Tequila!
メキシコはサボテン、マラカス、ソンブレロ、テキーラといえば酒! テキーラ村からテキーラの製造が始まったそうで、メキシコだからってハシラやウチワのサボテンから造るのではないそうです。 トゲのないアロエのようだが葉を切り落とすとパイナップル(Piña)に似ている竜舌蘭(tequila agave)の一種であるアガベ(青アガベのみ)から造られる無色透明な蒸留酒がテキーラで、50を超える品種から作られるのがメスカル(Mezcal)だそうです。
メキシコ! ソンブレロ! マリアッチ! テッキーラ! アイーッ、アイアイ、ヤーッ!
蒸して蒸留したテキーラはなにげに草の香りがするアルコール度の高い蒸留酒なので40度くらいだと喉が焼けるのを防ぐために塩を舐めてテキーラをワンショット飲んだらライムを口へ絞るのだそうです。 30年以上も前のこと、ピッピッピーと呼子笛を吹きながら高い位置から客の口にテキーラを流し込み、一気にクィッと飲んだ(飲まされた)後にメキシコ衣裳のソンブレロ男に頭を押さえられて暴力的にシェイクされているティファナの観光客の映像をテレビで見たことがあります。(口の中でガンショット!) 日本でも升酒というのは升の角にお清めの塩をひと摘み盛って舐めながらグイッとやりますが、こちらは情緒のある飲み方です。 ちなみにテキーラはカクテルでも飲まれます。 有名なのは白いマルガリータとオレンジ色のテキーラ・サンライズ!
Tequila, tilt and beat – YouTube
そして「テキーラ!」といえばラテン調ロックンロール・バンドのチャンプスの永遠なるヒット曲です。 そして、そして、なんと2009年には日本の野球界で応援歌として、又日本ハム対楽天の試合のイニング間に”テキーラ!”が使用され話題を提供するに至ったのです。 テキーラダンスでフレー、フレー、フレー!
テキーラにはシルバーと呼ばれる透明なものとゴールドと呼ばれる熟成ものがありアネホというのは熟成1年以上のもので熟成するほどウィスキーに近くなるとか。 透明なテキーラがカクテル向き。 画像はコストコのプライベートブランドのKirkland Tequila Añejoの1リットルボトルです。
The Champs (1958 – 1965)
チャンプスは西海岸で活躍したセッションバンドのメンバーで構成されたラテン系ロックのバンド(インストメンタル・グループ)です。 現在ではオールディズ、フィフティーズ、Rhythm and blues(R&B)、Rock&Roll(ロックンロール)、ホワイト・ドゥー・ワップなどのジャンルに属します。 ちなみに後にたくさんカバーされたChicano Rock(チカーノ・ロック)の”テキーラ!”は演奏曲(インスト)なので歌詞はありません。 演奏の合間にかけ声だけ。
(instrumental) Tequila …(instrumental) Tequila…(instrumental) Tequila!
チャンプスはさておき、ロックンロール・ギタリストのDuane Eddy(デュアン・エディ)も別格として、1950年代後期から1960年代にかけてはSanto and Johnny(サント・アンド・ジョニー)や1959年のRed River RockがヒットしたJohnny and the Hurricanes(ジョニー・アンド・ハリケーンズ)のような小編成のロックンロール・バンドが雨後の竹の子のように現れました。
チャンプス結成の発起人となるDave Burgess(デイヴ・バーゲス)はロスアンジェルスでDJも務める傍らポップスやカントリーの曲も書いていたそうですが、1957年には歌うカウボーイのGene Autry(ジーン・オートリー)のChallenge Records(レコード会社)でセッション・ギタリストとしてDave Dupree名義でもレコーディングしたという面長のソロ・シンガーでもあります。 当時ジーン・オートリーのレコード会社と契約したテキサスのロカビリアンやカントリー歌手のなかに後に”Lovers of the World(マンダム~男の世界)”で有名になったJerry Wallace(ジェリー・ウォレス)もいたそうです。 1957年の終わりに、デイヴ・バーゲスが作曲した”Train To Nowhere”のB面をレコーディングするためにバンドを集めたところ、既に他社と契約していたTex-Mex(テックス・メックス)のテナーサックス奏者のChuck Rio(Daniel Flores)のトリオとしてドラマーのGene Alden(ジーン・オールデン)にギタリストのBuddy Blues(バディ・ブルース)、これにベースのCliff Hills(クリフ・ヒルズ)が加わったセッションメンバーだったそうです。(ピアノもダニー・フローレス)
Tequila!
