上記の写真の中でカトリーヌ・ドヌーヴ風のベベは日本未公開でしたがアンソニー・パーキンスと共演した1968年の「Une ravissante idiote」(素敵な馬鹿)でÉdouard Molinaro(モリナロ)が監督したコメディ映画です。
☆ブリジット・バルドーの写真集 (カラー)はBrigitte Bardot Photogallery_1
☆ブリジット・バルドーについてはBrigitte Bardot
「ブリジット・バルドー写真集」は、ブリジット・バルドーの1950年代と1960年代のモノクロ画像約50数枚ほどで、私が映画雑誌から切り抜いてスクラップブックに保存してあったのもので、殆どがザラ紙の切り抜きなので画像は粗悪ですが半世紀前の思い出となっています。 50年代や60年代のBéBé(ベベ)のヘアスタイルやシネマ・ファッションについて多少なりとも参考になるかと思います。
※本来肖像権や著作権はそれぞれの被写体と撮影者に帰属するものですから、これらの画像は複製権の侵害にあたります。 よってブリジット・バルドーからクレームがついた時点で写真は即刻取り下げる所存にございます。
Brigitte Bardot et Jacques Charrier a un fils, Nicolas-Jacques Charrier.
夫だったRoger Vadim(ロジェ・ヴァディム)が監督した「Et Dieu créa la femme(素直な悪女)」のヒットにより名声を得たブリジット・バルドーでしたが、映画で共演したJean-Louis Trintignant(ジャン・ルイ・トランティニャンに恋をしてバディムとは1957年に離婚しました。 ベベが一番愛したというトランティニャンと別れて歌手とも交際しましたが、1959年に「Babette s’en va-t-en guerre(バベット戦争へ行く)」で共演したJacques Charrier(ジャック・シャリエ)と恋に落ちて結婚し一児を儲けます。 それが父親似の息子のNicolas-Jacques Charrier(ニコラ=ジャック・シャリエ)です。 そのニコラ=ジャック・シャリエは結婚して二人の女の子(テアとアンナ)が生まれ、ベベはおばあちゃんとなりました。 結婚後、シャリエがしきりになだめてもプイっとそっぽを向くブリジット・バルドーの写真が雑誌にスクープされました。 どちらが悪かったのか、その後この二人は1962年に離婚してしまいます。 ベベとシャリエの写真は3列目を参照。
Brigitte Bardot a remporté le Grand Prix Cinema Francais.
多作を誇るブリジット・バルドーは無冠の映画スターでもありましたが、1961年にLouis Malle(ルイ・マル)が監督した「Vie privée(私生活)」でイタリア俳優のMarcello Mastroianni(マルチェロ・マストロヤンニ)と共演し、フランス・シネマ大賞の女優賞を受賞しています。(1965年にはViva Maria! (ビバ!マリア)も受賞しているそうです) 上から8列目の最期の写真がその時ものもので、確か「受賞して嬉しそうなベベ」といった見出しが付いていたと記憶しています。 ブリジット・バルドーは恋多き女優として自由奔放な女のレッテルを貼られマスコミ攻勢の激しかった頃には実際に自殺を図っていますから、映画「私生活」はベベのドキュメントともいえる内容です。 至福の表情でヒロインが落ちていく映画のラストシーンと、ベベがギターの爪弾きで歌ったSidonie(シドニー)が印象的でした。
Brigitte Bardot CD Story
上記のCD画像は人気のベスト盤アルバム「Brigitte Bardot CD Story [ORIGINAL RECORDING REMASTERED] [IMPORT]で、1962年リリースのフレンチポップス”Je Danse Donc Je Suis”やCe n’est pas vraiの他に可愛い”Tu Veux Ou Tu Veux Pas(欲しい、欲しくない)”、そしてSerge Gainsbourg(セルジュ・ゲンズブール)とデュエットのBonnie & clyde、Bubble Gum、Harley Davidson、ブリジット・バルドー写真集 (カラー) Brigitte Bardot Photogallery_1で写真とビデオが見られる”Noir et blanc(黒と白)”など60年代の21曲が収録されています。
ゲンズブールとのコラボを収録したアルバムの試聴はBrigitte Bardot CD Story – Amazon.co.jp
Brigitte Bardot – Je Danse Donc Je Suis
BB et Gainsbourg – Bonnie and Clyde
BB et Gainsbourg – Comic Strip “Shebam! Pow! Blop! Wizz… Prout!”
