティ・ウィリウムズは1930年代と1940年代にDuke Ellington(デューク・エリントン)楽団で活躍したR&Bのワウワウ・トランペッターです。(消音用ゴム椀使用)
♪ Cootie Williams with plunger mute trumpet – Tootie For Cootie

ウィリス・ジャクソンのアルバム
“Gator Tail” with “Cootie”
Call of the Gators
☆ページトップの画像はブルージーなCan’t Help Lovin’ That ManやMore Blues At Midnight、そしてCootie Williams(クーティ・ウィリウムズ)楽団所属のウェストコースト派ジャンプ・ブルース歌手であるEddie Mack(エディ・マック)のヴォーカル曲も収録した初期のジャズを満喫出来るApollo録音アルバムです。
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Later for the Gator
2005年発売のエキサイティングなアルバムではWillis Jackson(ウィリス・ジャクソン)の定番曲”Gator Tail”の1部と2部を含む全26曲を収録したクーティ・ウィリウムズ楽団やウィリス・ジャクソン・バンドなどとの共演とEddie Mack(エディ・マック)やRuth Brown(ルース・ブラウン)のヴォーカルにオルガン演奏も入っているウィリス・ジャクソンの全てが分かる総集編です。
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Later for the Gator by Willis JacksonLater for the Gator
☆ジャンプブルースのBob Merrill(ボブ・メリル)がクーティ・ウィリウムズ楽団をバックにLet ‘Em Rollを歌っています。 ボブ・メリルはRosemary Clooney(ローズマリー・クルーニー)で大流行した”Mambo Italiano(マンボ・イタリアーノ)”やPatti Page(パティ・ペイジ)の歌でヒットチャート入りした”How Much Is That Doggie In The Window?(ワンワンワルツ)”やJimmie Rodgers(ジミー・ロジャース)が歌った”Honeycomb”などを作詞作曲をしました。

Legends of Acid Jazz
オルガンやパーカッションを加えてグルーヴィなBlue GatorやGator’s Tailの他にメローなTry A Little TendernessやShe’s Funny That Wayなどジャズのスタンダード曲が収録されているそれほどフュージョンでもアシッドでもない1998年のアルバムです。
Legends of Acid Jazz by Willis Gator JacksonLegends of Acid Jazz
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アルバムのタイトルとなっているAcid Jazz(アシッドジャズ)とはGroove(グルーヴ)ジャズとも呼ばれ、70年代のソウル&ファンクの後の80年代後期にイギリスのダンスシーンから広がり90年代には世界的になったジャンルです。Grant GreenやLou Donaldsonのようなジャズファンクにヒップホップ系のリズムを加味したような音楽らしいです。 このアルバムのレーベルはAcid Jazz(アシッドジャズ)ではなく”Prestige”です。

Soul Night Live With Pat Martino
ゲイター・ウィリス・ジャクソンの60年代の人気がるソウル・アルバムで2002年にPrestigeレーベルから「Soul Night Live!/Tell It…」としてリリースされましたがかなりジャージーです。
Soul Night Live!
Soul Night Live! - Tell It by Willis GatorJacksonBlue gatorの他、50年代のジャズやR & Bをカバーしているライブ盤でオリジナルLPの「Soul Night Live!(Soul Night Live With Pat Martino [Live])」と「”Tell It…」から収録してあります。 ノリノリの”Blue Gator”はいかが? ウィリス・ゲイター・ジャクソンのテナーと何でも吹くFrank Robinson(フランク・ロビンソン)のトランペット、ギターがPat Martino(パット・マルティーノ)、オルガンはCarl Wilson(カール・ウィルソン)です。
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After Hours
ソウルやロックのファンでも楽しめるアルバムで、Erskine Hawkins(アースキン・ホーキンス)のAfter Hoursをはじめソウル歌手のBobby Hebb(ボビー・ヘブ)が歌うオリジナル”Sunny”やBurt Bacharach(バート・バカラック)の”Alfie(アルフィー)”などロックンロールまでよく知られた曲をカバー、オリジナルはカール・ウィルソンのオルガンをフィーチャーした1963年のLooseと1967年のSoul Grabberという2枚のLPをCD化したものです。
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After Hours by Willis Gator JacksonAfter Hours CD


