外は吹雪いて寒いけど家の中は暖炉で暖か
どうせ行くところもないし
雪よ降れ、降れ、雪よ降れ!
Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow!
☆注! 上記は日本語の歌詞ではなく私の意訳です。
“Let it snow! let it snow! let it snow!”という曲は1946年にJule Styne(ジュール・スタイン)が作曲して、Sammy Cahn(サミー・カーン)が作詞したものです。 特にクリスマスのことを歌ってはいませんが、雪がホワイトクリスマスを連想させて、Woody Herman and his Orchestra(ウッディ・ハーマン楽団)も1946年に録音しましたが、ボーカル・バージョンとしてはVaughn Monroe(ヴォーン・モンロー)が最初に歌い、それ以来今日までクリスマスソングとして人気のある曲です。
☆1941年の甘い歌声の”Racing With the Moon”がテーマ曲であったヴォーン・モンローが「Oh the weather outside is frightful, But the fire is so delightful」と歌う”Let it snow”の原語歌詞はLet it snow Lyrics – Lyrics to Popular Christmas Songs and Carols
女性コーラス・グループの”Norton Sisters”をバックにヴォーン・モンローが美しいバリトンで歌う”レット・イット・スノー”が聴けるボーン・モンローのウエブサイトは「The Vaughn Monroe Society Website」 サイトの左のメニューからMusic Roomを選んで”Let it snow”でページ検索、歌のタイトルをクリックするとRealPlayer(拡張子はram)で聴けます。(Ghost Riders in the Sky、In The Still Of The Night、There, I Said It Againも聴けます) メニューのBandを選択するとNorton Sisters(ノートン・シスターズ)の情報も見られます。
♪ Big Band Era Singer: Vaughn Monroe sings Let It Snow (1965) – YouTube
“Let it snow! let it snow! let it snow!”は初めて吹き込んだヴォーン・モンロー以外にもボーカル・バージョンでは1962年のBing Crosby(ビング・クロスビー)をはじめ1963年のSmokey Robinson & The Miracles(スモーキー・ロビンソン)、他にもFrank Sinatra(フランク・シナトラ)やDean Martin(ディーン・マーチン)、Nat King Cole(ナット・キング・コール)、Johnny Mathis(ジョニー・マティス)、Neil Sedaka(ニール・セダカ)などがいますが、最近ではMichael Bublé(マイケル・ブーブレ)なども歌っています。 女性歌手だと1964年のDoris Day(ドリス・デイ)、Rosemary Clooney(ローズマリー・クルーニー)、Helen Merrill(ヘレン・メリル)、Julie London(ジュリー・ロンドン)、Brenda Lee(ブレンダ・リー)、Lena Horne(リナ・ホーン又はレナ・ホーン)などたくさんいます。
人気の”Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow!”は歌ばかりでなく、ウッディ・ハーマンやLes Brown(レス・ブラウン)などのビッグバンドの他にもジャズトランぺッターのWynton Marsalis(ウィントン・マルサリス)の1989年のアルバム「Crescent City Christmas Card」(ASIN: B0000026UM)にも収録されています。