メキシコ系アメリカ人(チカーノ)のチャック・リオが即興的に作曲してレコーディングしたその曲とは、間奏にチャック(ダニー・フローレス)のダミ声で合いの手「テキーラ!」が入るメキシコの酒をテーマにした”Tequila(テキーラ)”でした。 私には”テキーラ”のイントロと同時期にDizzy Gillespie(ディジー・ガレスピー)が演奏したキューバン・バップの”Manteca”のイントロがダブリます。 キーボードも弾けばボーカルも担当し、少々下品なダーティ・サックスを吹くDanny Flores(ダニー・フローレス)はラテンロックのゴッドファーザーの異名を取りましたが、”Tequila”を発表した時は他社のレコード会社と契約していたので別名のチャック・リオを名乗ったのだそうです。 そしてバンド名はチャンピオンを意味する”The Champs”と名付けられツアーメンバーにはチャック、バーゲス、オールデンとセッションメンバーにとって代わってギターにDale Norris(デイル・ノリス)とベースにはJoe Burnassが参加したそうです。 チャンプスの最初のヒット曲となった”Tequila”はチャート入りして19週連続トップをキープし、1959年の最優秀R&Bレコード部門でGrammyを受賞してしまいました。 しかし、殆ど練習なしのぶっつけ本番で実演(ツアー)をしていた当時のチャンプスはベテランのサックス奏者であるチャック・リオからみると余りにプロ要素を欠いているとしてして同年にバンドを去ってしまいました。 代わりにテキサス出身のJim Seals(ジム・シールズ)とDash Crofts(Darrell Crofts/ダレル・クロフツ)のデュオが参加しました。 短期間でチャンプスを去ったチャック・リオはアメリカ国内での著作権は放棄しましたが国外の著作権は一生保持することができたそうです。 何枚もアルバムをリリースしてはいますが、チャンプスがレコーディングしたのは1958年から1965年の約7年ほどだったとか。
チャンプはテナーサックス以外にもその後に次々とメンバー交代があったことがバンド活動としてウィークポイントとなりました。 テキーラの後に続いて”El Rancho Rock”や”Chariot Rock”もヒットしましたが、1960初期にテキーラ!第二弾として”Too Much Tequila”をリリース、その数年後に”Limbo Rock”が大ヒットしたものの1965年にはバンドは解散しています。 残念ではありますが、チャンプスのテキーラは永遠です。
面長のデイヴ・バーゲスがプロデュースに加わった別レーベルのコンピレーションアルバム「The Lost ’60s Recordings」でボーカルとギターで参加した時には”Dave Burgess And The Chimes”名義だったそうです。 リードボーカルにRick Nelson(リッキー・ネルソン)やセッション・ギタリストのGlen Campbell(グレン・キャンベル)だったとか。
The Champs – Tequila (1958 78 rpm) – YouTube
The Champs – Tequila LIVE – 1958 Saturday Night Beech-Nut Show
The Champs – Train To Nowhere – YouTube
Tequila by other musicians
テキーラはチャンプスの専売特許と思いきや、同世代のロックバンドのThe Ventures(ヴェンチャーズ)やDuane Eddy(デュアン・エディ)、Bill Blacks Combo(ビルブラックスコンボ)をはじめ、マンボの王様のPerez Prado(ペレス・プラード)が4枚組コンピレーションアルバムの「Simply Latin」(ASIN: B0009S2GMS)の他多数のアルバムに収録、同じくキューバ出身でラテン音楽をアメリカに広めたのXavier Cugat(ザヴィア・クガート)も数枚のアルバムに収録した他、私の好きなジャズギタリストのWes Montgomery(ウェス・モンゴメリー)が1966年にアルバム「Tequila」(ASIN: B00002NDAD)や「Talkin’ Verve: Roots Of Acid Jazz」(ASIN: B000004710)をリリースしたり、フュージョン系アルトサックス奏者のDavid Sanborn(デイヴィッド・サンボーン)が2003年のアルバム「Timeagain」(ASIN: B00008Y4KI)に収録、Henry Mancini(ヘンリー・マンシーニ)はアルバムの「COMBO!」(ASIN: B000007V9S)に収録するなどたくさんのミュージシャンがカバーしているのです。
