Cab Calloway (1907 – 1994)
Cab Calloway and his Orchestra: Hi De Hi De Hi De Hi
私が初めてキャブ・キャロウェイを知ったのがキャブ・キャロウェイが音楽を担当した1959年からテレビで放映された漫画のBetty Boop(ベティちゃん)でした。 「ベティちゃん」は1930年代にアニメーション制作会社「Fleischer Studios(フライシャー・スタジオ)」が当時人気のフラッパー歌手のHelen Kane(ヘレン・ケイン)をモデルに制作した漫画だそうです。 ベティちゃんはMarilyn Monroe(マリリン・モンロー)の吹き替えでお馴染みの向井真理子さんだったそうですが、私は1959年から放映された海外テレビシリーズの「How to Marry a Millionaire(億万長者と結婚する方法)」でLoco Jones(ロコ)役を演じたBarbara Eden(バーバラ・イーデン又はバーバラ・エデン)の声をよく覚えています。 なんでベティちゃん漫画に踊る変なおじさんが現れるのかと思っていましたが、その人が有名なジャズ・ミュージシャンだと分かったのはかなり後になってからでした。 黒人のエンターテイナー多しといえども漫画に登場しているのはキャブ・キャロウェイぐらいかもしれませんが、この漫画がキャブ・キャロウェイの映画デビューでした。
♪ Betty Boop with Cab Calloway performing “Minnie the Moocher” – YouTube
もっともベティちゃんの「You Rascal You」にはLouis Armstrong(ルイ・アームストロング)も出てはいますが。
※ちなみに漫画「ベティちゃん」のテーマ曲を作曲したのはハーバード大卒の音楽家で当時パラマウント映画で音楽を担当していたJohnny Green(ジョニー・グリーン)でした。 ジョニー・グリーンはColeman Hawkins(コールマン・ホーキンス)のテナーサックス演奏で有名な”Body And Soul(身も心も)”の作曲者として知られています。
大恐慌の嵐が吹き荒れたアメリカで、1930年代の代表的な黒人のエンターテイナーの一人といえばジャズ歌手でバンドリーダーのキャブ・キャロウェイです。 黒人が出演しているのに黒人は席に座れないというニューヨークはハーレムのコットンクラブにDuke Ellington(デューク・エリントン)楽団の後釜として入りました。 キャブ・キャロウェイのスキャット唱法とユニークなパフォーマンスは大好評を博してすぐに専属となり、その演奏はラジオで中継放送されたそうです。 クラシックの声楽を学んだキャブ・キャロウェイはオペラ歌手みたいに素晴らしい声でしたから人々はラジオから流れるコットンクラブでのエリントンの演奏やキャブ・キャロウェイの歌に聴き入ったそうです。 ダンディなジャズ歌手のBilly Eckstine(ビリーエクスタイン)がデビュー前の1930年頃に物真似コンテストでキャブ・キャロウェイを演じたというほど人気だったそうです。 キャブ・キャロウェイはクラシックからジャズに転向し、独自の音楽スタイルで人々を楽しませた天才ミュージシャンでしたが、歌っていない時のキャブ・キャロウェイはとてもハンサムなのですが、身体をくねらせおどけた身振りで愉快な曲を歌いリズムを強調する演奏で後のジャンプブルース歌手たちに影響を与えました。 歌手のキャブ・キャロウェイがJimmy Carroll Orchをバックに録音した”I’ll Get By (As Long as I Have You)”で1954年に78回転のレコードがリリースされたそうです。(I’ll Get Byは1928年の Fred E. Ahlert作曲でRoy Turkの作詞で1940年にDick HaymesのボーカルでHarry Jamesや黒人ボーカル・グループのThe Ink Spots(インク・スポッツ)が吹き込んでいます)
♪ Cab Calloway – I’ll Get By (1954) – YouTube
ハイ!皆さんもご一緒に!
“Hi De Hi De Hi De Hi Ho-de-ho-de-ho-de-ho!
He-de-he-de-he-de-he! Ho-de-ho-de-ho!”