Mel Torme(メル・トーメ) & Robert Wells(ボブ・ウェルズ)が作った”The Christmas Song(ザ・クリスマス・ソング)”がそうだったように、1945年の記録的に暑い日に共にユダヤ系の作曲家であるJule Styne(ジュール・スタイン)と作詞家のSammy Cahn(サミー・カーン)が作ったのが”Let It Snow” だそうです。 ボーン・モンローが同年に吹き込んだボーカルバージョンは現在ではカセットしかないという説は未確認ですが、女性コーラス抜きのヴォーン・モンローのボーカルの「Let it snow! let it snow! let it snow!」はDOTレコードから発売された1963年リリースのLP盤「His Greatest Hits」に収録されていたそうです。(上記のボーン・モンローのオフィシャルサイトで見られます)
Ruby With the Moon Maids and the Moon Men
ページトップの画像はTenderly 、Shall We Dance? 、Dream a Little Dream of Meやなどヴォーン・モンローが歌うジャズのスタンダード全26曲を収録した2004年盤のロマンティックなアルバム「Ruby With the Moon Maids and the Moon Men」です。
♪ 試聴はRuby – Muziekweb.nl
ヴォーン・モンローが1949年に歌ったカウボーイ・ソングの”Ghost Riders in the Sky(ライダース・インザ・スカイ)”はポップチャートでナンバーワンヒットとなりました。 その後カントリー歌手のジョニー・キャッシュが歌って2位にランクインした他、色々な歌手によりカバーされています。
女性コーラスと一緒の”Let it snow! let it snow! let it snow!”と共にライダース・インザ・スカイ他全16曲が収録されているアルバムには輸入盤の「There I Sing, Swing It Again」などがあります。
♪ 試聴はThere I Sing/Swing It Again – 7digital.com
The Very Best of Vaughn Monroe
兎にも角にもヴォーン・モンローのLet it snow! let it snow! let it snow!(女性コーラスと一緒)が収録されているCDですが、1948年にRCA Victor Recordsで吹き込み19週もトップチャート入りした”Red Roses For Blue Lady”(ブルーレディに赤い薔薇)や1942年の”My Devotion”なども収録されていて人気があります。
The Very Best of Vaughn Monroe
♪ 試聴はThe Very Best of Vaughn Monroe – CDandLP.jp
この「Very Best of」には1947年に吹き込んだ”Ballerina”が収録されています。 これは”Ebb Tide”の詞でお馴染みのCarl Sigmanの作曲で別名”Dance, Ballerina, Dance”と呼ばれ同年に吹き込んだビング・クロスビーを抑えてヴォーン・モンローがビルボードで第一位となった曲です。
Billboard Greatest Christmas Hits
女性コーラスと一緒の”Let it snow! let it snow! let it snow!”が収録されているビルボード・クリスマス・ヒット集
Billboard Greatest Christmas Hits: 1935-1954
♪ 試聴はBillboard Greatest Christmas Hits: 1935-1954 – CDandLP.jp
Essential Gold
女性コーラスと一緒の”Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow!”や”Riders in the Sky”はもちろんのこと、オリジナルからスタンダード曲のカバー全62曲を収録したヴォーン・モンローの集大成ともいうべき2004年にリリースされた人気の3枚組ベスト盤です。
Vaughn Monroe Essential Gold
♪ 試聴はEssential Gold – CDandLP.jp
There I Sing, Swing It Again