Elvis Presley(エルヴィス・プレスリー)のバッキングでも有名なロカビリーバンドでアップライトベース奏者であるBill Blacks(ビル・ブラック)のバンドがAce Cannon(エイス・キャノン)のテナーをフィーチャーして1960年に”Hi”レーベルで”Tequila”を吹き込みました。(A面は掛け声なしのTequila、B面はRaunchy)
♪ 試聴はBill Black’s Combo – Tequila / Raunchy (Vinyl) 45rpm (1964) – Night Beat Records
Tequila / College man by Max and The Maxies DP 1076
私が持っている”Tequila”はというとドイツのPolydorレコードからリリースされたテナーサックス奏者のMax Greger(マックス・グレーガー)がリーダーのMax and The Maxiesという楽団の演奏で「Tequila / College man(テキラ/カレッジマン)」というマイナーなEP盤があります。 日本グラモフォン規格番号DP-1076のEPレコードにはグレーガーの顔写真がジャケットになっている盤もあります。 1970年の大阪万博でテーマソングを演奏したとも聞いたことがありますが、現在も生存していれば80歳代になるドイツのビッグバンド・リーダーであるマックス・グレーガーのテキーラはドイツでは1958年頃にB面に”Jamaica”と”Orangen Aus Jaffa”を収録した45回転EP盤の「Sax-College」がリリースされていたようですが24曲を収録したCD「Tequila」(ASIN: B004D5BNJK)がアメリカで発売されています。
♪ 試聴は類似したアルバム(モスクワの夜: 50の大ヒット)のMax Greger Moskauer Nächte-50 Grosse Erfolge Legendäre – Wom.de
♪ Max Greger Und Sein Orchester – Amorada, One Note Samba, and Tequila (1970s) – YouTube(Tequilaは1:50から)
Tequila in the films
チャンプスの”Tequila”は映画のサウンドトラックでもよく使用されています。 テキーラがヒットした1958年にPascale Petit(パスカル・プティ)が主演したフランス映画の「Les tricheurs(危険な曲がり角)」でRay Conniff(レイ・コニフ)と演奏した”Just Boppin”と共にチャック・リオとチャンプスの”Tequila”が使用されています。 この他に”Tequila”が使用された映画には「Rising Sun(ライジング・サン)」のPhilip Kaufman(フィリップ・カウフマン)監督がイタリア系非行少年を描いた1979年の「The Wanderers(ワンダラーズ)」や、Francis Ford Coppola(フランシス・フォード・コッポラ)が監督した1986年の「Peggy Sue Got Married(ペギー・スーの結婚)」などがあり、Alan Silvestri(アラン・シルヴェストリ)が音楽を担当した映画では1987年の「Overboard(潮風のいたずら)」と2006年の「Night at the Museum(ナイト ミュージアム)」で”Tequila”が守衛のセシルのパーティ・シーンで使用されました。(映画で古代エジプト王アクメンラーを演じたラミ・マレックは2019年に「ボヘミアン・ラプソディ」でオスカーの主演男優賞を獲得) ちなみに映画「ペギー・スーの結婚」のタイトルとなった曲は”Peggy Sue”が大ヒットしたBuddy Holly(バディ・ホリー)の続編の曲で”Peggy Sue Got Married”は1959年にEPシングル盤でリリースされましたが22歳のバディ・ホリーはその年に小型飛行機の事故により亡くなりました。
“Tequila”が使用された映画のなかでも愉快な作品は日本未公開でしたが1985年にコメディアンのPaul Reubens(ポール・ルーベンス)がPee-wee Herman(ピーウィー・ハーマン)として主演した「Pee-wee’s Big Adventure(ピーウィーの大冒険)」です。
シングル盤「テキーラ」のA面だった”Train To Nowhere”は1988年の映画「Hairspray(ヘアスプレー)」でRicki Lake(リッキー・レイク)が演じたトレイシーのお勧めです。