Hi De Ho
1930年代から1940年代にはキャブ・キャロウェイ楽団は絶大なる人気を誇っており多くのジャズミュージシャンが在籍していて、その中には1942年にライオネル・ハンプトン楽団で”Flying Home”が大好評だったテナーサックスのIllinois Jacquet(イリノイ・ジャケー)やBen Webster(ベン・ウェブスター)、トランペットでは1941年から1952年にJonah Jones(ジョナ・ジョーンズ)やDizzy Gillespie(ディジー・ガレスピー)、ベースのMilt Hinton(ミルト・ヒントン)などがいたそうです。 他にもテナーサックスのSam Taylor(サム・テイラー)が南米やカリブでキャブ・キャロウェイの公演に同行し、Ketty Lester(ケティ・レスター)もヨーロッパツアーに同行したそうです。 多々ある楽団のなかでも団員の面倒見が良いことでも知られていたキャブ・キャロウェイは給料の支払いも気前が良かったとか。 1994年に86歳で亡くなるまでスキャットをまじえたダイナミックなを歌い続けました。 但しキャブ・キャロウェイは映像が一番です。 聴くだけでなく観ると一段と楽しめます。 下記のリンク先は1950年のCalloway Boogie aka Cab’s Clubの1曲でキャブ・キャロウェイのコンボでトランペットを担当したジョナ・ジョーンズが”愛がすべて”をBoogie-Woogie(ブギウギ)で歌いキャブ・キャロウェイが踊ります。(ドラムはPanama Francis、ベースはMilt Hinton、ピアノがDave Rivera)
Cab Calloway and Jonah Jones – I Can’t Give You Anything But Love – YouTube
The Cotton Club in Harlem
専属バンドがDuke Ellington(デューク・エリントン)やキャブ・キャロウェイだったというニューヨークの有名なナイトクラブを題材にした映画「コットンクラブ」が日本で公開された時には劇場に駆けつけました。 1984年にFrancis Ford Coppola(フランシス・フォード・コッポラ)が監督した「コットンクラブ」ではBob Hoskins(ボブ・ホスキンス)が暗黒外の顔役で出演し、監督の甥であるNicolas Cage(ニコラス・ケイジ)がRichard Gere(リチャードギア)が演じる白人ジャズマンの弟役で出演、Diane Lane(ダイアン・レイン)がクラブ歌手を演じ、Gregory Hines(グレゴリー・ハインズ)が演じる豪華キャストで、ジャズマンとタップ・ダンサーとの友情を盛り込んだローリング20のギャング映画です。 グレゴリー・ハインズの兄弟のMaurice Hines(モーリス・ハインズ)も出演して二人でタップダンスを披露しましたが、残念ながらキャブ・キャロウェイ本人は登場せずにキャロウェイ役のLarry Marshall(ラリー・マーシャル)がMinnie The Moocherを歌っていました。 1980年の「The Blues Brothers(ブルース・ブラザース)」にはパレスホテルのシーンで本人が出演しただけでなく老体に鞭打っての”Minnie the Moocher”を歌い踊っていたので、そういった点ではこの映画はちょっとがっかりでした。 1988年の続編「Blues Brothers 2000(ブルース・ブラザース2000)」にはブラザースの片割れのジョン・ベルーシが1982年に薬物の過剰摂取で急死したのでダン・エイクロイドのみが出演し共演はエリカ・バドゥ、ジェームズ・ブラウン、アレサ・フランクリン、B.B.キング、スティーヴ・ローレンスなどです。
映画音楽はJohn Barry(ジョン・バリー)ですが、もちろんデューク・エリントンの音楽がたくさん使用されていてThe Mooche、Cotton Club Stomp、Mood Indigoなどが流れました。 ジョン・バリーのサウンドトラックは”The Cotton Club: Original Motion Picture Soundtrack”というアルバムに収録されています。
フランシス・フォード・コッポラというと、私はコッポラが監督したThe Godfather(ゴッドファーザー)より1965年に脚本を手掛けたThis Property Is Condemned (雨のニューオリンズ)や1974年のThe Great Gatsby(華麗なるギャツビー)の方が思い出されます。
キャブ・キャロウェイは出演していませんがDVDには「コットンクラブ」、VHSは「Cotton Club (1984)」があります。
Cab Calloway in Betty Boop cartoon: Boop-Oop-A-Doop
Boop Oop a Doop VHS