Bar Wars
☆オルガンのJack McDuffも参加した1959年のウィリス・ジャクソン名義のアルバム「Please Mr. Jackson」でタイトル曲が素晴らしい。 このように1959年から1964年といいうウィリス・ジャクソンの長期に渡るPrestige(プレスティージ)時代での録音はオルガン界では呼び物となっていましたし、メジャーとはいえませんでしたが1970年代や1980年代までレコーディングも続けていました。
1977年のMuseレーベルからリリースしたタイトル曲”Bar Wars”を収録したWillis “Gator” Jackson名義のアルバム”Bar Wars“には自作の3曲が収録されています。 ぶっ飛んだファンキー・オルガンのCharles Earland(チャールズ・アーランド)もすごい!
♪ 試聴はWillis “Gator” Jackson – Bar Wars – レコチョク
※ アルバムのタイトルにある”Bar Wars”とは何? 五線譜の小節、アドリブ合戦のことじゃないかと思うけれど、Haywood Henry、Ben Kynard、Reuben Phillipsなどが演奏する打楽器の一種のバーチャイム・バトルか、いや、それともまさか、酒場での椅子を振り上げる殴り合い?
Willis Jackson – Bar Wars – YouTube

Blow Jackson Blow!
Willis “Gator” Jackson 1950-1954

ヴォーカルに女性ブルースシンガーのGladys Bruce(グラディス・ブルース)をフィチャーした”Willis Jackson”名義の初期(の録音盤でサム・テイラーでお馴染みのHarlem Nocturne(ハーレム・ノクターン)ですが、ウィリス・ジャクソンの1951年の吹き込みが収録されていますがテナーの音色が本当にイリノイ・ジャケーで、とても火が付いたような半狂乱プレイのウィリス・ジャクソンと同じだとは思えません。
Willis Gator Jackson  1950-19541950-1954
♪ 試聴は1950-1954 Willis Gator Jackson – レコチョク
ウィリス・ゲイター・ジャクソンがQuincy Jones、Jack McDuff、Kenny Burrellなどゴージャスなメンバーと共演しシングルやLPでリリースされた”Harlem Nocturne(ハーレム・ノクターン)”が「The Remaining Willis Jackson 1951-1959」 などに収録されています。
♪ 試聴はThe Remaining Willis Jackson 1951-1959 – レコチョク
Willis Jackson – Harlem Nocturne – YouTube

ギタリストのEddie Condon(エディ・コンドン)楽団をバックに”Sentimental Journey”や”Happiness Is a Thing Called Joe”などを歌ったトーチ・シンガーのRuth Brown(ルース・ブラウン)の初期のアルバムでは当時はパートナーでもあったウィリス・ジャクソンもバックを勤めています。 他に有名なアーティストとしてはトランペットにBobby Hackett(ボビー・ハケット)、ドラムにRoy Haynes(ロイ・ヘインズ)の他、”ハーレム・ノクターン”の演奏で有名なテナーサックス奏者のSam The Man Taylor(サム・テイラー)も参加しています。
1949-1950 Ruth BrownRuth Brown 1949-1950
♪ 試聴はRuth Brown 1949-1950 – レコチョク

Johnny Hammond Smith Cooks with Gator Tail
オルガンのJohnny “Hammond” Smith(ジョニー・ハモンド・スミス)をフィーチャーしたウィリス・ジャクソンのソウルジャズの2007年盤のアルバムは「Cooks With Gator Tail(クックス・ウィズ・ゲイター・テイル)」
試聴はCooks with Gator Tail – Diskunion.net
収録曲:
1. Good ‘Nuff(Johnny Smith)
2. Nobody Knows The Trouble I’ve Seen(邦題が”誰も知らない私の悩み”というデキシーの曲でLouis Daniel Armstrong(サッチモ)やMahalia Jackson(マヘリア・ジャクソン)も歌っている)
3. Sonja’s Dreamland(Johnny Smith)
4. Bésame Mucho
この曲はメキシコの女性ピアニストのConsuelo Valazquez(コンスエロ・ベラスケス)作詞作曲の1940年のラテンナンバーです。
5. Neckbones(Johnny Smith)
6. Delicious(Johnny Smith)
7. Y’all(Willis Jackson)

