The 40-Year-Old Virgin (DVD)
夢見るアンディ、汚れなき40歳! 満面の笑み
40歳の童貞男(2005年)
「40歳の童貞男」はJudd Apatow(ジャド・アパトウ)が監督した”女性経験のない40歳男アンディの遅まきの成長”を描いたヘンタイ的ラブコメが公開されて話題です。
ジャド・アパトウ監督と共に主演のコメディアンのSteve Carell(スティーブ・カレル)」も脚本を担当しているそうです。
遅くてもしないよりまし!
「性は神聖なるもの」なんてのは化石になっちまった現在では、セックスが氾濫して、テレビだって昼間からオッパイだらけ! そんな時代の健康な男子が40歳まで洗礼を受けずにきたなんて信じ難いじゃありませんか、ねえ。 インターネットの世界じゃワンクリックで簡単にゲットできるのに。 そんな「神聖でないもの」には目もくれず、別にオタクになりたかったワケじゃないけどそんな環境に育ったアンディはフィギュアのコレクションに夢中です。 そこにトンデモナイおせっかい野郎どもがズカズカと踏み込んできたのです。 アンディの同僚達はアンディの現況を知ってとるやいなや、このオクテのアンディの救済に乗り出します。 といっても彼ら全員が女性に関してはマルッキリ駄目なもんで恋が芽生えるどころか腹がよじれるほど笑える失敗ばかり。 ですがいわゆるドツキコメディではありません、人生の教訓も学べるかもしれませんよ。
The 40-Year-Old Virgin
まず冒頭のシーンは一人寝、じゃなくて一人起きのアンディです。 朝立ちに気が付いてか付かないでか、まずはオトイレ。 それから朝の筋トレ。 朝から泡風呂に浸かって身だしなみ。 朝食も作ります。 お豆のオムレツにイチゴなどのフルーツ。 小奇麗身奇麗のニートです。 それから運転できないからママチャリでご出勤。 会社はスマート・テック(家電)のカウンターで商品管理係をしています。 つまりいわゆる倉庫係りで、この職種はよく左遷された時などの表現になるくらい一般的には嫌がられる役職です。 アンディの同僚はSeth Rogen(セス・ローゲン)が演じる太めのカル、細いのはPaul Rudd(ポール・ラッド)が演じるディヴィッドで黒いのはRomany Malco(ロマニー・マルコ)が演じるジェイです。 こjの3人の同僚がアンディに残業ポーカーのお誘いをかけるのです。 アンディがゲイではないことを確認した同僚たちはコケにもしますが何とか助けようとします。 が、余計なお世話! 童貞はゲイよりまずいのか。。。 アンディはフィギュア制作、ゲーム、一人カラオケ、コミックブック、おまけにチューバで大いに楽しいのです。 ですが、同僚があまりに心配してくれるのでアンディは週末にお付き合いすることに決めました。 酒場でナンパされた(した?)ニッキーにジャド・アパトウ監督夫人である当時33歳のLeslie Mann(レスリー・マン)です。 酔っ払って蛇行運転しながらMissy Elliott(ミッシー・エリオット)の”Get Ur Freak On”を歌いました。 アンディにキスもしてくれましたがゲボッもしてくれました。 さて、翌日商品の説明を求めたおばさんっぽい女性の対応を押し付けられたのがアンディでした。 なんと予期せぬことにCatherine Keener(キャサリン・キーナー)が演じるその女性”トリシュ”は向かいのネットオークションのEベイで働いていますがなんとアンディに電話番号を渡してくれたのです。 お祝いに同僚と飲みまくり乱れまくったアンディです。 さて、同僚の進めで女性に気に入られるようの身だしなみとしてアンディのもじゃもじゃ胸毛を処理をすることに。 お見合いクラブ『Date-A-Palooza」で出会ったキャロルを演じたのはWCWプロレスラーのKimberly Page(キンバリー・ペイジ)ですがナント!巨乳をポロリの大サービス。 さてお見合いパーティはどうなるか。
ワックス脱毛のシーンは特殊効果などで誤魔化すより、実演したほうが面白い映像が撮れるとカレルが監督に申し出たそうでモチロン本番のみ。 女性でも足などをこの方法で脱毛することもありますが、胸は・・・うっ、本当に血が滲んで痛そう! でも何で日本人の脱毛サロンなんだろう。 イチ、ニイ、サン! そういえばアンディとトリシュが初めてデートする時も紅花みたいだった。 幸せなら手をたたこっ! こりゃ、誕生日に歌う歌じゃないよ。
とうとう、40歳にしていまだ童貞の独身貴族(スティーブ・カレル)がやっと愛する人を見つけた! しか〜し! トリシュはバツイチで子持ち、しかもそのお年頃の娘に現場を見られた二人、セックスはおあづけか! アンディのお宝フィギュアがネックです。 さぁ、どうなる? ラストシーン、最初の1分後、その後の2時間後!