キャブ・キャロウェイが音楽を担当した白黒の短篇漫画のBetty Boop(ベティちゃん)はイアリングにミニスカートで片脚ガーターベルトのベテイが主人公で、電気椅子の処刑まで出てくるようなブラックユーモア&セクシーの大人向けの漫画でしたが日本でも大変人気がありました。 主にMae Questel(メー・ケストル)が声を担当していましたがベティちゃは歌も歌います。
上記のビデオは”Boop-Oop-A-Doop(曲馬団のベティ)”らしいですがなにしろヴィンテージなのでたったの9分ビデオが1万円以上します。 メー・ケストルが声を担当している「Betty Boop 1」 [VHS](ASIN: 6304173083) はまあまあのお値段。ですが三倍速なんだとか。
☆私的には最高傑作といえば、もちろんキャブ・キャロウェイの踊りも観られる1932年の「Minnie The Moocher(ベティの家出)」です。 犬のビンボーと家出したベテイが洞窟で出会ったセイウチのお化けがMinnie The Moocher(ミニー・ザ・ムーチャ)を歌って踊りますが、その映像は当時は斬新なアニメ画法で人物の動きを1コマ1コマと映像化したものだそうです。 セイウチのお化けの声をキャブ・キャロウェイが担当していますが、一番素晴らしいのが冒頭に現れる実写のキャブ・キャロウェイです。 ”St. James Infirmary Blues(聖ジェームズ病院)”の曲に合わせて指揮棒を片手にムーン・ウォーク(滑るようなステップ)入りでクネクネ踊るシーンです。 このヘンナおじさんは漫画より面白いのです。 このワンシーンだけで私はキャブ・キャロウェイの大ファンとなりました。 もしキャブ・キャロウェイのファンでベティちゃんの漫画を観るなら、もしキャブ・キャロウェイのファンでベティちゃんの漫画を買うなら、この「Minnie The Moocher(ベティの家出)」が収録されているものが良いでしょう。 そうでなければ、”Betty Boop,M.D.”とか”Is My Palm Read”とか”Red Hot Mamma”あたりでしょうか。
上記以外にも1932年に製作されたベティちゃんの短篇漫画にはThe Old Man Of The Mountain(山の老人)、”Stopping the Show(花形ベティ)”、”Betty Boop’s Bamboo Isle(酋長の娘又はベティのバンブー小島)”、もちろん忘れちゃいけない”Minnie The Moocher(ミニー・ザ・ムーチャ)”、そして1933年にはキャブ・キャロウェイが”St. James Infirmary Blues”を歌う”Snow-White(ベティの白雪姫)”などいっぱいあります。
☆このページの最後の方にベティちゃんの漫画が観られるいくつかのリンクを貼ってあります。
Betty Boop DVD
ベティちゃんの漫画映画は白黒DVDで入手出来ます。それぞれの一話はとても短いので何話かが一緒に収録された「BETTY BOOP」シリーズのDVDは 1 から4までリリースされています。
上記のシリーズ外ではBETTY BOOP Vol.1に「ボーイフレンド・ビンボーと冒険に行く」「ベティのバンブー小島」「白雪姫」「山の老人」他13話が収録されています。(「間違いだらけの国」「せいぎのみかた」「兵隊さんってすてき」他全12話が収録されたBETTY BOOP Vol.2 もあります)
Duke Ellington(デューク・エリントン)楽団の演奏するジャングル・サウンドの”The Mooch“も壮観ですが、キャブ・キャロウェイ楽団の演奏する”Minnie The Moocher”は最高です。
“Folks, here’s a story about Minnie the Moocher…”とキャブ・キャロウェイが歌う「ミニー・ザ・ムーチャー」の歌詞はMinnie the Moocher Lyrics – Genius.com
歌詞は麻薬がらみの内容でミニーの彼氏のSmokeyはヤク中で阿片窟まで出てきますが、この歌のタイトルとなっている”Minnie The Moocher”とは何でしょう。 ”おねだりミニー”か”ちゃっかりミニー”といった意味でしょうか。
☆漫画のベティちゃんについては過去記事のHelen Kane(ベテイ・ブープのモデル)
※”St. James Infirmary Blues”は古いデキシーの曲で、多くのジャズメンが演奏しています。 歌ではBig Mama Thornton(ビッグ・ママ・ソーントン)も歌っていますが、1928年に吹き込んだルイ・アームストロングのバージョンが有名です。 St. James Infirmary(聖ジェイムズ病院)とは貧民街のアルコール依存症の療養施設で、入院していた彼女が病院で死んでしまい自棄酒(ヤケザケ)を飲んで自分の葬式について語っている男のブルース(ブルーズ)です。
※2001年には音楽をサックス奏者の本多俊之が手がけりんたろうが監督したOsamu Tezuka(手塚治虫)原作のアニメ「Metropolis(メトロポリス)」のオープニングで”St. James Infirmary Blues(セント・ジェームズ病院)”が使用されたからか、曲としては若い方もご存知らしいです。(キャブ・キャロウェイではなくダミ声ブルース歌手のAtsuki Kimura(木村充揮))