The Champs – Train to nowhere – YouTube
The Albums by The Champs
オリジナル曲が少ないチャンプスは1950年代と1960年代にヒットしたオールディズ、R&B、ロックンロール、ホワイト・ドゥー・ワップやラテンのナンバーを数多くカバーしています。
30 Great a & B Sides
ページトップの画像は1996年にAce Records (UK)からリリースされたCDで、1958年から1961年までのチャンプスのEPシングル盤のA面とB面を集めた「The Early Singles – 30 Great a & B Sides」です。 ”Tequila”や”Too Much Tequila”の他に、”Night Train”、ボーカル曲の”Alley Cat”、ハーモニカがブルージーな”Red Eye”、バラードの”Subway”やラグタイムの”Moonlight Bay”からレアな”Beatnik”まで主にメキシコをテーマにしたロックやロカビリーの30曲を収録しています。
♪ 「30 Great a & B Sides」の試聴はThe Champs – The Early Singles – Acerecords.co.uk
“Night Train”のオリジナルは1952年のJimmy Forrest(ジミー・フォレスト)のテナーサックス演奏ですが、同じくテナー・サックス奏者のKing Curtis(キング・カーティス)や1960年代初期にJames Brown(ジェームス・ブラウン)の過激なダンス・パフォーマンスでも人気だった曲で、The Ventures(ザ・ヴェンチャーズ)も限定盤アルバム「E.P. Collection」(ASIN: B00000119W)に収録しています。
“Moonlight Bay”という曲はラグタイム音楽の作曲家であるPercy Wenrich(パーシー・ウェンリッチ)が1912年に書いてEdward Madden(エドワード・マッデン)が歌詞を付けたヒット曲ですがThe Beatles(ビートルズ)も歌いました。
“Alley Cat”は1940年代にJay McShann’s band(ジェイ・マクシャン楽団)のブルース・シンガーだったWalter Brown(ウォルター・ブラウン)が1958年に歌ったロカビリー曲です。 注!1962年にグラミーを受賞したデンマークのピアニストのBent Fabricus(ベント・ファブリック)が作曲して(Frank Bjorn名義)Jack Harlanが歌詞を書いたロックンロールのピアノ曲とは別です。
当時はヒップだったビート族をテーマにしたジャージーな”Beatnik”は1960年代にビルボードにチャートインしたこともあるLarry Verne(ラリー・ヴァーン)がビートニク風に歌い(語り)ました。
Tequila: The Very Best of the Champs
1998年にリリースされたチャンプスの人気のアルバムには定番の”Tequila(テキーラ)”や”Too Much Tequila(テキーラでへべれけ)”の他に”Telstar(テルスター)”、”Rebel Rouser(Rebel-‘Rouser レベル・ラウザー)”、”Percolator(パーコレーター)”、”The Twist(ツイスト NO, 1)”や”Limbo Rock(リンボ・ロック)”、マリファナ(大麻)が切れて動けなくなったゴキブリを歌ったラテンの名曲の”La Cucaracha(ラ・クカラーチャ”)、トルコの首都名がコンスタンチノープルからイスタンブールに変わったことを歌った”Istanbul (Not Constantinople)”、1961年に白人ドゥー・ワップ・グループのThe Dovells(ダヴェルズ)が新しいリズムで踊る若者を歌った”Bristol Stomp”、映画主題歌のバイヨン曲のAnna(アンナ)や1961年にThe Mar-Keysでヒットしたインスト曲のLast Nightの他、Ray Anthony(レイ・アンソニー)でA面B面ヒットしたミキサー・ダンス曲の”Bunny Hop”とJo Anne Greerが歌った”Hokey Pokey”などごったまぜで楽しく踊れる全24曲を収録しています。
「Tequila: The Very Best of the Champs」の国内盤は「ベリー・ベスト・オブ・ザ・チャンプス」
♪ 「The Very Best of the Champs」の試聴はTequila: The Very Best of the Champs – Cede.de
