ハワード・テイト Howard Tate

Howard Tate (CD)
Howard Tate
The Legendary Soul Singer’s Greatest Hits
Howard Tate
These Are Some Of The Things – YouTube

Howard Tate (1939 – 2011)
伝説のソウル・シンガー

Marvin Gaye(マーヴィン・ゲイ)やDusty Springfield(ダスティ・スプリングフィールド)と同じく1939年生まれの黒人ヴォーカリストのHoward Tate(ハワード・テイト)はソウルミュージックのファン以外には余り知られていませんが、偉大なソウル・ シンガーの一人で「Soul to Soul」のガーナ公演に参加したWilson Pickett(ウィルソン・ピケット)と並び評されています。 ハワード・テイトは1960年代の後半にVerve(ヴァーヴ)からゴスペルやブルース(ブルーズ)を交えたヒット曲をR & B Top 20に3度もチャートインさせたほどの全盛期を迎えました。 特にThe Northeast Soul(ディープソウル)の作曲及び編曲、そして1964年にThe Drifters(ドリフターズ)のOne Way Loveや1967年のPata Pataを南アのMiriam Makeba(ミリアム・マケバ)と作りました。 プロデューサーとして有名なソングライターであるJerry Ragovoy(ジェリー・ラゴヴォイ)の1966年のAin’t Nobody Homeと1967年のStopは一般のポップ・スファンにも受け入れられハワード・テイトの成功を導きました。 パンク時代から逆行しているイギリスのアーティストであるElvis Costello(エルヴィス・コステロ)もジェリー・ラゴヴォイとの共作である「Either Side Of The Same Town」を歌っています。
Lloyd Price(ロイド・プライス)のTurntable labelに移ったハワード・テイトは60年後期〜70年初期にシングルを吹き込み、その後の1974年にはEpicからハワード・テイト最後のヒット曲となったAlways somewhat of a mysterious figureをリリースしました。 それなのにその後の80年代の始めにぱったりと消息が途絶えてしまったのです。 失踪?
しかしながら、ハワード・テイトの素晴らしいレパートリーの数々が有名歌手に取り上げられ、Janis Joplin(ジャニス・ジョップリン)の定番となったGet It While You Canをはじめ、Jimi Hendrix(ジミ・ヘンドリックス)などがStopを、Ain’t Nobody HomeやLeonard Feather(レナード・フェザー)作曲のスローブルースでHow Blue Can You GetはB.B. King(ビービー・キング)に、そしてLook At Granny Run, RunなどもRy Cooder(ライ・クーダー)やTom Jones(トム・ジョーンズ)などにカバーされてきました。

奇蹟的に甦ったハワード・テイト
Soul Legend Is Back At The Top Of His Game!
Howard Tate
CD
ページトップの画像はAtlanticからリリースされたハワード・テイトのアルバム「Howard Tate」です。 このアルバム「Howard Tate」は良く購入されるのですが、これと下記の「Rediscovered」と「Live」の3枚を同時に購入された時、どなたかは存じませんが、私は大変感激しました。
試聴は国内盤の「ハワード・テイト
☆ちなみにこのハワード・テイトの名前を冠したアルバム「Howard Tate」に収録されている”8 Days On The Road“は2006年にCD化されたソウルのコンピレーション・アルバムの「What It Is! Funky Soul And Rare Grooves (1967-1977) 」のディスク:4の2番でもLPリマスター・バージョンが試聴できます。(試聴はASIN: B000GIWS4W – Amazon.com)

♪ Eight Days On The Roadが聴けるwfmuラジオのプレイリストPlaylist for Black Ops – January 11, 2002(Listen to this show in RealAudioをクリックして再生ボタンを2:47:45に移動)
アルバム「Howard Tate」からIt’s Your Moveが聴けるWFMUラジオのDoug Schulkind’s Give The Drummer Someのプレイリスト January 18, 2002 (Howardで検索、ジュークボックス画像側のListen: RealAudioをクリック)
同じくGirl of the North Countryが聴けるプレイリスト December 2, 2005 (右のRealAudioをクリックしてクリップ・ポジション(再生バー)を2:36:12に移動)
ハワード・テイトが所属していたことがあるレーベルのロイド・プライスは1952年のLawdy, Miss Clawdyでデビューし、1958年にはStagger LeeとPersonalityをチャートインさせたニュー・オーリオンズのR & B歌手で、初期のロックンロールに影響を与えました。 歌手であるだけでなくレーベルを設立し、ウィルソン・ピケットやハワード・テイトなどの後輩の育成にもつくした人物です。

ソーシャル・ミュージック・プラットフォームのLast.fmでの一番人気でJimi Hendrix(ジミ・ヘンドリックス)がカバーした”Stop”はハワード・テイトのアルバムの「Get It While You Can: The Legendary Sessions」に収録されています。

Rediscovered
ジェリー・ラゴヴォイとハワード・テイトの偉大なるソウル・コンビが戻って来ました。
ハワード・テイトの約30年のブランクを経た2003年にジェリー・ラゴヴォイがプロデュースしたスタジオ録音盤のカムバック・アルバムがリリースされたのです。
Get It While You CanやEither Side of the Same Townが収録されているアルバム「Rediscovered」のCD帯にはエルヴィス・コステロがコメントを寄せています。
RediscoveredRediscovered
試聴はRediscovered – Amazon.com

Live
今も人気、2006年発売の2004年のライヴ盤にはチャート入りした”Ain’t Nobody Home”、”Stop”、”Look at Granny Run Run”など主なハワード・テイトのヒット曲が収録されています。
LiveLive
試聴はLIVE – Amazon.com

ハワード・テイトの日本公演としては、1994年にOtis Rush(オーティス・ラッシュ)も演奏した新宿のパークタワー・フェスティバルでの2003年公演が最後だそうです。
ハワード・テイトの公演について書かれたストロング川島の営業日報 – King Biscuits
★ハワード・テイト 訃報★
1980年代に麻薬依存からホームレス生活までおくったというハワード・テイトは2001年に再活動して、2008年までフランスで公演したりアルバムをリリースしていましたが2011年72歳の時、多発性骨髄腫と白血病により亡くなりました。

ハワード・テイト Howard Tate」への2件のフィードバック

  1. ストロング川島 より:

    拙文をご覧いただき、大変恐縮です。
    その後、HPを引越ししましたので、ご連絡いたします。

  2. koukinobaaba より:

    「ストロング川島」さん、サイトの変更を知らせてくださって有難うございます。文中のURLを訂正しました。
    なま”ハワード・テイト”のステージをご覧になったとは素晴らしいです。

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