ヴォーン・モンローの1958年のLP「There I Sing」と「Swing It Again」を合わせてCD化したアルバムで、 Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow!やRiders in the Skyなど16曲を収録してあります。
There I Sing/Swing It Again
♪ 試聴はThere I Sing, Swing It Again – Awa.fm
Greatest Hits/Sings the Great Themes of Famous
1961年の録音で2017年販売のCD「Vaughn Monroe – His Greatest Hits」(ASIN: B06XKX67M1)にはLet It Snow! Let It Snow! Let It Snow!の他、Auld Lang Syneなど雪にちなんだ曲を30曲収録したCDです。
♪ 試聴はVaughn Monroe – Greatest Hits/Sings the Great Themes of Famous – CDandLP.com
Vaughn Monroe as a Movie Actor
歌手として有名なヴォーン・モンローは映画に出演していました。 スティーヴ・マックィーンがジョッシュ・ランダルを演じたテレビシリーズ「Wanted Dead or Alive(拳銃無宿)」(1958~1961)を監督したR.G. Springsteen(R・G・スプリングスティーン)の1950年の「Singing Guns」でデビューしました。 ヴォーン・モンローは悪名高き駅馬車強盗転じて保安官補となった無法者役で主演して賭博酒場で”Singing My Way Back Home”を歌った他、ロバを駆りながら1949年のヒット曲”Mule Train”とピアノの弾き語りで”Mexicali Trail”を歌って美女の気を引きます。(素晴らしい声です) 自分で撃った保安官を医者に運び込んだが運の尽きか、無法者は睡眠薬を飲まされ、髭茫茫がサッパリと服もピシッとシェリフ一丁出来上がり! Howdy! しかし、人命救助のために燃え盛る炎の中に覆面姿で飛び込んだのも運の尽き。 この作品の後にもスプリングスティーン監督の1952年の「Toughest Man in Arizona(アリゾナの勇者)」でも主演しています。(正真正銘の保安官役) こちらの映画では”Hound Dog (Bay at the Moon)”、”The Man Don’t Live Who Can Die Alone”、”A Man’s Best Friend Is His Horse”を歌ったそうです。(どれも知らない)
Let it snow! let it snow! let it snow! in Die Hard
「スリー・リバース」のBruce Willis(ブルース・ウィルス)が出演した1988年の「Die Hard 1(ダイハード)」と「ダイハード2」のエンディングや予告編の冒頭のクリスマス・シーンにも使用されていた曲がヴォーン・モンローが1945年に吹き込んだ女性コーラスなしの”Let it snow! let it snow! let it snow!”です。 ちなみに「ダイハード2」を監督したのはRenny Harlin(レニー・ハリソン)ですが同監督の「The Long Kiss Goodnight(ロング・キス・グッドナイト)」のオープニングはElvis Presley(エルヴィス)が歌う”Santa Claus Is Back In Town”で、”Let it snow”はディーン・マーチンのバージョンが使用されました。
クリスマスに何かが起こる!
1992年の「氷の微笑」と同じく撮影がヤン・デ・ボンだった映画「ダイハード」は家族とクリスマスを祝おうと妻子の住むロスにやって来て事件に巻き込まれた目茶強靭なニューヨークの刑事をブルース・ウィルスが演じます。 「俺は何にも悪いこたしてねえのに…」とボヤキながら有り得ないほど血まみれの死闘を繰り広げます。 裸足には木っ端ミジンのガラス破片はこたえるゼ。 爆薬をしかけられたビルからの最終脱出がなんと消防ホース。 ちなみに爆破されたナカトミ・ビルでブルース・ウィルスと対決した主犯のハンスを演じたのは1991年の「Closet Land(クローゼット・ランド)」でマデリーン・ストーを尋問し爪を剥ぎ取る拷問をしたAlan Rickman(アラン・リックマン)です。(爪剥ぎも恐ろしいですが「マラソンマン」での歯の神経攻めもすごい)