Jack McDuff(ジャック・マクダフ)のオルガンをフィーチャーして演奏した私の好きなAngel Eyesなどのメローなバラードが収録されているWillis “Gator” JacksonのアルバムはTogether Again!
1959年から1961年の録音というソウルジャズのオリジナルはPrestigeLPのTogether Again!とTogether Again, Againを1枚CDに収めたタイトルが紛らわしい2003年のアルバムはギターがLouis Jordan and his Tympany Fiveと演奏したことがあるBill Jennings(ビル・ジェニングス)、ベースはMilt Hinton(ミルト・ヒントン)、ドラムはAl Johnson(アル・ジョンソン)のクインテットです。
♪ 試聴はTogether Again! – Muziekweb.nl
☆ ちなみにジャック・マクダフとビル・ジェニングスとのアルバムにはLegends of Acid Jazz(Brother Jack McDuff Bill Jennings)1999年の輸入盤(ASIN: B00002SWLS)もしくはGlide On: Legends of Acid Jazzがあります。
♪ 試聴はTogether Again! – Muziekweb.nl

Gator’s Groove
今私がネットラジオで聴いている”Gator’s Groove”は1964年がオリジナルのアルバム「The Remaining Willis Jackson 1951-1959」に収録されています。
Gator’s Groove (Atlantic Rhythm’n’Blues 1947-1974) – YouTube

Willis Jackson/Pat Martino
ウィリス・ジャクソンとギタリストのPat Martino(パット・マルティーノ)との共演盤で”Gator Tail”や”Jackson’s Action”が聴ける「Willis Jackson/Pat Martino」というアルバムは日本でも何枚か見つかるのですが、私の好きな”I’m A Fool To Want You(恋は愚かというけれど)”が収録されているのはオリジナルの録音が1964年の「Willis Jackson With Pat Martino」というアルバムで、テナートギターの他はオルガンがCarl Wilson(カール・ウィルソン)、トランペットがFrank Robinson(フランク・ロビンソン)、ドラムはJoe Hadrickというメンバーです。
♪ 試聴はWillis Jackson With Pat Martino – mu-mo.net

Willis Jackson Plays with feelings
ウィリス・ジャクソンが1975年にAtlanticからLP盤でファンキーなソウルジャズ・アルバムをリリースしていますが、8曲又は同じくアトランティックの1976年の「Way We Were」のLP盤を合わせた18曲収録でCD化されています。(シングルはCotillionレーベルからメローなFeelingsとファンクのDot It To Itの2曲)
♪ 試聴はPlays With Feeling / Way We Were – Tower Records