BB et Gainsbourg – Je t’aime moi non plus
Je t’aime moi non plus
プレイボーイとしても知られたドイツの写真家で富豪のGunter Sachs(ギュンター・ザックス)と婚姻中だったブリジット・バルドーの依頼でセルジュ・ゲンズブールはベベにに捧げた”Bonnie & Clyde”と共に”Je t’aime moi non plus”を作曲しました。(ギュンター・ザックスは2011年に78歳で拳銃自殺) 「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」は当時アツアツだった二人が吹き込んだもののバルドー側(夫)の要請で発表されずにベベとの約束で幻のレコードとなっていました。 もっともセルジュ・ゲンズブールはその2年後にはベベと歌った同じ曲「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」を妻となったJane Birkin(ジェーン・バーキン)ともっと熱く歌ってしまいます。
ブリジット・バルドーのバージョンの「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」は吹き込みから19年後に「売り上げは動物愛護団体に寄付する」という条件付きでバルドーの承認を得てリリースされました。このような事情でか1986年には他にも以前のバルドーの録音が解禁となっています。 この2曲以外にもブリジット・バルドーとゲーンズブールのセクシーな「Sea sex and sun(海、セックス、そして太陽)」や、ゴダール監督が1959年に「A Bout de Souffle(勝手にしやがれ)」でやったみたいにアメリカ文化へのオマージュのようなBonnie & Clyde(ボニーとクライド)、Bubble Gum(恋はバブルガム)、Harley Davidson(ハーレー・ダヴィドソン)などコミカルな歌をたくさん吹き込んでいます。
Brigitte Bardot Show
1967年に仏テレビのBrigitte Bardot Show(今宵バルドーとともに / バルドー・ショー)でベベとゲンズブールのComic Strip(コミックストリップ)などが放映されたそうで、Harley DavidsonやContactなどを収録したLPアルバム「Brigitte Bardot Show 67」もリリースされています。
2009年に発売のDVD版のB.B.スペシャル~今宵バルドーとともに feat. セルジュ・ゲンズブール
CD化された1967年の「Brigitte Bardot Show」が試聴できるBrigitte Bardot Show – AllMusicn.com
Bonie and Clyde
1967年にFaye Dunaway(フェイ・ダナウエイ)がボニーを演じた「俺たちに明日はない」を演出したセルジュ・ゲンズブールとブリジット・バルドーのなりきり”ボニー&クライド”ではフェイそっくりに扮装したBBが見ものです。
Serge Gainsbourg et Brigitte Bardot – Bonie and Clyde – YouTube
Vous avez lu l’histoire, De Jesse James…と歌われるフランス語の「ボニーとクライド」の歌詞はBonnie and Clyde Paroles – PloresMania.com
BB: Ye-Ye Girl
フランス人が歌う歌はシャンソンですが、特にゴーゴーが人気だった60年代にはアイドル的な可愛い子ちゃん歌手の歌うフレンチ・ポップスが流行りました。 1968年にセルジュ・ゲンスブール作の”Comment te dire adieu(さよならを教えて)”がヒットしたFrench ye-ye(フレンチ・ポップス)のFrançoise Hardy(フランソワーズ・アルディ)は別格としても、女性ではSylvie Vartan(シルヴィ・バルタン)やFrance Gall(フランス・ギャル)などのイエイエ娘達が登場しました。 映画界からもジェーン・バーキン、Marie Laforet(マリー ・ラフォレ)、Mireille Darc(ミレーユ・ダルク)などに混じってブリジット・バルドーもロリータ系のVarie´te´ francaise(フレンチ・ポップス) & Ye-Ye(イエイエ French à gogo)の仲間入りをしています。 ベベはセルジュ・ゲンズブールがプロデュースした音楽ではセクシー路線もありますが、他の多くの歌はスタンダードなシャンソンのカバー曲や陽気なフレンチ・ポップスが殆どです。