日本企業をめぐる事件の映画には1971年の「Soleil Rouge(レッド・サン)」があり、バッシングはありませんが日本企業がセリフに出てきた1990年の「Ladies Room(レディース・ルーム)」があります。 1970年代に日本企業の急激な台頭によりアメリカ経済が不振に陥ったことからバッシングにあったのかも。
☆ とんだメリー・クリスマスの映画「ダイハード」の音楽はピアニストでもあるMichael Kamen(マイケル・ケイメン)が手掛けました。
「ダイハード」のちょっとあらすじ
ともかく第一作となる1988年の「ダイハード」はヒーヒー言うほど面白い。 仕事のため半年前からロスに移り住んでいる妻子に会いにニューヨークからやって来た刑事のジョン・マクレーンは不釣り合いな大きな熊のぬいぐるみを抱えて空港に降り立つ。 これは娘のためのクリスマスのプレゼント。 パーティに招待されナカトミ・プラザビル(日系企業)内にある妻のオフィスにやって来たジョンですが、スピーチにと妻が部屋を離れた時、ハンスをボスとするテロリストによる大掛かりな襲撃事件が勃発。 テロリストに配線系統をやられてジョンは送迎の運転手と連絡不能。 そこに機関銃の派手な音と悲鳴が。 バスルームから出てきたばかりだから裸足のジョンは拳銃だけを手に犯人を追う。(裸足ったって空の旅を快適に過ごすためじゃない) どうやら高木社長(「The Crimson Kimono」のジェームス繁田)を名指しするボスは躍進する日本企業に恨みがあるのか、社員30人の人質をとって金庫に眠る6億以上の株が目的。 裏口から誘導ミサイルを運ぶ一味を覗き観るジョン。 危うく見つかりそうになったションは火災警報を鳴らすが失敗、テロリストの一人を捕らえ規則を無視するハミ出しデカはやっちまう。 Now I Have A Machine Gun Ho-Ho-Ho(銀髪カールの弟の死体にサンタの帽子を被せてイタズラ)
警察に緊急通報するも取り合って貰えず気がついた一味に屋上で追いつめられ孤軍奮闘するジョン、無理でしょ状態。 作動しないエレベーターを伝って居りようとダクトに侵入、危機一髪。 通報を受けて敷地に入ってきたアル・パウエル巡査のパトロールを期待するも偽のガードマンにたぶらかされて引き上げようとした時、巡査は”Let it snow!”を口ずさむ。 この後事態は好転(?)、警察が突入開始。 こいじゃ自殺行為だと焦るジョン。 装甲車を走らせるが敵のミサイル発射で撃沈、ジョンはエレベータホールに奪ったプラスチック爆弾を投げ込んでビルを少々爆破。 妻に言い寄っていた男エリスが寝返ってジョンの正体を明かし、起爆装置の在処を敵に教えろと言うがジョンが応じなかったのでボスに射殺される。 FBIも到着して現場をしきりマニアル通りのテロリスト対策を講じる。 クリスマスなのに一帯の電源を落とす。 期せずしてジョンと鉢合わせしたボスのハンクは声色でビル・クレインと名乗ったがバレバレ。 しかしジョンが裸足と知ったハンクは仲間にガラスを撃ちまくるように命じたから大ピンチ! ジョンはパウエル巡査に愛妻への伝言を託す。「俺は馬鹿だったと伝えてくれ、すまなかった」 しかしこれで終わりじゃない。 痛む足を引きずって屋上に仕掛けられた起爆装置を見つける。 人質解放の条件として屋上にヘリを要求したハンスはテレビのニュースで知ったジョンの妻を連れて行く。仲間のテロリストの釈放を要求したハンスだったがジョンが「これは罠だ!(double-cross)」とパウエル巡査に伝えたとたんに、カールに銃を突きつけられる。 人質を屋上から戻したジョンは消防ホースで身体を縛って一旦飛び降り、再び爆発しているビル内に戻る。 妻を救うのに残る弾は2発だけ。 それでも危機一髪で妻を救うことができたジョン。 めでたし、めでたし。 と思ったら、たった一人残った血まみれカールが銃を向けた。 これを仕留めたのがなんと、過去のトラウマで銃を撃てなくなっていたパウエル巡査。 いいキャラでした。 他にも現場に到着した二人のFBIが愉快でした。 二人とも同姓のジョンソンだったので区別するため苗字の前にビッグとリトルを付けてました。 ビッグ・ジョンソンの方を演じたのが1985年の「グーニーズ」でギャング一家の兄ジェイクを演じたコワモテ顔のRobert Davi(ロバート・デヴィ)です。 ちなみに「ダイハード」で壮絶な銀髪のテロリストのカールを演じたのはアメリカに亡命した元ボリショイバレエ団のAlexander Godunov(アレクサンダー・ゴドノフ又はアレクサンドル・ゴドゥノフ)でした。(深酒による肝炎の合併症により45歳の若さで早世)