一説によるとウィリス・ジャクソンはMiles Davis(マイルス・デイヴィス)がBitches Brewを発表した頃(1960年後期)のMiles Davis Quintet(マイルス・デイビス・クィンテット)に第二ホーンとして迎え入れられたそうですが、他のバンドメンバーのWayne Shorter、Herbie Hancock、Ron Carter、Tony Williamsといったプレイヤーを皆喰っちゃったのですぐに首になったとか。  フリージャズとかモードとかいってもウィリス・ジャクソンの豪快に吹きまくるアドリブにはまいりました!です。
Willis “Gator Tail” Jackson on The Ed Sullivan Show 1955
Dr. JiveことTommy Smalls(トミー・スモールス)率いるR & B Revue楽団をバックに、ビデオの最初はBo Diddley(ボー・ディドリー)の”Bo Diddley”、LaVern Baker(ラヴァーン・ベイカー)の”Tweedle Dee”、The Five Keys(ファイヴ・キーズ)の”Ling-Ting-Tong” 、下品と評する向きまであるほど壮絶なプレイのウィリス・ジャクソンはWillis “Gator Tail” Jackson & his comboとして最後に登場!
この時、ボ・ディドリーはエド・サリヴァンからカントリー歌手のTennessee Ernie Ford(テネシー・アーニー・フォード)のヒット曲で”Sixteen Tons(16トン)”を歌うように指定されていたのに、自分のヒット曲である”Bo Diddley”を歌ったので、その後はエド・サリヴァン・ショーには出られなくなったという曰く付きのビデオです。
A Rhythm and Color Revue: The Doctor Jive Show
The Doctor Jive Show(Bo, 5-keys, Willis Jackson)- YouTube
ハーレムのクラブやグリニッチ・ビレッジの酒場から演奏をラジオで生中継していたディスクジョッキーのTommy Smalls(トミー・スモールス)は50年代の初期から「The Doctor Jive show」というラジオ番組を持っていて新譜を紹介したり、ウィリス・ジャクソンが出演したことがある”エドサリバン・ショー”でも10分ほどのR & Bコーナーを受け持っていてラヴァーン・ベイカーやファイブ・キーズなどを招いたそうです。 ちなみにファイブ・キーズが”I sa mok em boo di ay, I sa mok em boo …”と歌った”Ling-Ting-Tong”は歌詞に”egg fu yon(芙蓉蛋)も出てくるから音は香港のドラなんでしょうか。

Cool Gator ( Prestige 7172 – 12 inch Analog)
オリジナルは1959年プレスティジ録音のLPでオルガンのJack McDuff(ジャック・マクダフ)とギターのBill Jennings(ビル・ジェニングス)が参加したアルバムには”How Deep Is the Ocean? 、Man I Love、Smooth One、Blue Strollin’ 、On the Sunny Side of the Street 、Keep on A-Blowin’”の全6曲が収録されているそうです。
“Keep on A-Blowin'”は1960年の「Cool Gator(クール・ゲイター)」にも収録されているらしいですが、この曲をタイトルにしたアルバム「Keep on a Blowin」が日本では「Keep on Blowin’」というタイトルのアルバム(ASIN: B00000JHBS)が存在しています。 このCDは1960年のPrestigeのLPアルバム「Keep on a Blowin’ 」と1962年の「Thunderbird」を合わせたCDだそうで、アメリカのAmazon.comには「Keep on A-blowin’ / Part 2」というレコードもあります。
♪ 試聴はWillis “Gator” Jackson – Keep on a Blowin’ – Qobuz.com

Cajun Style Gator Tail Recipe
アメリカ南部のニューオリンズではザリガニやナマズ同様にワニも食べるそうです。 かつてこの土地を支配した植民地時代のフランスやスペインとアフリカから連れてこられた黒人奴隷アフリカ料理の融合でケジャン料理が生まれたそうです。 あちらでは本当にアリゲーター(鰐)の尻尾を料理するのだそうです。 革を剥いで切った肉をバーベキューにしたりフリッターのように揚げて食べるそうですが歯ごたえのあるチキンみたいだそうです。

Audio-Visual Trivia内の記事で紹介したスタンダードジャズのアルバムの中に「The Most Relaxing Jazz Standards in the Universe」がありますが、そのDisc 2の8番がウィリス・ゲイター・ジャクソンが演奏するGene Ammons(ジーン・アモンズ)風な演奏が人気の”Blue Velvet”です。 この他同じ記事内のアルバム”More of the Most Relaxing Jazz Music in the Universe”にも「ブルー・ベルベット」が収録されています。
※「Blue Velvet」という曲は1986年の同名映画「ブルー・ベルベット」でも使用されたBobby Vinton(ボビーヴィントン)の1963年の大ヒット曲です。
Willis Jackson Blue Velvet (Willis Jackson With Pat Martino) – YouTube