“I went down to old Joe’s bar room, on the corner by the square…”と歌われる”St. James Infirmary Blues”の歌詞はSt. James Infirmary Lyrics – Yet Another Digital Tradition Page
キャブ・キャロウェイといえばMinnie The Moocher(ミニー・ザ・ムーチャ)が代表曲で、楽団のテーマ曲として演奏していましたが、この曲のミュートのトランペットはデューク・エリントンがコットンクラブ時代に創作したジャングルサウンドを受け継いでいるようです。 デューク・エリントン楽団では白人客に受けるため扇情的でエキゾティックな音色のミュート・トランペットを吹いたのはエリントン楽団に在籍していたBubber Miley(ブッバー・マイリー)でした。 キャブ・キャロウェイとIrving Mills(アーヴィング・ミルズ)が作詞した”Minnie The Moocher”はClarence Gaskill(クラレンス・ガスキル)の作曲だそうですが、キャブ・キャロウェイが作曲した”Hi De Ho”の方はクラレンス・ガスキルの歌詞だとか。 デューク・エリントンをハリウッドに引っ張ったアーヴィング・ミルズがコットンクラブの後釜としてキャブ・キャロウェイを発掘したらしいのでこの3人は共同で曲作りをしていたのでしょう。
♪ Duke Ellington – It Don’t Mean a Thing (1943) with Bubber Miley Trombone Solo – youTube
Cab Calloway – Minnie the Moocher VHS
Cab Calloway and His Cotton Club Orchestraの1932年からのパーフォーマンスがドキュメンタリー映画となり、1991年にリリースされています。 1930年代にハーレムのクラブで活躍したキャブ・キャロウェイのインタビューを交えたビデオはベティちゃんの漫画と同じくDave Fleischer(デイヴ・フライシャー)の監督により1981年に作られました。
Fats Waller、Count Basie、Duke Ellingtonに加えてBill “Bojangles” RobinsonのタップやLindy Hoppin’も観られるそうです。 恐慌による不安定な生活や人種差別の激しい社会背景の1920年代から1930年代、この当時は安上がりな憂さ晴らしとしてチャールストンやリンディ・ホップやShimmy(シミー)のようなダンスがブームとなったそうです。
※”The Lindy Hop“とは1920年代のチャールストンやタップダンスに始まった4分の4拍子の激しいストリートダンスで、ステップは6とも8ともいわれます。(ハマジルでも想像してください) 黒人文化のアフリカのリズムや踊りと白人の音楽との高度な融合ともいえるでしょう。 ニューヨークのハーレムで黒人がスウィングやジャズに合わせて男女で組んで踊ったことから、1930年代から1950年代にはJitterbug(ジルバ)やRock ‘N’ Roll(ロックンロール)と形を変えて世界中に広まりました。 一般の人々は踊る時にパンツは見せません。 Lindy HopのラインダンスにはThe Big AppleやSuzie Q(Heel Twist or Grind Walk)などがあるそうです。
Jiving Lindy Hoppers (1941) – YouTube
Frankie Manning Norma Miller Whitey’s Lindyhoppers – YouTube
♪ Cab Calloway – Minnie The Moocher’s Wedding Day (Super Hits Of Swing – Volume 1) – YouTube
Zoot Suit (zuit suit)
キャブ・キャロウェイが着用していたダブダブの肩幅の広いスーツは「ズート・スーツ」と呼ばれ、アメリカでは1930年代から1940年代に流行った上着もズボンもダップリした背広で、主に黒人ミュージシャンがステージ衣装として取り入れたマイナーなファッションだそうです。 一世を風靡したズートスーツの創作者で名付け親だというシカゴの洋服屋のHarold C. Sox(ハロルド・C・フォックス)はビッグバンドのトランペット奏者でもありました。(1996年に86歳で死亡) ハロルドの他にメンフィスの仕立て屋だのデトロイトの衣料品店などもズートスーツの流行に一役買っているそうです。 大仰な肩パッドを入れたダボスーツはアメリカの黒人のみならずイタリア系やヒスパニック系の若者に取り入れられましたが、ミュージシャンでははDizzy Gillespie,やLouis Armstrongといった黒人のみならずWoody HermanやStan Kentonといった白人にも好まれたそうです。 幅広ダブダブの服は生地を大量に使用するためお国のために節約を奨励した戦時中は御法度だったとか。 ネイミングのズートはスート(複数はスーツ)の頭文字にアルファベットの最期のゼットを最高!といった意味で使用したとか。 suit (suits) → zoot