夫妻の熱いキスのエンディングクレジットでヴォーン・モンローの”Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow!”が流れ、続いて”Ode to Joy(歓喜の歌 Symphony No.9 in D- ‘Choral’, Op.125)”
ヴォーン・モンローが歌う”Let It Snow!”が使用された映画「ダイハード」のDVDはこちら。
ダイ・ハード
「ダイハード」のトレーラーはDie Hard Trailer – IMDb
☆Let it snow! let it snow! let it snow!が冒頭に流れる「ダイハード」のトレーラーはDie Hard Trailer – YouTube
Michael Kamen(マイケル・カーメン)音楽の「ダイ・ハード」の限定サウンドトラックには映画で使用されたヴォーン・モンローの初期の録音の”Let It Snow!”ではなくインストバージョンが収録されています。 21番のLet It Snow! Let It Snow! Let It Snow!はヴォーン・モンローではなく演奏です。
♪ 試聴はDie Hard 1988 – Soundtrack.net
Die Hard 2
ヴォーン・モンローの”Let it snow! let it snow! let it snow!”は映画「ダイ・ハード2」のラストでも流れましたがマイケル・カーメンの「ダイ・ハード2」のサントラにはどうやら収録されていません。 そして1995年にジェレミー・アイアンズやサミュエル・L・ジャクソンが出演した続々編の「ダイ・ハード3」はクリスマスとは無縁の内容で妻のホリーにも逃げられて登場しませんがアメリカ南北戦争時代に作られた”When Johnny Comes Marching Home”がアイアンズの銀行襲撃シーンやエンディングで使用されています。 12年ぶりに製作された2007年の「Live Free or Die Hard(ダイ・ハード4.0)」そして2012年には「A Good Day to Die Hard(ダイ・ハード/ラスト・デイ」)も公開されています。
「ダイ・ハード 2」のちょっとあらすじ
1987年にWalter Wager(ウォルター・ウェイジャー)が発表した「58 Minutes(ケネディ空港着陸不能)」を原作として映画化した本作では、前作でナカトミ・ビルで人質を救った英雄として有名になったニューヨーク市警勤務から妻のいるロスに転属したジョン・マクレーン警部補が妻のホリーを救うために孤独な戦いを強いられます。 クリスマスだっていうのに妻ホリーの母親の新車を駐車違反でレッカーされてしまうが、この後さらなる悪夢に遭遇することに。 妻の出迎えにやって来たジョン・マクレーンが観たダレス空港のテレビニュース映像は裁判にかけられるためワシントンに護送されてくる中南米の麻薬王エスペランザ将軍(フランコ・ネロ)。 画面は武術のトレーニングをするなぜか全裸男の部屋のテレビに移動。 将軍を奪還しようとする一味はウィリアム・サドラーが演じる反共主義者の元陸軍のスチュアート大佐(全裸のマーシャルアート画像)です。 後に旅客機1機を高度を操作して故意に墜落させることになる凶悪テロリストのスチュアート大佐とジョンが空港ですれ違う。(どっかで見たような?と感じる二人) 一方、空港近くにある閉鎖間近い古い教会のテレビでも同じニュースを見る管理人、そこへ配管工事人が二人、教会の管理人を射殺して庭に穴を掘り埋められた配線を掘り出すなど大掛かりな電気操作終えて大佐一味は作戦開始。
「空港殺人事件 二度死んだ男は将軍の奪還を図る大佐の部隊の一員だった。」