ベベの写真をずっと見ていくと50年代とポップでサイケな60年代とではメイクもファッションも変わっています。 50年代のアメリカ文化のポニーテイルから60年代にはフレンチポップスが大流行! 麦わらのように黄色く染めた髪はとてもインパクトを与えましたがその長い髪をかきあげたアップスタイルをChignon casque(ヘルメット型シニヨン)と呼ぶそうです。 日本でも加賀まりこが真似したので若い娘はみんなトップに逆毛をわんさか立てて綿アメみたいなヘアスタイルを真似しました。 アメリカではBeehive Hairstyle(ビーハイヴ/蜂の巣箱スタイル)と呼ぶらしいです。 ちなみに私が好きだったファッションはゴワゴワしたペティコートを下にはいたギャザースカートとか、ボタンを留めたカシミアのカーディガンをスカートの中に入れて広幅のビニールベルトをキュッと締める着方でした。 身長がなんと1m70cm( 5′ 7″ )というベベは60年代にはショートヘアにミニスカートやブーツ・スタイルも取り入れて、ミニスカートの申し子のようなTwiggy(ツイギー)みたいにアイラインで眼を強調したメイクでしたが、オーララ、現在もそのままです。 60年代メイクの特長は眼にポイントを置きます。 眉は細めですが眉のすぐ下にハイライトの白を入れて立体的に、アイシャドーは濃い青、眼の縁はグルリと太目のアイラインで目じりにも書き足し、二重もしくは三重の付け睫毛でビューラーでカール、下にも付け睫毛をするか、ペンシルで下に睫毛を書き足すなど眼をつむっていても眼が開いているようなタヌキ目でした。 まれにツイギーみたいに書きソバカスを付け加えたりします。
アルバム「Initiales BB」から1962年に「Vie privée(私生活)」でベベが歌ったSidonie(シドニー)が聴けるwfmuラジオのプレイリストはPlaylist for World of Echo with Dave Mandl – April 4, 2003(Listen to this show (RealAudio)をクリック、クリップ・ポジション(再生バー)を48:20に移動)
※シドニーの歌詞はSidonie – LyricsMania.com
Bonnie and ClydeとHarley Davidsonが聴けるwfmuラジオのプレイリストHova’s Hit Parade – September 28, 2004(Click! Hear! をクリックしてクリップ・ポジション(再生バー)を40:50に移動)
アルバムInitiales BBからContactが聴けるwfmuラジオのプレイリストPlaylist for Brian Turner – August 2, 2005とSerge Gainsbourg & Brigitte BardotのUn jour comme un autreが聴けるPlaylist for This Is the Modern World with Trouble – January 20, 2005(Listen to this show (RealAudio)をクリック、時間が0:06:27となっていますがクリップ・ポジション(再生バー)を4:14に移動)
アルバム「Pop a Paris 2」からPlaylist for Bill Zurat – November 14, 2004「両方共bardotで検索して右の時刻をクリック)
Brigitte Bardot Victor ss-1443
“Brigitte Bardot”という曲は、陽気にブリジット・バルドー!バルドー!と”ブリジット・バルドー”を連呼してDario Moreno(ダリオ・モレノ)が1961年頃に歌ったコミカルなベベ賛歌ですが、私が購入した”Brigitte Bardot”はLuis Ferreira(ルイス・フェレイラ)楽団のEPレコードもサンバやCMソングを作曲したブラジルのMiguel Gustavo(ミゲル・グスターヴォ)が作曲したそうです。 この”Brigitte Bardot”は1960年代にTrumpet Boy(トランペット・ボーイ)という謎のトランペッターも”ブリジット・バルドー・マーチ”として吹き込んでいます。 ちなみにべべの映画では1961年の「La Bride sur le cou(何が何でも首ったけ)」で”Brigitte Bardot”のインスト曲が使用されています。
Brigitte Bardot Bardot par Darío Moreno
Brigitte be´jo be´jo
De toutes les belles pinguinettes
C’est bien toi la plus chouette
Darío Moreno sings Brigitte Bardot
ダリオ・モレノは1959年の「La Femme et le pantin(私の体に悪魔がいる)」や「Voulez-vous danser avec moi?(気分を出してもう一度)」でもベベにちょっかいを出してビンタされる役です。
Brigitte Bardot and the Lolita Syndrome
サルトルとの契約結婚で有名なフランスの 思想家であるSimone de Beauvoir(シモーヌ・ド・ボーヴォワール)がベベの写真集に 文章添えた「Brigitte Bardot and the Lolita Syndrome」が出版されています。