世界第二次世界大戦中の1943年にロスアンジェルスで起こった反メキシコ人のThe Zoot Suit Riots(ズートスーツ暴動)事件については2006年の映画「The Black Dahlia(ブラック・ダリア)」
Jive Talk
キャブ・キャロウェイの歌は歌詞が黒人にしか通じないようなジャイヴ・トークで成り立っていることが多かったらしいです。 そこでインテリのキャブ・キャロウェイは一般の人々にも分かるように黒人の隠語のようなジャイヴ・トークを辞書に編纂したMr. Hepster’s Jive Talk Dictionaryを1944年に発行したそうです。 R & Bやジャズ用語にも関連しているので知っていると便利かもしれません。 関係ある? あ、そんなのカンケイない!
Cab Calloway Jive Dictionary
キャブ・キャロウェイの”Everybody Eats When They Come To My House”が聴けるwfmuラジオのプレイリストはPlaylist for A Rough Mix with Steinski – September 20, 2007(Listen to this show: RealAudioをクリックしてクリップ・ポジション(再生バー)を40:10に移動)
キャブ・キャロウェイの”A Fifteen Minute Intermission”が聴けるwfmuラジオのプレイリストはPlaylist for Old Codger with Courtney T. Edison – July 6, 1991(Listen to this show: MP3 – 128Kをクリックすると、私のPC設定ではiTunesが開くのですが、 Pop‑up player! を選択しても聴けます。 他にElla Mae Morse、Fats Waller、Louis Jordan、Tex Williams、Groucho and Chico Marxなどの曲も聴けますがクリップ・ポジション(再生バー)を最後の方に移動させるとすぐキャブ・キャロウェイ)
同じく”The Ghost of Smokey Joe”が聴けるプレイリストはPlaylist for Old Codger with Courtney T. Edison – October 30, 1991
Cab Calloway with His Cotton Club Orchestraの”Kickin’ the Gong Around”はPlaylist for Old Codger with Courtney T. Edison – December 28, 1991(クリップ・ポジション(再生バー)を”3分の1″辺りに移動※Smokey Joeとはミニーの彼氏のSmokeyのことでKickin’ the Gong Aroundとは阿片を吸うことらしいのでMinnie the Moocherから派生した歌みたいです)
☆キャブ・キャロウェイのMinnie The Moocher、St. James Infirmary、Hep-Hep The Jumpin Jive、Everybody Eats When They Come To My Houseが聴けるCab Calloway – MySpace.com
キャブ・キャロウェイのアルバム
Minnie the Moocher
ページトップのCD画像は数ある「Minnie the Moocher」というタイトルの2004年Castle Pulseリリースの一枚で、定番曲の他にDinah、St. Louis Blues、I Can’t Give You Anything But Love、Zah Zuh Zah、Jitter Bugなどを収録しています。 「Minnie the Moocher」と名づけられたタイトルのアルバムはたくさんありますが日本でリリースされた21曲収録のCD「ミニー・ザ・ムーチャー」は現在入手困難となっています。
♪ 試聴は類似したMinnie the Moocher – レコチョク
The Early Years 1930-1934 Cab Calloway
Vol. 1: The Early Years 1930-1934
1930年代から1934年の録音を集めた4枚組リマスター盤BOX SETには溢れんばかりのエネルギッシュな歌と演奏で、人気ナンバーワンのMinnie the Moocherをはじめ、Yaller、Mood Indigo、Basin Street BluesやSt. James Infirmary Bluesなどの私の好きなキャブ・キャロウェイの歌と演奏は全部網羅してあります。
Boo-Wah Boo-Wah … Are You Hep to the Jive?