空港では30分遅れの妻ホリーの到着を待つジョンが怪しい男たち(大佐の一味)を見つけて後を追う。 荷物室で怪しい行動をする男二人と撃ち合いになったジョンは辛うじて一人をやっつける。 あの懐かしいパウエル巡査に死体の身元を確認するために死体から採取した指紋をファックスで送信すると何と2年前に死んだ軍人だ判明。 ダラス空港を狙っていると主張するジョン、停電でもないのに滑走路の誘導灯が消えたのを契機にシステムが作動しなくなる。 上空で旋回して待機する飛行機も2時間もすれば燃料切れで落下は必至。 ジョンの妻ホリーが乗っている飛行機が危険に晒される。 そこに教会を基地に取った大佐から連絡が入り墜落を避けたくば、50数分後に空港に到着予定の外国の軍用機の積み荷を云々と取引を要請する。 大佐が率いる傭兵部隊によってダレス空港はその機能を停止された。 ロレンゾ署長や空港当局に相手にされず管制塔から追い出されたジョンは以前のようにエレベーターの天井から機械室に入る。 そこでレトロなレコードがかかっている管理人部屋を見つける。 曲はPatti Page(パティ・ペイジ)の”Old Cape Cod(懐かしきコッド岬)”、管理人からロレンゾとSWATチームが向かったスカイウォークの位置を地図で教えて貰い、民間機用ダクトから侵入するが時既に遅し、塗装工に化けたテロリストに警備隊員が殺られていた。 一方、作戦を着々と進めている大佐はウィンザー114の高度を勝手に変更してダラス・タワー(管制塔)を名乗ると誘導開始。 このままだと滑走路に突っ込む!これをを阻止せんとジョンは無謀にも滑走路に飛び出すが力及ばず。 妻が乗る飛行機も後90分しか燃料がもたない。 ところでホリーと同乗していて近づくなと警告されている男は前作で子供をインタビューしたせいで犯人にホリーのことが分かり不利を招いたニュースキャスターのリチャード。
グラント少佐を頭に軍の特殊部隊も到着、大佐からは定期便の為に滑走路を点灯しろと指示、FMIでは将軍はパイロットを殺して自分が操縦。だがコックピットに穴が空き油圧が足りなくなり一番近い滑走路に降りると敵の受信機を手に入れたジョンは走る、走る。あと5分しかない。 危機一髪で滑走路に出たジョン、降りようとしたエスペランザ将軍を押し留めたとたん、大佐の一行が到着して一斉射撃、コックピットに隠れたジョンは手榴弾攻め、そこで脱出パラシュートで命拾い。
ホリーが乗る飛行機の燃料計器のアラームが点滅。 ジョンは空港責任者のレスリー・バーンズと配線を埋めたふるい教会を突き止めるが歩哨に見つかり乱闘となる。ジョンが男の眼を氷柱(つらら)で突き刺して仕留めた時、グラント少佐率いる特殊部隊が到着して教会を包囲する。 ジョンに撃たれたエスペランザ将軍の手当をしていた大佐一味はグラント少佐部隊に応酬するふりで空砲の銃をぶっ放し、教会にプラスチック爆弾をしかけて裏口から逃げ出す。 撃ち殺した敵のスノーモービルを奪って追跡するジョンは敵の銃をぶっ放すも空砲で狙い撃ちされるが辛うじて命拾い。 何とグラント将軍は大佐の仲間だと判明、ジョンは11番格納庫に突入。
ホリーの乗る飛行機ではリチャードが本社にニュースを送ったため報道で知った空港が大パニック、ホリーが隣の老婦人の護身用スタンガンでリチャードを気絶させた後、飛行機は燃料は底をついたと緊急着陸態勢に。
格納庫から出た将軍と大佐の飛行機を追うジョンのヘリ、無謀にもジョンはヘリから飛行機の主翼に飛び移る。(飛び降りたはいいがどうすりゃいいんだ) エンジンに上着を挟んで離陸できないようにするとそれを見つけたグラントが扉を開けて主翼に降りて来る。 続いて大佐も、だが銃は燃料タンクに穴が開くから使えない。 ここで映画の冒頭で全裸のデモンストレーション映像があった大佐の武術が威力を発揮、だが地上に蹴落とされる前に燃料タンクを開けたジョン。(でかした!) ドバドバと滑走路にぶちまけられる燃料にライターで点火、離陸しようとした飛行機に引火して爆破炎上、これが幸運にもホリーの飛行機の着陸灯となる。 これを始めに次々と待機していた飛行機が滑走路に着陸。 映画の冒頭でレッカーされた空港前のジョンの駐車違反はクリスマスだから取り消しだとロレンゾ署長。 このラストシーンで、ヴォーン・モンローの”Let it snow! let it snow! let it snow!”が流れる。