余談ですが、アンディたちがオカマ売春婦について談義しているシーンでは、後方の大型テレビにMatt Damon(マット・デイモン)が主演した2002年のThe Bourne Identity(ボーン・アイデンティティー)が映っていました。
Let The Sunshine In
「40歳の童貞男」のラストシーン、出演者全員が踊りながら歌うエンディングで流れている曲は1967年のミュージカル「Hair(ヘアー)」のために作られた”Aquarius / Let The Sunshine In(輝く星座)”ですが1969年のビルボードにおいてアダルト・コンテンポラリー部門でトップをキープした曲で、60年代から活躍するコーラスグループ”The Fifth Dimension(フィフス・ディメンション)”が歌っています。
Catherine Keener
キャサリン・キーナーは2005年には「The Interpreter(ザ・インタープリター)」に続いてこの映画に出演しています。 1989年のCatchfire(ハートに火をつけて)ではチョイ役でしたが、その後の1990年のBeing John Malkovich(マルコビッチの穴)でMaxine(マキシン)役を演じ特異な存在感を示した女優です。 1991年の「Johnny Suede(ジョニー・スエード)」ではロケンローラー志望の若者を演じたブラッド・ピットと混浴でスネ毛を剃らせたキーナーが、混乱する撮影現場で神経が高ぶっている女優を演じたSteve Buscemi(スティーヴ・ブシェミ)主演の1996年「Living In Oblivion(悪夢の撮影日誌)」(ラストはあっと驚く)では擬似的に恋愛感情を抱いた監督ニック(ブシェミ)とのキスや花嫁衣装姿やヌード(上半身)や乱闘シーンを披露していますが、当時夫君だったDermot Mulroney(ダーモット・マルロニー)もカメラマン役で出演しています。 キーナーには勿体無い?との声も聞かれたカップルですがダーモットの方から離婚訴訟を起こしました。(やっぱりゲイ?)
「40歳の童貞男」の後は2005年にキーナーは「Capote(カポーティ)」にNelle Harper Lee(ハーパー・リー)役で、ショーン・ペンやブルース・ウィリスが本人役で登場する2008年の「What Just Happened(トラブル・イン・ハリウッド)」では男勝りの映画会社社長ルー、「The Interpreter(ザ・インタープリター)にトッド捜査官役で出演する他、2009年には日本公開が期待される「Synecdoche, New York(脳内ニューヨーク)」で画家のAdele Lack(アデレ)を演じます。
映画のタイトルにある「Virgin」ですが、日本で言う童貞は特にMale Virginともいいます。 が、英語では男女ともに使われるそうです。 けしてニューハーフではありません。 日本語でも「処女雪」とか「処女航海」と言いますが「童貞雪」なんていいませんよね。(英語やフランス語など外国語では名詞に性別があり女性名詞の船や雪などに適用されます。) 「40歳で童貞」は喜劇? それとも悲劇か? もし40歳で男性経験の無い女性がいたら変なんでしょうかね。 この映画のせいか、「童貞」がブームだって! うっそ!
「40歳の童貞男」が公開されて数年後のこと、童貞じゃない仕事場仲間の一人Haziz(ハジズ)を演じたShelley Malil(シェリー・マリル)がこの後痴情のもつれで犯罪を起こして無期懲役かもとか。
「40歳の童貞男」のオフィシャル・サイトはThe 40-Year-Old Virgin Official Site
アメリカでは2005年8月公開ですが、タイトルから押して知るべし! ちょっとヤバメのジョークでR指定(17歳以下は保護者同伴)
「40歳の童貞男」はアメリカでは公開後もDVDで大ヒットだそうです。 日本では2006年9月公開です。(8/24のみうらじゅんと山田五郎のトークショーと合わせたオリベホール(六本木)での試写に童貞をご招待!というイヴェントも開催されたそうです。
Steve Carell
40歳の童貞男を演じたスティーヴ・カレルはこの後、同じく2005年にニコール・キッドマンの「奥さまは魔女」にもアーサー伯父さんの役で出演し、2006年にはアニメの「Over the Hedge(森のリトル・ギャング)」でリスのハミー声を担当しています。 そして1960年代の人気TVシリーズだった「それ行けスマート」を映画化した2008年のアクション・コメディの「Get Smart(ゲット スマート)」ではぐっと渋く無責任スパイを演じます。 コンビを組むお相手の美人エージェントは「The Devil Wears Prada(プラダを着た悪魔)」の美人女優のAnne Hathaway(アン・ハサウェイ)です。 全く笑いの無い映画としてはアルマゲドンを描いた2012年の「Seeking a Friend for the End of the World(エンド・オブ・ザ・ワールド)」があります。
TVショーの「The Daily Show With Jon Stewart」に出演したスティーブ・カレルのビデオ・クリップが観られるComedy Central.com(笑えます) この番組は1999年から始まったケーブルTVチャンネルのComedy CentralでコメディアンのJon Stewart(ジョン・スチュワート)がキャスターを務めている人気の辛口深夜ニュース番組です。 このサイトでは他のクリップも沢山観られます。
The 40-Year-Old Virgin DVD & Blu-ray
2006年発売の「40歳の童貞男」無修正DVD(カレルのヘアー解禁!)