Are You Hep to the Jive?
よくもこのようにコミカルに歌えるものだと感嘆する奇声やスキャットや掛け合いなどを取り入れた歌全22曲を収録したアルバムで、まるでジャイヴ・トークの語録集みたいです。
Harlem Camp Meeting: Jazz Tribune No. 58: Cab Calloway & Co.
Jazz Tribune No. 58: Cab Calloway & Co.
Moon Glow、Zaz, Zuh, Zaz、Jitterbugなどの他にScat Songが3曲も収録されている2枚組アルバムです。
♪ 「Cab Calloway & Co – Jazz Tribune No. 58」の試聴は類似したJazz Tribune No. 58: Cab Calloway & Co. – AllMusic.com
☆キャブ・キャロウェイの”Bye Bye Blues”、”Manhattan Jam”が収録されているアルバムは「Best of the Big Bands」で、”Mama, I Wanna Make Rhythm”、”Trylon Swing”、”The Ghost Of A Chance”などが試聴出来るアルバムは「Vol. 2: 1935-1940」です。(この時代のCab Calloway & His Orchestraでは、テナーサックスはBen WebsterかChu Berry、トランペットはDizzy Gillespie、ベースはMilt Hinton、ヴァイブはManzie JohnsonかTyree Glennでしょうか)
キャブ・キャロウェイが出演した映画
1943年 Stormy Weather(ストーミー・ウェザー)
Stormy Weather VHS
キャブ・キャロウェイの映画デビューはベティちゃんの漫画でしたが、Lena Horne(リナ・ホーン又はレナ・ホーン)が主演したAndrew L. Stone(アンドリュー・L・ストーン)監督の未だに人気の黒人ミュージカル映画「ストーミー・ウェザー」に本人役で出演して、自作のJumpin’ JiveやRhythm Cocktailなどを歌いました。 当時楽団に在籍していたテナーサックス奏者のイリノイ・ジャケーやColeman Hawkins(コールマン・ホーキンス)なども出演したまさしくジャージーな映画です。 ハーレムのコットンクラブで人気だった”ボージャングルズ”ことBill “Bojangles” Robinson(ビル・ロビンソン)やHarold & FayardのThe Nicholas Brothers(ニコラス兄弟)のアクロバティックなタップダンスが観られるのです。
Jumpin Jive – Cab Calloway and the Nicholas Brothers – YouTube
1944年 Sensations Of 1945
Sensations Of 1945 DVD
ポップアップ画像「ニューヨークの饗宴」のDVDは現在入手不可ですが、Andrew L. Stone(アンドリュー・L・ストーン)が監督し、タップダンサーのEleanor Powell(エリノア・パウエル)とDennis O’Keefe(デニス・オキーフ)が出演した1944年のタイムカプセル的なミュージカル。コメディです。 ミュージシャンとしてキャブ・キャロウェイをはじめWoody Herman(ウッディ・ハーマン)やブギウギ・ピアノのDorothy Donegan (ドロシー ドネガン)やギタリストLes Paul(レス・ポール)などが出演しました。
Dancing on Big Pin Ball, Eleanor Powell & Woody Herman – YouTube
Doing Jitterbugs, Cab Calloway with Dorothy Donegan on Sensations Of 1945 – YouTube
1947年 Hi-De-Ho(キャブ・キャロウェイのハイ・デ・ホー)
The Hi-De-Ho Man (CD)
このアルバムCDにはキャブ・キャロウェイの代表曲の他、The Calloway Boogie、Hoy-Hoy、Jungle King 、Abi Gezuntなどが収録されています。
映画はJosh Binney(ジョシュ・ビニー)が監督したキャブ・キャロウェイのヒット曲にちなんだ1時間のミュージカルです。
一応サスペンス調のサクセス・ストーリーですが見所はもちろんキャブ・キャロウェイの歌と演奏とパーフォーマンスです。 キャブ・キャロウェイが歌う”The Lady With the Fan”に合わせた踊り子のファンダンスがセクシー!