“Telstar”はレコード・プロデューサーのJoe Meek(ミーク)が作ったエコーを聞かせたスペースサウンドの曲で60年代に人気があったがメンバーが抜けて数年で解散したイギリスのインストゥルメンタル・ロックバンドのThe The Tornados(トルネイドーズ)が1962年にヒットさせました。
”Rebel Rouser(レベル・ルーザーもしくはレベル・ラウザー)”はTwangy Guitar(トワンギーギター)の名手と呼ばれたDuane Eddy(デュアン・エディ)が1958年に放った大ヒット曲です。
”Percolator”はBilly Joe(ビリージョー)のテレビ番組のスポンサーであるMaxwell Houseコーヒーのコマーシャルとして有名になった曲です。 イントロの木琴のサウンドがユニークなツイスト曲の”Percolator”はBilly Joe and the Checkmatesの演奏で1962年にヒットしました。 ポコポコと鳴る木琴のパートをギターで表現したThe Ventures(ヴェンチャーズ)のバージョンでも知られています。
”The Twist”のオリジナルは1959年にR&B歌手のHank Ballard and The Midnightersがリリースし、1960年にツイスト王のChubby Checker(チャビー・チェッカー)がカバーして大ヒットになりました。
“Limbo Rock”も1962年にチャビー・チェッカーがカバーしてチャビーにとっては最後のチャートのトップテン入りを果たしました。 Limbo(リンボ)はカリビーン(トリニダードやジャマイカ)のカリプソ風なリズムで徐々に下げていく低い横木を膝を反り気味で背中を床に付けないように踊りながらくぐり抜けるダンスで日本でも70年代のテレビ番組でリンボーダンスのコンテストがありました。
“Istanbul (Not Constantinople)”はアメリカのNat Simon(ナット・サイモン)が作曲して1950年代に流行った曲で”Sleepwalk”で有名なSanto & Johnny(サント・アンド・ジョニー)の1962年の演奏やカナダの白人カルテットのThe Four Lads(フォア・ラッズ)が1953年のゴールデンディスクを獲得したエキゾチックな曲です。
“La Cucaracha”はゴキブリを歌ったメキシコの民謡ですが作者不詳のラテンの名曲で、ラテンのペレス・プラードをはじめ、ジャズのLouis Armstrong(ルイ・アームストロング)やCharlie Parker(チャーリー・パーカー)が何枚ものラテンジャズ・アルバムに収録している他、1964年にボーカル・カルテットのMills Brothers(ミルス・ブラザース)や1955年に歌ったカントリーのHank Snow(ハンク・スノー)も4CDアルバム「Singing Ranger Vol. 2」(ASIN: B0000282YR)に収録しています。
“Bristol Stomp”は1961年にKal Mann(カル・マン)とDave Appell(デビッド・アペル)がハイスクールのボーカルグループであるThe Brooktones(後のThe Dovells)のために書いたダンス・ステップを歌った曲で1961年の初ヒットとなりました。
“Anna”は1951年のイタリア映画「Anna(アンナ)」で尼僧役で主演したSilvana Mangano(シルヴァーナ・マンガーノ)が吹き替えで歌い踊ったバイヨンの主題歌で”El Negro Zumbon”とも呼ばれ、日本でも1953年にヒットパレードに登場しました。
“Last Night”はスタックス・レコードのハウス・バンド(ホーン・セクション)だったMar-Keys(マーキーズ)が1961年に演奏したR&B(メンフィス・ソウル)曲です。
“Bunny Hop”と”The Hokey Pokey”は1950年代にRay Anthony(レイ・アンソニー)がリリースしたAB両面ダンス・インストラクト用のシングルに収録した曲ですが、レイ・アンソニー楽団のラテン・ダンス用コンピレーション・アルバムには「Dream Dancing in the Latin Mood」(ASIN: B000009RM6)があります。(大人たちがうさちゃんダンスって…)
1994年にリリースされてチャンプスの定番曲の他”Go Champs Go “など全10曲を収録した試聴が出来る輸入ベスト盤の「Greatest Hits」(ASIN: B000000D8O)もあります。
♪ The Champs – La Cucaracha (45rpm) – YouTube
The Champs – Bristol Stomp – YouTube