40歳の童貞男
2010年11月に発売の「40歳の童貞男」ブルーレイ&DVD2枚組みセット
40歳の童貞男 DVD & Blu-ray
The 40-Year-Old Virgin Soundtrack
「40歳の童貞男」の音楽は2008年にも「Forgetting Sarah Marshall(寝取られ男のラブ♂バカンス)」のサントラを手掛けたLyle Workman(ライル・ワークマン)ですが、オリジナル・キャストに加えてSmokey Robinson(スモーキー・ロビンソン)の”Virgin Man”に始り 、Survivorの”The Search Is Over”まで70年代から80年代のファンキーなヒット曲でアンディの性の目覚めを追う話題のサウンドトラックです。
The 40 Year-Old Virgin
1番のA Life Of Illusionは、ハードロックのJoe Walsh(ジョー・ウォルシュ)
2番のAin’t No Mountain High Enoughは”AOR”のMichael McDonald(マイケル・マクドナルド)
3番のVirgin ManはThe Miracles(ミラクルズ)のSmokey Robinson(スモーキー・ロビンソン)
4番のHeat of the MomentはAsia(エイジア)のデビュー曲だそうです。
5番のJust Got Luckyはブリティッシュ・ポップのJoBoxers
6番のI Got Ants in My Pants(ムズムズするぜ)はファンキーなJames Brown(ジェイムズ・ブラウン)
7番のI’m Every Womanは女性ファンク歌手のChaka Khan(チャカ・カーン)
8番のHelloはファンクからバラードへと転向したLionel Richie(ライオネル・リッチー)
9番のSharing The Night Togetherは日本では無名に近いDr. Hook(ドクター・フック)
15番のThe Search Is Overは映画「Rocky(ロッキー)」のテーマ「Eye Of The Tiger」で有名なAORのSurvivor(サバイバー)のヒット・バラード
16番のAquariusと17番のThe First Timeはオリジナルキャスト(映画の出演者達)の愉快なコ-ラス
☆Audio-Visual Trivia 内でジャド・アパトウ監督による次作コメディはスティーヴ・カレルが自身の役でカメオ出演して、太めのセス・ローゲンが出演するKnocked Up(無ケーカクの命中男 ノックトアップ)
☆太めのセス・ローゲンがの声を担当する2007年のアニメ映画Kung Fu Panda(カンフー・パンダ)
1999年からTV番組の「The Daily Show With Jon Stewart(ザ・デイリー・ショー)」の5人の特派員の一人として知られているスティーブ・カレルですが、2005年のTVシリーズの「The Office」にも出演しるそうです。 マスクのジム・キャリーが主演した2003年の「Bruce Almighty(ブルース・オールマイティ)」で放送禁止用語を連発してブレイクし、その後Will Ferrell(ウィル・フェレル)がロン・バーガンディ役で主演した同じくジャド・アパトウ監督の「Anchorman: The Legend of Ron Burgundy(2004年)(俺たちニュースキャスター)」に出演し、いまや超有名人のスティーブ・カレルが童貞男を演じていますが、実生活では二児の父親だそうです。
え~え~何かすごい面白そう!!
さすがkoukinobaabaさんだな~早耳だな~
これ、アメリカのBOX OFFICE堂々1位の映画ですよね。
この男優さんは初めて見る顔ですが、何かポスターの目がすごい!ある意味でいっちゃってまっせ
いや~anupamさん、お早い御着きで! いま必死で手直ししてたとこです。 アップしてみないと完全には分からないのですよ。 スタイルシートの関係ですか、よく理解してないものですから。 ポスト・ウィル・ファレル的コメディアンですね。
大盛況! 映画『40歳の童貞男』
なんでこんなものを観るのかって? それは今『40歳の童貞男』で検索して、2番目くらいにヒットするはずの某人気サイトで読んで、それがとっても面白そうだった…
40歳の童貞男 (The 40 Year Old Virgin)
監督 ジャド・アパトー 主演 スティーヴ・カレル 2005年 アメリカ映画 132分 コメディ 採点★★★★ これまでの流れからすると、この序文の部分は…
40歳の童貞男−(映画:2006年145本目)−
監督:ジャド・アパトー
出演:スティーヴ・カレル、キャサリン・キーナー、ポール・ラッド、ロマニー・マルコ、セス・ローゲン…
今夜やっとレンタルで見ました。最高に笑えましたぞ~~~
ワックス処理のお姉ちゃん、最後の変なミュージカル風のシーンにも出てて、踊っているその手にはワックスが・・
いや~~もう最高でした。
公園の犬の交尾シーン、いいのか、あんなの出しても、でもおかしい!!
anupamさん、駄目かと思っていたら一年以上経過してからの日本公開でしたね。今anupamさんのブログ”シネマトリックス”に行ってみたけど未だ”童貞”の記事はアップされていませんでした。anupamさんがどう斬り込むのか楽しみです。
DVD:40歳童貞男
2006年公開の映画、40歳の童貞男をDVDで見ました。この映画、9月上旬封切りで、その後11月くらいに追加公演が決まったのですが、もうその…