何で俺だけがと毎度不運を嘆きながらヒーヒーと難局を乗り越えるマクレーン警部補、柳の下のドジョウの3匹目が1995年の続々編。 1995年の「ダイ・ハード3」はニューヨーク市中爆破事件でマクレーンに追われてビルから転落して死亡した犯人ハンスの兄サイモンから停職中のマクレーン警部補へのご指名電話で始まる。パンツ一丁で黒人嫌いのサンドイッチマンをやらされ激怒したハーレムの連中に襲われたマクレーンを助けた”善きサマリア人(びと)”がサミュエル・L・ジャクソが演じるゼウス。 この二人をサンタクロースと呼んでゲームを始めるジェレミー・アイアンズが演じるハンズ・グルーバー、犯行名はサイモン。 さて、どんなゲームなのか?ナゾ、ナゾ。 街になぜ警官が一人もいない?まるでクリスマスみたい! そう、小学校爆破予告で。 ラストは「弟によろしくぅ!」
☆ ブルース・ウィリスとクリスマスといえば、現役を退いた元超一流スパイ映画の始まりが雪のクリスマス・シーズンだった2010年の「Red(RED/レッド)」があり、暗殺ユニットに襲撃される元CIAの秘密工作員RED(引退した超危険人物)をブルース・ウィリスが演じます。 すぐに殺されちゃったが同じく年金生活者で介護施設に住む元CIA仲間のジョー・マシスをモーガン・フリーマンが、カモフラージュで廃車の地下に住み、11年間LSD漬けにされていたせいかちっと狂った強者のマーヴィン・ボッグスにジョン・マルコビッチ、そして93歳のErnest Borgnine(アーネスト・ボーグナイン)がCIA本部の機密資料保管員のヘンリー役、なんとエレガントでセクシーなヘレン・ミレンがかって組織の命令で究極の選択として敵で恋人だった旧ソ連側のイヴァン・シモノフの胸に銃弾3発を打ち込んだという腕利きの元MI6美人狙撃手だったヴィクトリア役、リチャード・ドレイファスが軍需企業のCEOで悪党のアレクサンダー・ダニング(アレックス)役で登場します。 Warren Ellis(ウォーレン・エリス)のDCコミックス(劇画)を原作にしているから笑っちゃう場面もあり!
Christmas At The Movies Soundtrack
Christmas at the Movies
Home Alone、Holiday Inn、Polar Express、Elf、Love Actuallyなどの映画で使用されたクリスマス音楽特集のCDですが、「ダイハード」で流れたレア・バージョン(1962年録音)の”Let it snow! let it snow! let it snow!”が収録されているので超人気の2010年に発売された輸入盤(Spectrum)のCDがあります。 ヴォーンモンローのレットイットスノーの他、有名な曲では「ホリデイ・イン」で使用されたWhite Christmas(Bing Crosby)をはじめ、Have Yourself A Merry Little Christmas(Judy Garland)、Silver Bells(Dean Martin)、Santa Baby(Eartha Kitt)、Baby It’s Cold Outside(Ella Fitzgerald, Louis Jordan)、Rockin’ Around The Christmas Tree(Brenda Lee)、Jingle Bell Rock(Bobby Helms)、Winter Wonderland(The Andrews Sisters)、Sleigh Ride(Ella Fitzgerald)、 I’ll Be Home For Christmas(Dean Martin)、Santa Claus Is Comin’ To Town(The Miracles)など全20曲収録。
♪ 試聴はChristmas At The Movies – CDandLP.jp
☆ちなみに2008年発売の輸入盤で同名のアルバム(ASIN: B001EAUGCM)がありますが、そちらの”Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow!”はディーン・マーティンです。
「Audio-Visual Trivia」内のクリスマス・ソング関連記事
ザ・クリスマス・ソング The Christmas Song: Chestnuts Roasting on an Open Fire
クリスマス・ソング特集 Merry Merry Christmas!
Easter egg by Google
2011, Goole’s Trick, Christmas Surprise for you!