☆”Hi-De-Ho Man”をはじめ、キャブ・キャロウェイの歌やパーフォーマンスの21曲を収録した映画「Hi De Ho(ハイ・デ・ホー)」はVHSもあります。
1955年 Rhythm and Blues Revue(リズム&ブルース・レビュー)
Rhythm and Blues Revue (1955) DVD [Remastered Edition]
ハーレムにあるApollo Theatre(アポロ劇場)でのショーを録画したものです。
Count Basie(カウント・ベイシー)が小編成のコンボバンドで”Conversation”と”One O’Clock Jump”を演奏、Sarah Vaughan(サラ・ヴォーン)が”Perdido”を、Lionel Hampton(ライオネル・ハンプトン)が”Vibe Boogie”やヴァイブのバチをドラムスティックに持ち換えた”Bongo Interlude”を演奏、Nat King Cole(ナット・キング・コール)がコンガソロで”Calypso Blues”を歌い、Big Joe Turner(ビッグ・ジョー・ターナー)が””Shake, Rattle and Roll”、バリトン歌手のHerb Jeffries(ハーブ・ジェフリーズ)が”In My Heart”、Delta Rhythm Boys(デルタ・リズム・ボーイズ)が”Dry Bones”を歌ったミュージック映画で、最後の方でキャブ・キャロウェイが”ミニー・ザ・ムーチャー”を歌います。 なんと当時Ruth Brown(ルース・ブラウン)と交際のあったテナーサックス奏者のWillis Gator Jackson(ウィリス・ジャクソン)がバンドのメンバーとして参加していてルース・ブラウンの歌”Teardrops From My Eyes”でソロを聴かせます。 タップダンスのムーンウォークを見せたBill Bailey(ビル・ベイリー)も素晴らしい!
国内では輸入版の2枚組み「Rock N Roll Revue: Rhythm & Blues Revue [DVD] [Import] (2005)」が入手できます。
1980年 The Blues Brothers(ブルース・ブラザース)
ブルース・ブラザース DVD
こんちは~!
スパム対策でコメント書き込めないのかと思った・・・。
で、
ナニをコメントしようかと・・・忘れた! あはは。
ま、キャブさんは見ても聞いても面白いです。
以上。
あ、
そういえば、東京駅八重洲口近くにも「Cotton Club」が出来たんですよ。
キャブさんの出演予定は無いですけどね、あは。
コメント欄がなかったのは「ken-sann」さまに2度お越し頂くための策ではございませんよ。
東京の”Cotton Club”のことは聞きましたよ。入替制があるなんて昔のジャズ喫茶みたいですね。お値段は100倍近いですが。
丸の内はちょくちょく出かけるので、キャブ・キャロウェイやデュークが出てるなら行ってもいいけど・・・ねえ。
あ、あの・・・
ken-sann”さま”・・・ってぇのはヤメて下さいな。。
どーも気になっちゃって、、、、”さま”ってほどのモンでもありやせん。
そ、そうです
Tokyo の Cotton Club は高すぎです!
Hi-di , hi-di , hi-di , Ho ~♪