追記のおまけ! 雪といえば、2011年のGoogleの検索ボックスに”let it snow“とキーワードを入力すると検索画面全体に雪が降り始めました。 そして検索結果のトップはディーン・マーチンが歌うクリスマスソングの「Let it Snow」が表示されます。(下に埋め込んである)。 やがて画面の窓ガラスは真っ白に曇り何も見えなくなってしまいます。 マウスのクリック & ドラッグで曇りを消したり絵をかいたりできます。ちょうど湯気で曇ったガラスに悪戯書きをするように。 元に戻すには真っ白くなった画面に見える青いDefrost(除霜)ボタンをクリックします。
これはインターネット上でいうイースターエッグとは隠されたメッセージ又はサプライズなどをプログラムに組み込むことだそうで、イヴェントごとにグーグルが検索のトップページに仕掛けるので利用者はけっこう楽しみにしています。 かってロシア皇帝に毎年献上されたCarl Fabergé(カール・ファベルジェ)のイースターエッグに倣ったのでしょうか。 私はハローウインなど子供達が喜びそうなGoogleのイースターエッグ検索ページをファイルとしてコンピューターに保存しておきます。
ちなみにファベルジェの卵が出てくる映画にはOmar Sy(オマール・シー)が主演した2011年のフランス映画「Intouchables(最強のふたり)」があります。 卵は障害者の夫が亡き妻から毎年プレゼントされていた大切な品。
2はどうだったか忘れましたが、die hard1のendingでも使われていますよ。
「通りすがり」さん、ご親切に情報を有難うございます。 さっそく訂正致します。 通りすがらずにゆっくりしていって下さいませ。
Let it Snowはダイハード2のエンディングでも使われていますよ。劇場に見に行ったので良く覚えてます。スタッフロールでフィンランディアが流れる前に流れます。
「ヒロシマ」さん、情報を有難うございます。
”Let it snow!”を気にしていないと聴きのがしてしまうこともあるようで、他の方々もはっきりとは分からなかったのです。劇場でご覧になっても覚えていらしたとは、”Let it snow!”をご存知だったのですね。
記事の方を早速訂正致しました。
koukinobaabaさん、早速修正されたところ申し訳ないのですが、Let it Snowは映画(2)で使われていますが、サントラCDには収録されていません。私はダイハード2のサントラCDも持っていますが、Let it Snowを聞きたくて買ったのに入っていなくてガッカリした思い出があります。
ちなみに本編では飛行機が無事着陸できて、マクレーンが奥さんと抱き合う辺りから流れますよ。
あと、ダイハード1のサントラCDってあるのかないのかわからず入手できずじまいです。
「ヒロシマ」さん、ご親切に追加情報を有難うございます。早速「ダイハード1」のサントラを探してみたところアメリカとドイツのAmazonにのみ見つかりました。Let It Snow!は収録されていますが試聴はありませんでした。
ダイハード1のサントラがヤフオクに出品されているのを見つけましたが、そこに書かれている情報ではLet it Snowは残念ながらボーカルレスだそうです。
重ね々、情報を有難うございます。なるほど「ヤフー・オークション」を探すと良いのですね。私はEベイは見るのに”灯台もと暗し”でした。今後は見つからないモノはヤフオクをチェックするようにします。
結論として”映画のなかではヴォーン・モンロー Let it snow!は使用されていてもサントラには収録されていない”ということですね。おかげさまでスッキリしました。
初めまして!
以前から気になっていて検索したところ、ここに辿りつきました。
初回ダイハードから映画館で見た私にとって、とても気にかかる曲だったんですが、サントラを探しても無駄だったんですね。
先にココを知って良かった~。
とても興味深い多彩な情報をありがとうございました!!
「☆ぴぃ」さん、この記事も訪問者の方々の情報の助けを得て完成したようなものですが、ダイハードとLet it snow!もアクション映画とクラシックなクリスマスソングの組み合わせによって素晴らしい相乗効果を生んだ例の一つといえますね。